ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

尹東柱の詩11. 「もう一つの故郷」バイリンガル

2016-12-09 10:10:01 | 詩・コラム

「또 다른 고향」

윤 동 주
고향에 돌아온 날 밤에
내 백골이 함께 돌아와 한방에 누웠다.

어둔 방은 우주로 통하고
하늘에선가 소리처럼 바람이 불어온다

어둠속에 곱게 풍화작용하는
백골을 들여다보며
눈물짓는것이 내가 우는것이냐
백골이 우는것이냐
아름다운 혼이 우는것이냐

지조 높은 개는
밤을 새워 어둠을 짖는다.

어둠을 짖는 개는
나를 쫓는것일게다.

가자 가자
쫓기우는 사람처럼 가자

백골 몰래
아름다운 또 다른 고향에 가자.


(1941・9)


「もう一つの故郷」

          ユン・ドンジュ

ふるさとへ帰ってきた夜
おれの白骨がついて来て 同じ部屋に寝転んだ。

暗い部屋は宇宙へ通じ
天空からか 音のように風が吹いてくる。

闇の中で きれいに風化する
白骨を覗きながら
涙ぐむのは おれなのか
白骨なのか
美しい魂なのか

志操高い犬は
夜を徹して闇に吠えたてる。

闇に吠える犬は
おれを逐っているのだろう。

ゆこう ゆこう
逐われる人のようにゆこう
白骨にこっそり
美しいもう一つのふるさとへゆこう。
  




コメント
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