四国カルストは、確か夏と秋に続いて三度目になるが、車道を通過しただけで、余り印象に残っていなかった。
四国カルストは、山口県の秋吉台と福岡県の平尾台に並ぶ三大カルストと呼ばれている石灰岩地帯である。
その高さ1000~1500mと天狗高原~大野ガ原にかけての長さ25kmでは、日本一らしい。
しかし、今日も朝方はガスに包まれ、展望はなかった。
今日の予定は、カルスト台地の最高峰になる▲天狗の森周辺への散策だった。
躊躇していると、二組ほどが横路のセラピーロードに入っていった。
どうやら花目当てのようだ。
明日は天候の回復が見込まれるため、カルスト台地からの展望は明日に期待して、今日は自分も運動がてらの花見にした。
小雨やガスで足場が濡れているようなので、今回初めてスパイク長靴で出発した。
ヤマホトトギスやキレンゲショウマなど、入って直ぐに小さな花がたくさん見られた。
一番驚いたのは、虫の多いことであった。
もう夏の終盤で、気にもとめていなかったのだが、こっぴどくやられてしまった。
それだけガスに育まれた小さな花と苔が豊富なのだろう、虫たちも必死なのである。
花以外にも、緑の樹林と苔が目に優しい感じがした。
横路の途中で、この道は▲天狗の森への登山道とは違うことに気づき、標識に従って▲天狗の森ピークに向かって登りだした。
たどり着いたピークは、やはりガスの中で、全く展望は無かった。
次のピークである▲黒滝山へ向かって下っていく途中で、女性二人組に出会った。
山野草にやたらと詳しそうな方々で大きなカメラで撮影していたが、花の名前を聞いてもほとんどわからなかった。
一昨日に▲中津明神山に登っていたらしい。また▲早池峰や▲利尻岳など、色んな県外の山にも、花を求めて登っているらしい。
やはりこちらの女性群も、とてもお元気そうであります。「大丈夫か?ニッポン?!」
これも何かの縁だと、ブログのアドレス交換をして、▲黒滝山方面に進んでいった。
黒滝山では、展望や花はほとんどなく、それよりは苔むした樹林が印象的であった。
この先に「大引割、小引割」という地球の地割れを実感する名勝があるらしいが、天気も悪く引き返すことにした。
結局、先の二人組は▲黒滝山にはやってこなかったようである。
この横路コースは、勾配もなく夏場でも日射しを遮る樹林に囲まれ、花を手軽に観賞できるようになっている。
ただし、万全の虫対策が必要である。
なお、ここの▲天狗の森は、埼玉県の岳友Kさんが、是非とも行ってみたい場所であると何度も言っていた所である。
その後、昼過ぎからは急速に晴れだしたので、明日の五段城トレッキングの下見に、奥の姫鶴平にかけてカルスト台地を見学に向かった。
なお、高原周辺では食事も出来ないので、一度檮原町まで下り、道の駅ゆすはらで夕食を食べてから同じ施設にある雲の上温泉に入浴(¥500)し、のんびりした。
そうして再度、高度のあるカルスト台地の姫鶴平に走り、そこで車中泊にしました。