〔諸国漫遊@見聞ログ〕 写真する山旅人

写真付きで日記や趣味を書く自遊人ブログ

〔2015関西山行〕の総括について

2015-04-23 | 〔2015関西エリア〕(春)山歩記@見聞ログ
◆旅行期間:2015.03.30(月)~04.19(日)


*旅行地域:関西(中部)エリア

*旅行行程:北上コース〔S~和歌山県~大阪府~奈良県~三重県~滋賀県(三重県)~福井県~京都府~兵庫県~G〕


*旅行日数:21日(全て車中泊)

*走行距離:1,231km

*登山日数:13日

*登頂ピーク数:▲22山

*山行距離:102.0km

*山行歩数:203,365歩

*山行内訳:

和歌山県 ▲4(龍門山、高野三山)
大阪府 ▲1(金剛山)
奈良県 ▲5(高見山、住塚山~国見山、鎧岳~兜岳)
三重県 ▲7(尼ガ岳~大洞山、高畑山~溝干山、鎌ガ岳~御在所岳~国見岳)
滋賀県 ▲3(箕作山~太郎坊山、三国峠)
福井県 ▲1(青葉山)
京都府 ▲1(弥仙山)


◆印象の山

〈1〉▲青葉山〔693m東峰 福井県〕

好天にも恵まれたが、この山は、見て良し、登って良し、眺めて良しの三拍子揃った里山の名山の思いがする。

山麓から見れば双耳峰でありながら、東西から見ると鋭く尖った三角峰に見える。

これが「若狭富士」また「丹後富士」と呼ばれる所以である。

そして登れば随所で、海、山、里の展望に優れ、足元の小さな花々や太いブナの樹林の中には、
整備十分の岩場も出てくる等、その要素の豊富さに驚く。


〈展望抜群の西峰山頂のパノラマ〉





〈多種多彩なイカリソウが咲き乱れていた〉







〈2〉▲高見山〔1248m 奈良県〕

冷え込んだ曇天が幸いしたのか、写真を撮ってて楽しかった。

登るにつれ、見事に間伐された杉の美林からブナ林に変わり、全方位展望の山頂では、雲海が出迎えてくれた。

まだ花こそ無いが、申し分のない撮影シチュエーションであった。

こんな時は、今にも降りだしそうな暗雲立ち込める曇天が最高の天気であると思う。

このような山頂を独り占めにした山行であった。


〈山頂から奥の眺望に目を凝らす〉






〈雲上の世界を独り占め〉






〈3〉▲龍門山〔756m 和歌山県〕▲高畑山〔773m 三重県〕▲国見岳〔1160m 三重県〕▲弥仙山〔664m 京都府〕

これらの山では、まだ花も少なく、山行自体には特段目を見張るべきものは少なかったが、山中~山麓での気さくな人々との出会いが、強く印象に残っている。



〈4〉その他、気になる早春風景をもう一度!


〈満開の桃の花越しの▲龍門山〉






〈▲鎧岳を着飾る桜のハカマ〉






〈山里に春もたらす山桜〉






〈小雨が彩る早春の湖畔〉






〈ガス湧く山を桜が演出〉






◆山行総括

その日の天候がその山行の印象に大きく関わってくるが、今回の山行では、特に中盤の10日間位は、菜種梅雨のあおりを受けたようです。


その印象を抜きにしても、今回はまだ花々も少なく、山行の山そのものよりも山中~山麓での人との出会いの方が、より強く印象に残っています。

山行の印象要素として、天気、展望、花木、情景等と色々ありますが、最も影響を与えるものとしては、やはり「人との出会い」が一番インパクトがあると思います。


パッと浮かんでくる方々でも、

紀州和歌山の▲龍門山での「九州山奥の達人」さんや「気遣い優しい店長」さん

静かな鈴鹿南端の▲高畑山での「仲良く親切で控えめな夫婦」さん

鈴鹿山麓ライダーハウスの「今は立派に更正したやんちゃオヤジ」さん

鈴鹿の▲国見岳での実は「素直に悩める青年」さん

そして、

京都綾部の片田舎▲弥仙山山麓での「田舎想いの広報担当」さん


と、短い期間にもかかわらず、たくさんの方々と交流出来たことが、一番の記憶となります。



なお、時期やコースについては、4月中旬~下旬に南下コースが、咲き出した花々に変化があって面白いかもしれない。









20150419 〔2015 関西山行〕を終え、いよいよ帰路に着き、無事帰宅しました\(^o^)/。

2015-04-19 | 〔2015関西エリア〕(春)山歩記@見聞ログ
夜半から午前中にかけては、しとしとと雨が降ったり止んだりでした。

山行も終え、車中で、ブログの整理、更新とのんびり過ごしました。

サービスエリアには、天気悪い中でもさすがに休日のためか、次々と休憩に入って来て盛況のようです。


〈昼からようやく雨が上がり、兵庫県の西紀サービスエリア駐車場も満車状態です〉





混まないうちに淡路島に渡ることにしました。


〈がら空きの明石大橋をゆったりと渡りました〉





サービスエリアで夕食後、ブログを仕上げて地元で入浴、コインランドリーで洗濯後、無事帰宅しました(^○^)。
20日振りに畳の上で寝られます\(^o^)/。
いや、かえって寝られないかも?です。

長らくのご静聴ありがとうございました(⌒0⌒)/~~。


なお、今回の山行総括編は、また後日更新になります。



*また、〔2015 関西エリア〕山行@フォト回顧ログのアップデートについては、撮影写真の整理後、年末~年度末頃を予定しておりますので、しばらくお待ちください(-.-)Zzz・・・・。


20150418 丹波の槍ヶ岳、「丹波富士」の▲弥仙山〔664m 京都府〕から「改心の道」を歩んで周回登山する

2015-04-18 | 〔2015関西エリア〕(春)山歩記@見聞ログ
今朝は安定した快晴で暖かくなってきた。

今日は、今回の山行旅行の最後に登る山として、丹波の槍ヶ岳とも云われる「丹波富士」▲弥仙山に決め、舞鶴市経由で綾部市於与岐町の水分神社の登山口へ向かった。

この山に登る住民は、小石を持って登るらしい。
何でも、昨日登った▲青葉山と高さを競うため、負けず嫌いな▲弥仙山の神さんが、山に登る住民に小石を持って登るように頼んだという民話からきているようである。

登り出してすぐ進行方向に見える頂きが、目指す▲弥仙山山頂であろう。



この山には、山麓(水分神社)、中腹(於成神社)、山頂(金峰神社)と3つの神社が祭られ、後述のYさんの話によると、それぞれ他所の有名な神社とつながりがあるようである。

〈中腹にある於成神社〉





〈於成神社の御神木だろうか?〉









〈山頂にある金峰神社〉




登山道には水場が二ヶ所ほどあり、ちゃんとコップが置かれていた。



ただ今の時期、花は少なく、たんたんと登り一辺倒で小一時間ほどで山頂に達する。



〈山桜も散り初めだなぁ〉






せっかく尖った山頂ではあるが、木々に遮られて展望はいまいちで残念、それでも昨日登った▲青葉山の双耳峰は確認出来た。



〈金峰神社奥の広場からの眺め〉






〈金峰神社の正面方向の眺め〉





後から一人、舞鶴の中年男性がやって来て、付近の山を教えてもらった。


下山は「改心の道」なる緩やかな周回コースをたどり、春先の散歩道のような稜線を歩いて水分神社まで戻って来ました。

登山道としては、こちらの道の方がいい雰囲気であると思った。
それも樹間の空いてる今の時期が良い。



〈樹間越しに見える▲弥仙山山頂方面〉






なるほどここが「改心の道」、心洗われる道といったところかなあ?と思いながらブラブラ歩いたのでした。




〈青葉に負けじとイカリソウを一ヵ所だけ見つけ撮影しました〉









〈改心の道からの分岐点、ここから林道に向けて下って行きます〉






〈帰りの林道沿いに咲くヤマブキの黄色が目立ちます〉








朝方に舞鶴市回りで来たときには、どこにこの山が在るのかさえ気がつかないまま登山口に着いたのだが、綾部方面への帰り道の途中で振り返って見た▲弥仙山は、なるほど槍ヶ岳を思わせる於与岐町のシンボルタワーであると思った。


クルマを止め、▲弥仙山の写真を撮っていると、近くにいた一人の住民の方が話しかけてきた。

これが、地区の広報世話役をされているYさんと知り合うきっかけになったのである。

▲弥仙山登山のことはもちろん、地区の行事や風習など色々お話頂き、なるほど地区の山としてお隣の青葉に負けじと、大切に見守っている心意気を感じるのでありました。

〈田んぼに少し水が入っており、「逆さ弥仙」を演出していました〉





そしてご高齢ではあるが、独自にパソコンを学び▲弥仙山のホームページや自身のブログまで立ち上げて、地区広報に努めておられるとのことを聞き驚きました。

ついては、二人で記念写真を撮ったり、ブログアドレスの交換をしたりと一時間半ほど長々と交流させてもらいました。
山での展望以上にかけがえのない出会いであったと、記憶に残るものとして感謝致します\(^o^)/。


ところで今思うと、住民が持って登ったという小石が山頂の何処に積まれていたのかは、記憶にありません(*_*)。
この事については、再度この山に登って確認するといたしましょう(*^^*)。



この山の山行写真は今までになく少なかったが、クルマで走って山に登っただけでは味わえない、のどかな田舎の雰囲気と地区住民の優しいおもてなしの心遣いを感じることが出来たと思います(^_^)/。



明日は帰路に着く予定で、春日ICから高速に乗り西紀SAで泊まりました。




20150417 見て、登って、眺めて良しの双耳峰持つ「若狭富士」▲青葉山〔693m 福井県〕を周回する

2015-04-17 | 〔2015関西エリア〕(春)山歩記@見聞ログ
今朝も雨があがると、急に快晴になってきた。
そのうち登ろうと思っていた若狭の名山▲青葉山へ急いだ。


この山は、見上げても、登っても、そして眺めても素晴らしい。

登山のいろんな要素が凝縮された名山の思いがするのである。


まずは、麓から眺めても変化があって素晴らしい。

高浜市街辺りから近づくと、海からスッくと立ち上がった高く鋭い三角錘が大きく近づいてくる。
「若狭富士」とも「丹後富士」とも呼ばれる由縁であろう。

〈高浜市街からの▲青葉山〉




そして、正面から望むようになると今度は柔らかく波つような山並みで、事実その差1m違いで東峰が山頂を冠する立派な双耳峰なのである。


〈周回道路からの▲青葉山〉




以前、近くにある▲頭巾山から見たとき、この山が双耳峰であることを確認していました。


〈舞鶴市郊外側から見た▲青葉山の鋭い双耳峰〉





次に登山コースは、駐車場の使える青少年旅行村から中山道を登った。

登山道には、展望台があったり、ロープや梯子など十分整備された岩場が随所にあったりで変化に富み、岩の胎内くぐりまであった。

〈登ってすぐの展望台からの眺め〉






〈この景色にこの弁当、こりゃたまりまへんなあ!〉






〈▲東峰山頂手前からの高浜市街方面の景色〉






〈▲東峰山頂付近から見た▲西峰山頂方面〉






▲東峰から▲西峰の区間には、岩場が満載です。


〈岩場はロープや梯子など整備十分です〉






〈東峰から西峰の区間にある岩の胎内くぐり〉






また足元には、咲きだしたばかりの小さな花々が賑やかである。

スミレに始まりイカリソウ、シャガやアセビにショウジョウバカマなど多彩だ。













まだまだありました。





今回は特に、イカリソウの多さと多彩さに驚いた。

最初は初めて見た白色イカリばかりが目立っていたが、ピンクイカリも負けじと増え出してほぼ同等だろうか?
これだけ多くのイカリソウが咲く山は、今まで見たことがない。
少しの風で揺れてしまうし、線が細いのでピントが合いにくいなど撮影に手間取り、なかなか進めなかったほどであります。

それではイカリソウの展覧会の始まりでございます。







イカリ群の襲来、これでもか! です。







おっと!まだまだあります。

〈何ともフォトジェニック\(^o^)/!〉








月日の経過もあるが、これだけの花々を見るのは、今回の山行では初めてであります。


次に山中の新緑状況です。

〈見るもまばゆいばかりです〉






〈目にも優しい新緑です〉





また、嬉しいことに山頂が近づくにつれブナが目立ちだした。
それも立派な巨木が多いのに驚きです。







〈新緑かけ上がる▲青葉山の東峰山頂付近〉






そして、今日は天気も良く随所からの眺めがまた一級品なのである。


〈東峰山頂手前の馬の背付近からの眺め〉






〈樹間越しの若狭湾岸方面〉






展望台、馬の背の岩場や山頂付近、特に西峰の岩峰からの展望が素晴らしいのである。
しかも山と海、山里といろいろ全てが見える。


〈最後まで岩峰をかけ上がって西峰山頂へ〉






〈ヤットコサの西峰山頂だ! それでも東峰より1m低いようですが、その眺望は抜群です〉






〈西峰山頂のパノラマ風景〉






〈西峰山頂からの海側風景は絶景です〉







〈西峰山頂からの里側風景〉






黄砂の影響なのかやや霞みがちではあるが、それでも空のブルーや山の蒼いブルーそして海のマリンブルーとそれぞれブルーのトーンが違うのである。






名残惜しい中、その後の周回を考え、急いで西峰の山麓にある西国札所の松尾寺方面へ下山した。


〈のどかな田舎の山麓風景〉





山麓で農家のオバサンと話したが、この辺りは動物王国らしい。
クマに始まりサル、イノシシにシカと農作物被害がひどいらしい。至るところに柵や電線が張り巡らされている。
この話を聞いて、自分も慌ててクマ鈴を鳴らしだした。

こうしてクルマを置いた青少年旅行村まで、のどかな山麓の周回道路を歩いて戻った。

〈山麓から山を見上げる〉





〈そして高浜市街から見た夕刻の▲青葉山〉







登山後、高浜市の道の駅で温泉に入り、そのままお泊まりしました。
客の多くの部分がお泊まり客だったような気がします。

ここの温泉施設は、平日だからか規模の割には客が少なく、自分にとっては良いのですが、大丈夫なのでしょうか?
これも高浜原発の成せる技なのでしょうねえ(*_*)。


ところで、高浜原発と言えば、最近のニュースで再稼働は認めないとの判決が下されたとかラジオがしきりに言っていたようなんだけど、どうなるんでしょうか?と思いながら、うとうととしてしまいましたとさ(-.-)Zzz・・・・。




20150416 ブナ林広がる丹波、若狭、近江国境の静かなピーク ▲三国峠〔776m 滋賀県〕を周回する

2015-04-16 | 〔2015関西エリア〕(春)山歩記@見聞ログ
今朝の朽木村は、朝霧が立ち込めていた。



〈霧のベールが優しい〉






〈山里の桜も散り初め〉






その後、日が差し出し日中はポカポカ陽気になり、久しぶりに暖かくなった。

〈林道沿いの木々も春の装い〉







こんなに過ごしやすいのは、三月末以来のような気がする。

今日は天気が安定しているので、山の奥にある丹波、若狭、近江の三国境になるピーク(この辺りでは峠という名の付くピークが多く三国峠が正しいらしい)である、▲三国峠に向かった。
ここは、ブナ林原生林が多く楽しみであった。まだ時期的に早いのでブナの新緑や花は期待はできないのは、予想通りであった。

〈ブナ原生林の遊歩道の木々〉






〈やはりブナは目にも優しい〉






〈新緑準備の木々もあります〉





登山道には、シャクナゲやイワカガミの株がたくさん見られた。
おそらく、連休明けには新緑と花の開花で華やかな山になるであろうと思う。

〈残念ながら、イワカガミ?の花はこの程度の蕾が精一杯でした〉






〈タムシバの花は、至るところにあります〉







〈稜線にあがると、春の優しい眺めが目に入ってきました〉






〈▲三国峠山頂からの展望、木々の葉が出だすと見にくくなるでしょう〉






〈▲三国峠山頂からの展望 2〉






〈山中では、春の芽吹きを待つ木々の世界に迷いこんだようです〉






〈▲三国峠山頂から奥への周回道には、ブナの巨木もありました〉






〈立派なブナ巨木の根元部分です〉






〈奥への道は、全く自然そのものの状態です〉






山頂からは、地蔵峠へ周回することにしたが、スパイク長靴が威力を発揮した、と言うより谷筋の渡渉が頻繁にあるので、登山靴ではずぶ濡れになってしまったでしょう。

それと、標識類がほとんどなく、少ない赤テープや鉄棒などを見つけながらかすかな踏みあとを進む必要があるのである。やはりGPSがなければ不安だっただろうと思う。
まして雪の時期では危険であります。


〈測量の目印のようですが見つかるとホッとします〉






〈標識の名残のようですが、ここで直角に曲がって登りながら林道に這い上がります〉






〈こちらから斜めに這い上がって来ました〉






〈這い上がった所に、木々に赤い目印を見つけて安心しました〉






〈こちらの方向にあがって、林道に出ていきます〉





いつも見ていたブナが、今回はほとんどなかっただけに、山行の最後に見れて良かった。