〔諸国漫遊@見聞ログ〕 写真する山旅人

写真付きで日記や趣味を書く自遊人ブログ

20160828 旧「酷道」R439(与作)号線の終点で〔四国最南端の山景と海景〕を再発見する

2016-08-28 | 〔2016四国エリア②〕避暑&(夏)山歩記@見聞ログ

昨夜辺りから夜間の気温が、少し下がりはじめてきた。

そろそろ長く続いた今年の猛暑も、出口が見えてきた感じがした。

<道の駅大正付近>

道の駅大正を出発し、再び挟路のR439号線を四万十市に向けて走った。

  

昨日の風雨で、落石や倒木があって、岩を退けたりしながら注意して走った。

  

<大きめの岩の方が飛び出ていたら、通行不能でした>

 

あれくらいの風雨でこれほど道が荒れるというのは、やっぱり危険な道なのである。

<この辺りは、正に「酷道」です>

 

途中で数ヵ所、朝のいい山景色に出会い、撮影しながら走った。

  

  

  

  

  

<山間部の棚田が眩しいです>

<中村城>

 

たどり着いた「酷道R439号線」の終点は、四万十市の中心部で大動脈のR56号線と交差していた。

一応、初期の目標を達成した後は、コインランドリーを探し、洗濯した。

この辺りには目立った山はなく、四万十川の河口がすぐ近くに広がる、海の領域である。

 

天候も回復し、せっかくここまで来たのだから、四国最南端にある観光地の足摺岬に行くことにした。

夏と冬、以前に二度行った記憶があった。

<R321号線、通称サニーロードで到着です>

 

夏休みも最終ということで、多くの人で賑わっていた。

  

まだまだ蒸し暑い中、クルマを駐車場に止め、天狗の鼻~足摺岬灯台周辺と歩いた。

  

    

    

  

 

ここではマリンブルーの海景色が、今までの山景色とはまた違った感覚で迫ってきます。

    

まだまだ夏色いっぱいの感じがします。

<竜串付近の水中公園>

その後、西回りで竜串近くを走り、今夜は宿毛市の道の駅宿毛で車中泊にしました。

  

 

ここは海抜8mの海沿いの為、夜はかなり蒸し暑く、扇風機をかけて寝た。

 

 


20160827 早朝山歩に最適の〔小屋山ブナ原生林〕を巡り、酷道R439号線の真骨頂部分へ

2016-08-27 | 〔2016四国エリア②〕避暑&(夏)山歩記@見聞ログ

昨夜の小屋山登山口の駐車場には、夕方から誰も来ず静かに車中泊が出来た。

  

同じカルスト台地でも、姫鶴平の喧騒とは大違いである。

山と言ってもこの地の目的はブナ原生林で、勾配もなく朝方の散歩のようであった。

放牧された牛の群れの側を通り入っていく。

五段高原の牛は肉牛であったが、ここの牛は乳牛である。

 

最初は小さな山野草が足元に見られ、奥に進むとブナを含む樹林帯になってくる。

  

  

  

  

  

 

夏場に入ると木々が日陰となって涼しく、朝方の散歩に最適のようである。

  

  

  

 

 ただ、ブナの密度はそう大きくはない。

  

  

しばらく進むと、行き止まりの標識があった。

 

小屋山登山口と言いながら、山頂に向けた登山道は無いようだ。

<山中に赤テープが見られるが、どうもおかしい>

 

ガイド本の記述でも、山頂での展望は無いようであるので、ここらで諦めてUターンした。

  

 

その後再び、檮原町に下りスーパーに寄って昼食と買 物、道の駅ゆすはらで入浴してから四万十市向けて、いよいよ「酷道439号」を走った。

この辺りから四万十市に入る辺りまでが、酷道の真骨頂のように感じた。

ちょうど天気も、夕方にかけて激しい雨模様になってきて、写真も撮れなかった。

 

挟路を長時間走ると、さすがに疲れてくる頃、ようやく四万十町の道の駅大正に着いた。

ここで買い込んでいた、おにぎり弁当を食べ休憩した。

 

ここから四万十市にかけて再度、挟路の峠越えとなりそうであるが、雨後の夜間通行は危険なため、今夜はここで車中泊にしました。

 

 


20160826 カルスト越しの石鎚連峰を展望しながら、五段高原を〔▲五段城〕まで山歩する

2016-08-26 | 〔2016四国エリア②〕避暑&(夏)山歩記@見聞ログ

昨夜は、満天の星空のもと、愛媛県側にある姫鶴平駐車場で車中泊しました。

  

気温も心地よく、夜間は少し肌寒い位でした。

日の出方向ではないが、カルスト越しに石鎚連峰がくっきりと見られた。

<奥の右側が▲石鎚山>

  

<左側に石鎚連峰、中段右側が▲中津明神山>

夏休みも最終ということで、多くの人がキャンプ場や車中泊で過ごしていたようである。

  

朝方しばらく撮影してから、五段高原のピークになる▲五段城に向けて、身軽な格好でトレッキングした。

<牛さんのお出迎え>

足元には、まだまだたくさんの小さな花が見られた。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

<石鎚山にも雲がやって来ました>

朝方に見えていた石鎚連峰も、日が高くなってくるとガスが湧き出し、9時過ぎには隠れてしまった。

それでも石灰岩の散らばったカルスト台地や放牧された牛たちが、夏終盤の澄み渡った青空に良く映えていた。

  

  

  

日が射し出すとさすがにまだまだ暑い。

  

  

その後、ようやく▲五段城の取り付き場所に着き、石灰岩と草付きの歩きにくい坂道を登って行った。

たどり着いた▲五段城のピークには、三角点とそれらしき標識が有るだけで、見張らしはなく、直ぐにUターンした。

<ピークには古びれた標識と三角点があった>

帰りは車道をたどることにしたが、直ぐに雲行き怪しくなり、雨が降りだした。

傘を持っていなかったのでヤバかったが、すぐ近くに古びたトイレ棟があり、急いで駆け込んだ。

<この辺りだけに雨雲があるようです>

すると先に、同じように雨宿りをする原付バイクの若者が一人いた。

小一時間世間話をしながら、雨が上がるのを待った。

その人は愛媛県重信町の方で、時間潰しにちょうど良かった。

昼頃には、ようやく雨が止んで戻れるようになった。

駐車場に戻ってから、姫鶴荘で昼食にした。

観光客が多くて忙しく、ソフトクリームを作る手間がないほどらしい。

食後は、しばらくクルマで休憩していた。

午後からは、ガスに覆われる時間が長くなっていきました。

夕方になって、近くにある大野ガ原方面に向かい、ブナ原生林のある小屋山登山口の駐車場で自炊、そのまま車中泊にしました。

<おあつらえ向きの椅子とテーブルが有りました>

 


20160825 ガスに育まれた小さな花と苔の森〔▲天狗の森~▲黒滝山〕から大きなカルスト台地へ

2016-08-25 | 〔2016四国エリア②〕避暑&(夏)山歩記@見聞ログ

四国カルストは、確か夏と秋に続いて三度目になるが、車道を通過しただけで、余り印象に残っていなかった。

四国カルストは、山口県の秋吉台と福岡県の平尾台に並ぶ三大カルストと呼ばれている石灰岩地帯である。

その高さ1000~1500mと天狗高原~大野ガ原にかけての長さ25kmでは、日本一らしい。

 

しかし、今日も朝方はガスに包まれ、展望はなかった。

今日の予定は、カルスト台地の最高峰になる▲天狗の森周辺への散策だった。

躊躇していると、二組ほどが横路のセラピーロードに入っていった。

どうやら花目当てのようだ。

 

明日は天候の回復が見込まれるため、カルスト台地からの展望は明日に期待して、今日は自分も運動がてらの花見にした。

  

小雨やガスで足場が濡れているようなので、今回初めてスパイク長靴で出発した。

 

ヤマホトトギスやキレンゲショウマなど、入って直ぐに小さな花がたくさん見られた。

  

  

  

  

  

  

 

一番驚いたのは、虫の多いことであった。

もう夏の終盤で、気にもとめていなかったのだが、こっぴどくやられてしまった。

それだけガスに育まれた小さな花と苔が豊富なのだろう、虫たちも必死なのである。

花以外にも、緑の樹林と苔が目に優しい感じがした。

  

  

 

 

横路の途中で、この道は▲天狗の森への登山道とは違うことに気づき、標識に従って▲天狗の森ピークに向かって登りだした。

  

  

たどり着いたピークは、やはりガスの中で、全く展望は無かった。

 

次のピークである▲黒滝山へ向かって下っていく途中で、女性二人組に出会った。

山野草にやたらと詳しそうな方々で大きなカメラで撮影していたが、花の名前を聞いてもほとんどわからなかった。

一昨日に▲中津明神山に登っていたらしい。また▲早池峰や▲利尻岳など、色んな県外の山にも、花を求めて登っているらしい。

やはりこちらの女性群も、とてもお元気そうであります。「大丈夫か?ニッポン?!」

これも何かの縁だと、ブログのアドレス交換をして、▲黒滝山方面に進んでいった。

  

  

 

黒滝山では、展望や花はほとんどなく、それよりは苔むした樹林が印象的であった。

  

  

  

  

  

 

  

 

この先に「大引割、小引割」という地球の地割れを実感する名勝があるらしいが、天気も悪く引き返すことにした。

結局、先の二人組は▲黒滝山にはやってこなかったようである。

 

この横路コースは、勾配もなく夏場でも日射しを遮る樹林に囲まれ、花を手軽に観賞できるようになっている。

ただし、万全の虫対策が必要である。

 

なお、ここの▲天狗の森は、埼玉県の岳友Kさんが、是非とも行ってみたい場所であると何度も言っていた所である。

 

その後、昼過ぎからは急速に晴れだしたので、明日の五段城トレッキングの下見に、奥の姫鶴平にかけてカルスト台地を見学に向かった。

  

 

 

  

  

  

 

 

なお、高原周辺では食事も出来ないので、一度檮原町まで下り、道の駅ゆすはらで夕食を食べてから同じ施設にある雲の上温泉に入浴(¥500)し、のんびりした。

そうして再度、高度のあるカルスト台地の姫鶴平に走り、そこで車中泊にしました。

 


20160824 ガス引きを待って〔▲中津明神山〕山頂周辺の車道をぶらり花見山歩

2016-08-24 | 〔2016四国エリア②〕避暑&(夏)山歩記@見聞ログ

昨夜も1400mを越える標高で泊まり、快適な寝心地であった。

それとLTE通信が可能で、展望がなくても居心地は良かった。

ここ▲中津明神山も、山頂に展望良い証の雨量レーダー塔が建っている。

小雨は何とか上がったものの、ガスがなかなか引かず、展望はいまいちであった。

晴れて風のある時には、パラグライダー飛行で有名な山のようです。

 

昼頃になって、ようやく少しずつ青空が見えてきたので、山頂付近の車道を歩いてみた。

<上ってきた東側のパノラマ>

 

山頂付近には、思いの外小さな花がたくさん有りました。

  

  

  

<野イチゴを食べてみたが、甘味はなかった>

 

特にシコクフウロの群落は、今回で最も多く見られました。

  

  

  

 

山頂には高知県側と愛媛県側から登山道が来ており、それぞれ中津山、明神山と通称も分かれて呼ばれているようです。

<▲中津明神山頂上>

 

山頂付近には、一等三角点の他、鳥居や両県の祠がレーダー塔と共に鎮座していました。

  

 

見晴らしが良ければ、石鎚山系~四国カルストが一望できるはずであったが、そこまではガスが晴れそうもなかった。

それでも上ってきたつづら折れの車道が、山肌にくっきりと刻まれていた。

  

 

愛媛県側に降りられそうに思ったので、久万高原町に電話で聞いてみたが、道は繋がっていないとのことで、再度高知県側の挟路を中津渓谷に向けて降りていきました。

それでも意外と、クルマの鉢合わせは無いものです。

 

その後、明日に予定している四国カルストに向けて、再度ガスの中を登って行き、天狗高原にある天狗荘奥の駐車場で車中泊にしました。