one's works. my works!


one'sとは「その人の」と言う意味です。
僕らはone'sに「皆様の」と言う思いを込めました。

懐かしの愛車2     (田中)

2005年11月25日 10時20分37秒 | 懐かしい車、バイク
14年間連れ添ったSR311,フェアレディ2000です。
錆び付き、朽ち果て土に還ろうとしてた車。
友人達は見るなり「無理だって!絶対直らないって!」と大反対。
ガラスは全てなく、トランクも大穴があいて地面が見える。
タイヤ関係も当然無く車両は地面に直置き。
誰が見ても畑で物置代わりに使われてるバンよりも状態が酷い。
でもあのライト。
あそこだけがキラキラと光ってたんです。
「まだ走れるんだ!」と僕に言ってる様でした。
4~5年かけて直しましたよ。
寝る暇も惜しんで、昼は美容院、夜トレーニングが終わって10時ぐらいから深夜営業のレストランで3時までバイト。
そんな生活を4~5年です。
毎日睡眠時間は4時間ぐらいだったでしょうか。
だからレストア(修理)が終わって路上デビューした時は本当に嬉しかった。。。

ところでフェアレディ(SR311)とは・・・
もともと1500cc用に開発されたフェアレディ1500に2000cc145psのエンジンを積み込んだものです。

当時(昭和42年)0~400m加速、最高速ともに国産車最速を誇りました。
0~400m加速(15,4秒)はその後マツダのコスモロータリーターボが出るまでの20年近く破られる事が無かった程の記録でした。

今やファミリーセダンでさえそれぐらいの速さで走ってしまう訳ですが。
それにしても綺麗な形をしてたんだなぁと今でも思います。
ただ個人的にはボンネットのダクトの形が唯一気に入らなかった点です。

あと、オーバーライダーも取りたかったなぁ。
フロントグリル上の「DATSUN」のエンブレムが貼ってある部分とそこからボンネットに繋がる不自然な折り目(プレスライン)ももうちょっとどうにか出来なかったのか?と
思ったものです。

好みもあるでしょうがこの辺りはやはり寸分の隙もなくデザインされたイタリアのカロッツェリアで作られた車(アルファなど)やイギリス車(MG,ロータス)に劣る部分でしょうね。

エンジンはパワフルでした。
更にそれをチューンしてあったので普通に200km/hオーバーで走り続ける事が可能でした。
タコ足も組んであったのでアクセルを抜くとターボも付いてないのにブローオフバルブが開いた時の様な音がしたものです。

でも高回転まで回るかと言うとさにあらず。
メーター上は6500rpmからイエロー、7000rpmからレッドでしたがノーマルでは5500rpmからかなり回転が鈍り、6000rpmまで持って行っても気持ちの良いものではありませんでした。

ハンドリングもまるでダメ。
シフトもダメ。
乗り心地は鉄板の上に座ってるが如く。
ブレーキは今のオーバーサーボなブレーキの車に乗りなれてる人からすると「壊れてるんじゃないの?」ってぐらい。

全て同年代のイギリス車(MGミジェットやBは特にハンドリング、シフトが素晴らしい!)と比べると酷いのなんの。
スポーツカーらしい節度と剛性感まるでなし。
凄いワンダリング。
スカットルシェイクの嵐。

でもその荒削りでバンカラな部分を押さえ込んでねじ伏せる様にドライブする事がとても大きな喜びでした。

もう一度乗りたいとは思わないですがこの車は僕にとって忘れられない一台、かけがえのない愛しい一台です。

後ろに映ってるのは同時期に持ってた911と嫁のスカイライン(33)です。

独身の時は一人で4台持ってたんですよね。
みんな酷いボロでしたが。
2万円で買ったジムニーとか。
アレも楽しかったな。







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