寄り添う

2010年03月02日 14時40分00秒 | B地点 その他

 

 

退院した翌日の、ピアスちゃん。
気分がいいようだ。
エアコンに加えて、石油ストーブで暖房。

ピアスちゃんはストーブが大好きだ。
天然もののネコジャラシで、ちょっぴり遊んだ。
画面に写っている人物は、筆者の母である。

母も猫好きなので、ピアスちゃんとはすぐに仲良くなった。

(母は絵を描くのが趣味なので、ピアスちゃんをスケッチしているのだ。)
私事で恐縮だが ―― ごく最近、母が重篤な心臓病を患っていることが判明した。

突然死のリスクが高い。

いま筆者がこれを書いている瞬間にも、母は文字通り突然に、死ぬかもしれない。
手術にもリスクがあるので、母は悩んだ末、手術を受けないことに決めた。ちょうどピアスちゃんが入院していた間のことである。

統計的に言うと ―― 母は、50%の確率で二年以内に死ぬ。
死病を宣告された一人と一匹が、この日、この時、寄り添って過ごした。
戸外は、春は名のみの寒さであったが、暖かい室内には、恐れもおののきもなかった。

ささやかな幸福に満ちた時間が、静かに過ぎていった。
ピアスちゃんが普通に餌を食べることができたのは、この日の午前まで。

以後はもう、自力で栄養を摂ることはできなくなった。
 

(追記) ピアスちゃんの記事の一覧は、こちらでご覧になれます。→ 「三年後の九日間」

 

 

 

 

 

 

 

 


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5 コメント

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Unknown (ななす)
2010-03-17 23:05:07
お母様心配ですね・・・
何も出来ませんが、毎日朝夕の祈りの時に
お母様の事を、お祈りします・・・
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Unknown (筆者)
2010-03-17 23:23:15
ありがとうございます。

母の件がピアスちゃんの件と
ほぼ同時進行でしたので、
私もおのずと両者をダブらせて、
色々と考えてしまいました。

母はさっぱりした気性の人ですから、
運命を真っ直ぐに受け入れたようです。
もう余り悩んでいないように見えます。
(そう見えるだけかもしれませんが。)
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Unknown (との)
2010-03-18 06:20:54
どうぞ、お大事に。
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Unknown (J)
2010-03-18 12:27:32
お母様やピアスちゃんの件で、お心を痛めてらっしゃるでしょう。
何もできませんが、私もお祈り致します。
こんな事しか書けない自分が、情けないです。
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Unknown (筆者)
2010-03-18 21:13:25

あたたかいお心遣い、ありがとうございます。
私もありきたりのお礼の言葉しか申せませんが、
微衷ご賢察下さることと信じます。
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