ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

西洋占星術10天体から、今回は「火星」の巻

2017-03-25 20:07:45 | 日記
今回は「火星」でございます。
21世紀では、最も地球に接近していた2003年の他にも、ちょくちょく接近してきます。

古典での解釈では、あまり良いイメージには捉えられていません。
「争い」や「暴力」など、凶星として悪い意味を与えられてしまっています。
まぁ、確かに火星を使えているか否かで、大きく意味が変化してくるかもしれません。

男性もアスペクトがないとか、ハードアスペクトしかない場合、なかなかコントロールが効かなくて、危なくなってしまう場合もありますが、やはり問題は女性の火星の扱いでしょう。

自分で、忙しくハードな仕事でエネルギーを使うか、もしくは運動などでコントロールするか。
いずれにしても、無意識に男性に投影してしまうと、結構危ない人に仕立ててしまう場合があります。

火星は36歳頃〜45歳頃が年齢域で、本来活発に働く時期なのですが。
女性の場合、幼少期に性的な犠牲者になったり、虐待の被害者になってしまうケースもあって、本当に難しいですね。

幼稚園や小学校くらいの子に、こういう星を意識して自分で使おうね、と言っても無理があるというもの。
本当は、父親や身近な男性から学べれば良いのですが、その相手が加害者になってしまう場合もあるので。

仮に子供さんにそういう星があったなら、男児女児問わす、良い意味の闘争エネルギーに変換する術を、教えておく必要があると感じます。
怒りのエネルギーは、よく使えば「正義感」や「やる気」になるので、社会に切り込んで主張するためには必要不可欠です。

社会天体であると同時に、個人の能力にも関係していて、運動能力や技術力などを司ります。
アスリートや技術系の職人など、強い火星を持っている方が有利ですね。

もちろん、サインによっても火星の居心地の良いサインもあれば、どうも調子が出ないところもあります。
たとえば天秤サインの火星は、戦いにくい性質の火星であるゆえに、人間関係のトラブルに自ら巻き込まれてしまいます。
特にサビアンの16度〜20度の度数域は、人間関係での試行錯誤が起こりやすいところ。

でも、仮に当てはまる火星であったとしても、必要以上に怖がる事はないでしょう。
そういう傾向があると意識して、違う象徴に置き換えて昇華する事で、まったく違ってくると思います。

熱くなるところは、徹底して熱くなる。怒るところも、ちゃんと怒っておく。主張するべきは、主張をする。
意外とできていない人が多いのですが(自分も含め)、今からでも遅くはありません。
ガシガシ日常的に使って、鍛えていきましょう。
きっと筋トレと同じで、続ける事が大事なのです。

西洋占星術10天体から、今回は「太陽」の巻

2017-03-11 22:04:12 | 日記
前にも、少し太陽には触れましたが、雑誌の占いなどで「獅子座生まれや射手座生まれの人は、今年ラッキー」とか書かれているやつですね。
もちろん、10天体のうちの1天体ですから、全くその要素がないわけではありません。
古典では重要視されています。
ちなみに年齢域は、26歳頃〜35歳頃までと言われています。

ただ、日本人や日本で育った方には、いわゆる『 I hava a pen』の「I』の部分。「私が」っていう主語ですね。
日本語は主語がよく省略されていると言われますから、「太陽=私が」だとすると、あまりピンとこない人も多いのではないかと。
物心ついた頃から、雑誌などで刷り込まれますから(自分は何座だと)、そういう性格だと思っているだけという場合もありますね。
私が何をしたいは、大切だとは思いますが、事実「自分が何をしたいのか」、わからない人が多いのも、主語がない感じなのかなと思ってみたりもします。

乱暴に言ってしまうと、自分がしたいのだから、基本人は関係ないし、社会の反応は二の次なのが、太陽なのではないかと。
火星、木星、土星の社会天体の助けがないと、世の中で何かするのは難しいのかもしれません。
欧米のように「あなたは、どうしたいの?」と必ず聞かれる社会ならば、太陽の力は必要だと思います。
日本の場合は、「みんなと協調できる」が社会では優先されるような気がします。
そんな社会では、太陽よりも木星や土星の方が、「使える奴」というイメージかもしれません。

時々、私が太陽をエゴと表現するのは、そういう意味もあってです。
「自分を持っている」人が、必ずしも成功する世の中ではないような。特に日本は。
別に成功するだけが人生ではないので、「自分のやりたい事をしたい」という場合は、太陽は大切となるでしょう。
生きている実感は、やはりあるのではないかと。

自分の太陽は知っている人も多いでしょうから、太陽が示す方向性を自分で切り開く努力をしましょう。
その時初めて、生きている実感が感じられると思います。
ただし、太陽だけで自己実現はできませんので、あまり過信するのはお勧めしません。
10天体のバランスが大切なのだと、「私は」感じます。