名探偵ホおむズ 事件簿021 |
私は、シャーロック・ホおむズ。 私立探偵である。 |
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鋭い推理で犯罪を暴き、犯罪者を捕える。 それが私の使命である。 |
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だが ―― 災害時に被災者を救出するのも、私の大切な仕事なのだ。 |
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「うむ、その通りだ」 | |
「災害時を想定して、救助の訓練をしておこうじゃないか」 | |
「例えば……ここに、コンクリートの塊がある」 | |
「もしも、このようなガレキの下に、被災者が挟まれていたら……」 | |
「そんな時は、どうしたらいいだろう!?」 | |
「頭を使え!」 | |
「……頭を使えだと?」 | |
「そうか、わかった! でやあああ~っ!!」 | |
ゴキーン | |
「あいたたた!」 | |
「だ、だめだ! 割れない!」 | |
「頭を使えというのは、そういう意味ではないぞ……」 | |
「……」 |