多系統萎縮症と闘う父

多系統萎縮症の方が身近にいるかたへ

出来るということ

2017-06-22 11:02:34 | 日記
父の日に甚平をプレゼントした。

と言っても、出掛ける先はデイサービスしか今はないけれど。

でも唯一の自宅からの外出にちょっとでもおしゃれをして、お出掛け気分を味わってほしい。

ただ、自分では着ることができないので、着させやすいLL。

生地が夏を感じさせるので、手元に甚平を持っていって、父の手元におき、甚平の質感を感じてもらった。

うれしそうな表情をされると、やっばり私もうれしい。

なにか言いたそうに口元を動かした。
やっぱり何を言おうとしてるかわからない。

母が、ポックリ死んじゃった方がお父さんは幸せだったかもしれないけど、生きていて良かったと母は思えると、私に言った。

家族としては、父が何を感じているかわからないけど、生きていて良かったと思える。


肩から腕、指先の硬直が前よりもきつくなっている。
肩から指にかけてマッサージをしてあげると、からだが少し柔らかくなる。

グーチョキパーをいつもさせるが、今日はなかなかチョキができない。

少しずつ今も出来たことが出来なくなってきている。

こないだまで、少しはできたことが今日は出来なくなったりする。

出来なくなったことに悲しむ時間はないのだと思った。

今出来ることを、出来るうちに一緒にしようと改めて思う。

一日一日、父が生きていて良かったと少しでも感じてもらえるように。