ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

1月31日、229回目の「火曜行動」です。

2017-01-31 14:49:50 | 火曜日


寒い寒い朝です。府庁前に着き仲間の皆さんのお顔を見た途端、寒さなんて吹き飛びました^o^











今日のレポーターは「ハルモニ会」の平田さんです。梁ハルモニも早くから来られています。





頼もしい「火曜バンド」の演奏がみんなにもっと元気をくれています。全員、日本の方々です。向かって右側の松尾さんがお写真をたくさん送ってくださいます。いつもありがとうございます。





長崎さんの第一声が響き渡っています。

-長崎さん-

「先週木曜日に補助金裁判の判決が出されました。訴えてきたことを全く顧みない、行政に追随したひどい判決でした。

26日の報告集会には500人の会場にひとが溢れました。皆、諦めていませんでした。一世、2世の努力を私達が継いで守っていくと。

藤永さんは、敗れたのは日本の民主主義であり、植民地支配を省みない歴史認識だ。学園は直ちに控訴を決めました。これからも力を合わせて闘いますと話した。

私達は大阪府と市に判決は不当であり控訴すると申し入れました。千葉や東京でも不当判決に対し声を上げています。京都でも不当判決を許さないと集会が持たれました。


韓国でも支援が広がっています。ここでもそれぞれ怒りの声を一言づつ上げていきましょう。」(レポート平田)














5年近く共にたたかってきた仲間たちです。





イケメン三銃士も健在です。

















梁さんがアピールの先頭を切りました。


「大阪府庁の職員の皆さん、通行中の皆さん、報道等で補助金停止裁判に対する判決が出たことをご存じと思います。

4年間闘ってきた内容、集会・パレードで訴えた民族教育権を問うことのない判決が出されました。この判決に墳りを感じている。受け入れられるものではない。

この判決によって、より多くの人が知ってくれた。この判決に屈することなく控訴し、街頭活動や地道な活動をつづけていく。ウリハッキョで学ぶ子ども達、生徒達の笑顔を取り戻し、民主主義を取り戻すために闘っていきます。


大阪府庁のみなさん、色々な立場があると思いますが、私達みんなの民主主義の闘いのために、私達の権利のために一緒に闘ってください。」(レポート平田)














朴さんも続きます。

「先週、極めて不当な判決が出されました。朝鮮学校の問題だけではない。本当に自分自身の問題としてとらえてほしいです。京都大の駒込教授の判決の不当性を分析したコメントを代わって紹介させてもらいます。」


ー京都大学 駒込教授の判決の不当性を分析したコメントー

この判決の不当性は次の3点に要約できる。

①大阪府による補助金とは、元をただせば税金である。朝鮮籍・韓国籍の在日朝鮮人は、日本社会における永住者として、一般の「日本国民」と同様にありとあらゆる税金を負担している。その永住資格は、植民地支配の歴史の中で日本に渡り、定住するにいたったという、歴史に由来する権利でもある。それにもかかわらず、参政権を認められずに税金の使い道について議論できないことがそもそもおかしい上に、税金の一部が教育費として還元される道筋までもが閉ざされるのは不当である。この問題について「日本国民の血税を朝鮮学校に振り向けることに反対する!」というようなセンセーショナルな主張がなされがちだが、在日朝鮮人に限らず、永住資格を持つ在日外国人が、消費税のような間接税はもちろん、所得税、固定資産税などの直接税を「日本国民」と同様に負担しているという事実を見過ごすべきではない。


②大阪府が補助金支給の要件として、「学習指導要領に準じた教育」を掲げていることが不当である。朝鮮学校のような外国人学校は、多くの場合、学校教育法第一条に定める「一条校」ではなく、私立各種学校として位置付けられている。
「一条校」ではない私立各種学校は、学校制度体系上において不安定で周縁的な地位に止まる ことを引き換えとして、管理運営体制や教育内容をめぐる自由を認められてきた。私立学校法第5条の規定も、行政が私立各種学校の教育内容に立ち入ることを否定している。それにもかかわらず、「一条校」を対象として想定する学習指導要領を持ち出して、「学習指導要領に準じた教育」をしなければ補助金を支給しないという対応は、不利益措置を媒介とした間接的強要である、しかも、「学習指導要領に準じた教育」という時の「準じた」は恣意的な解釈の余地が大きい。20年近くにわたって継続してきた補助金支給を、このような条件により中止することは、行政の継続性を損なうものであり、行政への信頼を失わせる。さらに、原理的には、朝鮮学校のみならず、地方公共団体から の補助金を不可欠とする大多数の私立学校の存立基盤をも脅かすものとなるだろう。



③大阪府は補助金を支給しない要件として、「公安調査庁による調査の対象となっている団体」とのかかわりを挙げている。これは実質的に朝鮮総連を狙い撃ちとした規定である。日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)という国vs国の対立関係。それに由来する不信や敵意、いわば「公安警察」のロジックを、教育の場にそのまま持ち込むべきではない。北朝鮮の政策に問題があるとしても、それはあくまでも外交交渉や、国連の人権関係委員会などへの働きかけを通じて解決に努めるべきである。日本の批准した「子どもの権利条約」第30条においても、民族的・宗教的・言語的マイノリティの子 どもたちが自己のルーツを確かめ、自らの文化や信仰や言語を守る権利を否定されてはならないと定めている。大阪府の定めた「大阪府在日外国人施策に関する指針」においても、「在日外国人学校の児童・生徒への嫌がらせや暴言・暴行などの事象」を防がなくてはならないと記している。今回の補助金支給停止は、大阪府による「児童・生徒への嫌がらせ」そのものであり、大阪地裁の判決はこれを追認し、正当化するものである。


 今日取り沙汰されている共謀罪をめぐる問題にもつながるが、実際の犯罪的行為によってではなく、思想や信条によって一定の人びとを「敵性国民」「犯罪予備軍」とみなして人権を制限するのは不当である。外交上においては不信や敵意を拭うこと が容易ではないとしても、子どもたちは憎しみの連鎖からできるかぎり自由であるべきである。その原理を認めず、「公安警察」のロジックで補助金支給の要件を定めるならば、まず「子どもの権利条約」の批を公に取り消す必要がある。(無償化連絡会ホームページより)







ーエミさんー

「はじめに参加されている皆さんに報告します。全国から支援の声が届いています。

静岡からは支援のチョコとカイロが届きました。これから長い戦いになると思いますがよろしくお願いします。」

(レポート平田)












熟年3人組の皆さんが交代でマイクを持たれました。


ーイチョルさんー

「ずっと、1905年の保護条約以降、植民地からの解放・独立のために闘っています。今も闘っています。文化、言葉が奪われ、奪った側が日本でした。こうしたことを受け継ぎ日本で市民の一員として暮らすことになりました。

大阪府は人権の保障される町を定め、“国籍や民族を差別せず、市民相互の理解を深め、不当な差別を防ぎ人権を尊重する”としています。

今回の判決は全く違うものです。府こそ抗議すべきです。日本の一市民として、人権を守る社会のために闘っていきます。」(レポート平田)






中山さんも続きます。

ー中山さんー

「判決がでました。朝鮮学校の子ども達には教育権が無いのでしょうか?こんな理不尽があってはいけない。行政の言う通りの判決です。司法の独立はないのでしょうか。許すことができません。」(レポート平田)











なんと、館山さんが道路をまたいでこられました。どれほど怒りがたまっていたことでしょう。

ー館山さんー

「府庁前に立って5年になります。先週の判決には心の底から、おさえることの出来ない怒りがこみ上げてきます。日本の司法の堕落を目の前にしたような判決でした。

山田裁判長と共に、橋下氏、松井知事、向井教育長も判決に責任があり、これほど大阪府・市に禍根を残したものはありません。

行政のみなさん、公務員のみなさん、無関心を示しているのを見てきましたが、あなた達が声を上げないといけない。

子ども達はこの辛い体験を胸に大人になるのですよ。大失敗、大失政なんですよ。なぜ声を上げないんですか。


子ども達の学ぶ権利には一切ふれない、行政の下僕と化した判決でした。


大阪に住んで良かったという大阪にしていくために、私達の声を届けるために訴え続けます。」(レポート平田)




ー山田さんのアピールー


「日の丸・君が代ネットの山田です。先ほどまで教育委員会に、日の丸・君が代を強制しないよう交渉を行っていました。

戦争をする国へ舵を取られようとしている。愛国心を子ども達に刷り込んで、教員を道具として使おうとしている。

この3年間で60名の教員が懲戒処分をうけている。今回の不当判決もこの闘いとつながっている。共に闘っていきたい。」(レポート平田)








今日は大村和子さんも黙ってはおられません。

ー大村和子さんー


「日本が批准した国際条約を無視し、憲法を無視し、行政に追随した判決に墳をおぼえる。


行政が率先して差別して、それを司法が追随する。


みんなに訴えていき、周りの人に話して、大阪府・市が改めるまで、頑張っていきたい。」(レポート平田)








必死に聞き取りをしてくださっている平田さんです。




久しぶりに横谷さんの100万ドルの笑顔が力をくれます。




大村淳さんもアピールされました。

ー大村淳さんー

「ここまでひどいとは思いませんでした。在日朝鮮人の子ども達の教育権を無視し、行政の態度をそのまま認めた判決です。心が震えました。


報告集会では、在日の方が「私達には基本的人権・子ども達の教育権もないのか。税金も払い、日本社会の中で頑張ってきたのにこのような仕打ちをうけるのか。」

「私達は悔しい思いをしてきたが、判決はこれからも下を向いていかないといけないと言ったのだろうか」「判決を出した日本は腐っている」と。


私は日本人として、このように朝鮮人を苦しめている、子ども達の教育権を奪っている判決を認めることは出来ません。共に諦めず闘っていきます。」(レポート平田)














入試を終えた朝高生も駆けつけてくれ、交代でアピールもしてくれました。



ー朝高生のアピール1-

先日、裁判を傍聴しました。知識は少ないですが、不当判決だと思いました。

私は文化、言葉を学びながらルーツを確認していっているのです。日本人の方も同じだと思います。このように確認していく教育があるのです。それが認められず残念です。

6年間、学んでいる間、保護者・父母はじめ日本の方たちが闘っている中で、卒業前に良い判決がでると信じていました。これからも後輩達が誇りを持って学んでいけるよう、認められるまで闘っていきます。


ー朝高生のアピール2-


不当判決が下され、怒りと悔しさを感じています。

3月で卒業します。後輩がこんな思いをしないようと思っています。

民族の歴史、文化、言葉を学びアイデェンティティを築いていける唯一の場所が朝鮮学校です。そのような学校を守るために闘っていきます。(レポート平田)















サンシンの森本さんは娘さんが作ってくれたゼッケンをつけていつも演奏してくれます。





京都から許牧師が又来てくださいました。斎藤さんも見えます。









最後はみんなで心新たに火曜行動の歌「この坂を上れば」を力一杯歌いました。











いつものように駐輪場に集まり、朝高生や他府県から来てくださった皆さんに大きな拍手を送りました、静岡の李恵順さんにも感謝の拍手を送りました。













時を同じくしてソウルの日本大使館前では零下4度にもかかわらず「火曜行動1人デモ」が行われ、昨年来てくださったキムソンミンさんが抗議してくださっていました。大きな力をいただきました。












火曜バンドの皆さん、お疲れ様でした。皆さん!人間の尊厳を取り戻すため最後までたたかいましょう!

(アピールの順番などはやや違っているときがありますが、ご了承くださいね。ニョニョ)










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