田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

妖蛆との戦い2/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-12-12 05:00:49 | Weblog
奥様はバンパイァ 94


○ふたりの気合い。

ひとりの口から発せられたようだ。

息が合っている。

妖蛆のうねりが止まる。

そして時間が逆に流れたようにうねりが遠のく。

肥満したひとがたとなる。

減量に成功したようにみるまに痩せていく。

「あら、戻りすぎたようね」

「でも、うれしいでしょう」

その背後にはまだ肥満したままの男女がいる。

「あんたら。貪欲の罪を犯している」

「グルメだなどとおだてあげられて、食いまくった」

人狼の武とノボル。

肉食系のものが発言している。

だから、妙に説得力がある。

「そうよ。食べ過ぎよ。

そして……ふとったものほど早く死ぬ。

fat man fast die」

「あなたたちは……かわいそうに餌なのよ。

仲間か消えることがあるでしょう。

ベルゼブブの餌にされているのよ」

こちらは草食系。

玲加が過激なことをいう。

でも、これはかれらを憐れんでの言葉だ。

四人は目くばせを交わす。

包囲網のホコロビをついた。

となりの部屋に駆け込む。

Gものこりのメンバーとともに後を追う。

部屋とおもったのは長い廊下だった。

遠近法でみるような先細りの廊下だった。

ずっと先のほうをMと玲加が。

武とノボルが走っていく。



●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
 


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