自分と歌との勝負
撮影・清水健司
最新曲「大阪ふたり雨」の主人公は、長く連れ添った男女。会話のような詞、往年の歌謡曲のような懐かしい曲は、本人が依頼したという。
「優しさとか思いやりとか、忘れがちな思いを歌にしていただきました」
「大阪しぐれ」「浪花恋しぐれ」など大阪を舞台にしたヒット曲があり、歌手になるきっかけとなったのも、大阪で行われたコロムビアの歌謡コンクール。大阪には特別な思いがある。
「出発点は大阪やなあと。町に歌が流れているし、歌謡曲に一番合った街だと思います」
8月には、「大阪」「デュエット」をテーマにした2枚の企画アルバムが発売された。古賀政男とデュエットした「二人は若い」など珍しい曲も収録。「大巨匠ですが、とてもかわいい方。頼まれて、(私が)うなると、すごく喜んで下さって」と楽しそうに振り返る。
1990年に活動再開してから21年。16歳でデビューし、気付けば、36歳で引退した「第1章」より長く歌っている。
「昔はあの賞を取りたいなど、よこしまな思いで歌っていたこともあったけど、今は自分と歌、詞とメロディーの勝負なんだと思えるようになった。60歳を過ぎてやっと分かりました」
現在、五木ひろしと全国ツアー中。歌謡史に名を刻む二人の夢の競演で、新しいデュエット曲「ふたつ星」も披露する。
「歌謡界を盛り上げていかなくてはならない年齢。お客さんと励まし合いながらステージを進めていけたら」
東京公演は30日の渋谷・NHKホール。(電)03・3355・3553。
(2011年10月21日
読売新聞)
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