これは、ちょっとした、拾いものだった。
高校生たちを主な登場人物に据えた長篇小説だが、少しばかり抹香臭い。
書誌を詳しくあたっていないのだが、初出は学習誌とみたが?
それをのぞいては、わたくしは、とても面白く読んだ。
とくに、<小沼庄太郎>という主人公のひとりの性格づけが興味ぶかい。
探偵小説てき興味でいえば、船山馨=ハードボイルド、だけれども、<小沼庄太郎>の性格を突きつめていくと、それこそ日本の作家には描くことがむずかしい、非情の世界へ昇華することができる、といえるのではないか。
結末は、もの悲しいが、平易なストーリイだけに、主人公たちの心のさけびは真摯に読者の胸をうつ。
ジュヴナイルファンであれば、おさえておくべき小説であろうと、わたくしは思う。
2008年7月26日(土)読了。
高校生たちを主な登場人物に据えた長篇小説だが、少しばかり抹香臭い。
書誌を詳しくあたっていないのだが、初出は学習誌とみたが?
それをのぞいては、わたくしは、とても面白く読んだ。
とくに、<小沼庄太郎>という主人公のひとりの性格づけが興味ぶかい。
探偵小説てき興味でいえば、船山馨=ハードボイルド、だけれども、<小沼庄太郎>の性格を突きつめていくと、それこそ日本の作家には描くことがむずかしい、非情の世界へ昇華することができる、といえるのではないか。
結末は、もの悲しいが、平易なストーリイだけに、主人公たちの心のさけびは真摯に読者の胸をうつ。
ジュヴナイルファンであれば、おさえておくべき小説であろうと、わたくしは思う。
2008年7月26日(土)読了。