もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

言葉が地図

毎朝、仕事場である工場にはバスを利用する。
路線バスじゃなくてホテルがサービスで用意してくれる大型観光バスだ。

不思議な事にバスの走る経路が毎日違う。バスの運転手は毎日同じ人ではないから違う経路を走ることも考えられるのだけれど、同じ所に行くのにこう毎日違うのも変だ。

出発前にバスの運転手はホテルの従業員に行き先を聞いている。ホテルの従業員は「XXX路にあるXXXと言う建物まで。」と答える。運転手はうんうんと納得して走り出すのだが、行き先は同じでも途中の経路が全く違う。

日本でタクシーに乗ると、目的地が同じならほとんど経路は同じだ。渋滞や工事中でも無ければ最適な道と言うのはだいたい決まって来るものだから。

しかし台湾ではそうではないようで、目的地の場所を表すのに街や道の名前を使う事が多い。だから日本人と違って地図のような形状や空間認識の能力を使用しないようなのだ。ビジュアル的な表現よりももっと高度に抽象化された言葉で位置を表現してしまうとは恐るべし、と思ってしまう。しかし、逆に途中経路のようなものは言葉の中で表現できないはずだから、どの道が効率的かと言った事までは評価できないのかも知れない。

こういった違いは遺伝子とか人間の元々ある能力の差といったものとは関係なくて、多分教育や生活習慣のような後天的なものによるのだろうと思うが、すぐ隣の国なのにやっぱり何かちょっと違うものだなあ。

コメント一覧

orang-u
インドネシアでも
インドネシアでもそうだった。

場所を尋ねるとだいがい「何とか通りにある」と言う返事。

地図を描いてくれと言われたこともある。

お前、ここに何十年住んでんだ!俺はここに来てやっと1年なんだぞ、といいつつ描いた。
けせら
タイでも
チェンマイのTMCは学校までの送り迎えがあったのだけど、やっぱり運転手さんによってルートが違ってましたよ。

あぁ、また楽しかった日々を思い出してしまった…
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