南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

アームチェア・ツーリング 住用半島 七

2005年12月10日 00時59分40秒 | 南方単車旅案内
住用半島 六より続く。

再々で申し訳ないが、ここから読みはじめる方のために。
住用(すみよう)半島などという地理上の名称は、地球上のどこにもない。
大島郡住用村東部の半島状の地域に対して、南方単車亭の主が便宜上、勝手に付けた名称である。

市(いち)集落のもっとも奥まったところに、住用村立市小中学校がある。
小ぶりで瀟洒な校舎に、地域の人々の子供たちに対する気持ちが滲み出ている。
そのグラウンドを取りまく道を進んでみた。
こちらの目算はすぐに外れて、グラウンドの裏側で行き止まりになった。
やれやれ、とメットを外すと、
べぇぇぇぇという、奇妙な音が後ろから聞こえる。
ふり向けば、こいつらがいた。



番山羊、ということではないと思うが、こちらを見てしきりと呼びかけてくる。
近づけばトタン板の陰に隠れる、離れれば気配を察したか、顔を出す。
遊んでいるつもりか。
二、三度、シャッターを押して、「バイバイ」と手を振った。



単車に戻りかけて、この水槽に気付いた。
すぐ横のプールへの給排水用だろうか(プールの給水に地下水を使うのはよくあるが、そのままでは温度が低すぎる。また、ある程度の消毒が義務付けられたプールの水をそのまま排水するのは、環境上、好ましいとは言えない筈)。



覗き込むと小さな巻貝。
水中には、それこそうじゃうじゃと。種類は不明。
飼っているのか、どこからか紛れ込んだか。



バイクに戻ると、グローブに止まったお客さん。
帰ってから知人に問い合わせたところ、オオシマキボシカミキリといって、キボシカミキリの亜種だという。
こんどこそ山羊たちに手を振って、走り出す。

つづく

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