人間の脳みそはマルチタスクが不得意で、別の事に切り替えようとしても完全切り替えまでには時間がかかる。仕方ない。
この記事について、ちょっと書く。
ここでは別にオリンピック反対とか賛成とかそんな事を言う気はない。
そして自分はこの記事の中にある雑誌の記事を読んでいない。
だからこの毎日新聞の記事でわかる事についてのみ書く。
安倍氏は「誰が」と言う事で他人について言っている。
議論の対象が「誰」になってしまうと大元の議論の対象が話から外れてしまう。
つまりその時点で相手の話を聞くと言う事を拒否していると言うのがわかる。
共産党や朝日新聞が何を言ってどの点を問題にしているのかから外れて、彼らは反日だからとなればそこで話は終わり。
と言うか、もともと議論する気がありませんよと言う事だ。
記事を書いている毎日新聞もまんまとそれに乗せられてこんな記事を書いてしまっているのだろう。
オリンピックを開催する事の意味が安倍氏の言う単なる精神論だったら相当おかしな話で、感染と医療の問題、経済の問題など具体的なプラスマイナスがあって、その事を言わなければならないし、記事を読む方はそれを知りたいのに、誰が反日のような事を言うままに書いてしまう。
日本はずっとこんなふうに政治が行われてきたし、報道もそう。今もそんな事をやっている。
残念だが知る限り昔からずっとそうで、何も変わっていない。
議論を避けるとその後に何があるかと言うと、賛同する人を自分の周りに集める事。
そして多数派になろうとする。
最後は多数決だ。
多数決で勝つとそれは民意を反映したと言う。
それは完全な嘘だ。
なぜなら利権団体、宗教団体、地縁血縁その他のお友達票が固まっただけで、広く議論がなされて少なくとも多くがその中身を知ると言うところには届いていない。
お友達どうしで固まって決めてしまえば誰に公言するのも説明するのも必要ない。
そしてさらには敵を想定して戦う姿勢を見せれば良い。
そうした循環が日本の政治だ。
そして勝つ事自体が政治の実態になる。
負けている方はと言えば、これも残念ながら全く同じ方法で戦っている。
永遠に勝てる見込みは無い。
なぜなら相手はほとんど組織票だ。
組織票に勝てない組織票では永遠に無理だと気付くべきだ。
戦いの方法を間違えている。
そうしたわけで、我々はアホなのだ。
それでも、特に東京都民はオリンピックの借金をこれからずっと長く返し続けなければならない。
借金だけは実際の事なのに。
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