韓国国防省は23日、北朝鮮軍が韓国の大延坪島やその周辺海域を断続的に砲撃したと発表した。24日までに韓国軍兵士2人が死亡、民間人の死者も2人が確認され、多くの家屋が損壊した。そのような中28日、12月1日までの予定で米韓合同軍事演習が韓国西方の韓国黄海で始まった。北朝鮮は軍事的対抗策も辞さない構えを見せており、朝鮮半島は緊張状態が続いている。
今回のニュースについて、日本の報道だけを見ていると実態を正しく認識できない恐れがある。
北朝鮮側の主張によると今回の「事の発端」は次のようになっている。
・韓国が境界線付近で「実弾」による演習を実施した
・「実弾」による演習を北朝鮮側は禁止していた
・ゆえに、北朝鮮としては「対抗手段」を取らざるを得なかった
日本の報道では「一方的に」北朝鮮が侵略したというものがほとんどだが、中国における報道などは全く違う。中国の新聞「CHINA DAILY」では「Two Koreas exchange fire」という見出しになっている。北朝鮮が一方的に攻撃したというものではなく、「双方」が砲撃を交わしたという認識だ。
その南北問題の解決に向けて中国は「重大な発表がある」と言っていたが、何のことはない「6カ国協議」の再開を提案しただけだった。私に言わせれば、「何を今さら」というところだ。「6カ国協議」は10年以上やっているが、大した効果はない。これは議長たる中国が「議長としての役割」を果たしていないからで、中国に責任があると私は思っている。
また今回の問題については、米韓演習が行われていたことが少々問題を複雑にしている。次の米韓演習のイメージでは横須賀にある空母ジョージ・ワシントンが韓国の黄海に出かけていく予定とのことだが、この点について中国は「自分たちの海に来てくれるな」という不快感を示している。
本来、中国には北朝鮮をなだめる調整役を担ってもらいたいところだが、中国自体も反発を覚えているのでそれが難しくなっているのだ。
この状況下で「追い込まれた」のは韓国のイ・ミョンバク大統領だろう。中国による「6カ国協議」の提案も今の韓国にして見れば気軽に応じることはできないはずだ。再び北朝鮮が攻撃をしてきたら「物理的に完璧にやり返す」必要があると私は思う。もしもイ・ミョンバク大統領が「日和見」を決め込めば、即失脚に追い込まれることになるだろう。
今年の3月に発生した黄海上の南北朝鮮の境界に近い場所で韓国海軍の哨戒艇が沈没した事件について韓国は国連に助けを求めたが、中国やロシアのサボタージュもあり結局「泣き寝入り」する結果になった。ゆえに今のイ・ミョンバク大統領には「国連」というオプションもないはずだ。
韓国に唯一オプションがあるとすれば、米国の参戦だ。もし米韓演習が行われている間に北朝鮮との戦争に発展すれば、韓国だけでなく米国も一緒に参戦することになるだろうと私は見ている。
北朝鮮が韓国にミサイル攻撃を仕掛けたら、それを理由として米国は金正日総書記に狙いを定め、平壌を攻撃する算段だと思う。この時、中国が北朝鮮側に参戦してしまうと朝鮮戦争の二の舞になるが、その可能性は低いだろう。
万一中国が参戦をするにしても、それを覚悟するまでには「ある程度の時間」を必要とする見込みが高い。米国の思惑としては、もし中国の参戦があるとしても「そのタイムラグ」を利用し、中国が参戦してくる前に金正日以下の主要勢力を排除して一気に決着をつけるつもりだろう。
今後の朝鮮半島の動向と米国について注意して見ていきたい。
【今週の問題解決視点のポイント】
本当に必要な情報は、受け身の姿勢でいては入ってこない。情報を求める姿勢が大切。
今回のニュースについて、日本の報道だけを見ていると実態を正しく認識できない恐れがある。
北朝鮮側の主張によると今回の「事の発端」は次のようになっている。
・韓国が境界線付近で「実弾」による演習を実施した
・「実弾」による演習を北朝鮮側は禁止していた
・ゆえに、北朝鮮としては「対抗手段」を取らざるを得なかった
日本の報道では「一方的に」北朝鮮が侵略したというものがほとんどだが、中国における報道などは全く違う。中国の新聞「CHINA DAILY」では「Two Koreas exchange fire」という見出しになっている。北朝鮮が一方的に攻撃したというものではなく、「双方」が砲撃を交わしたという認識だ。
その南北問題の解決に向けて中国は「重大な発表がある」と言っていたが、何のことはない「6カ国協議」の再開を提案しただけだった。私に言わせれば、「何を今さら」というところだ。「6カ国協議」は10年以上やっているが、大した効果はない。これは議長たる中国が「議長としての役割」を果たしていないからで、中国に責任があると私は思っている。
また今回の問題については、米韓演習が行われていたことが少々問題を複雑にしている。次の米韓演習のイメージでは横須賀にある空母ジョージ・ワシントンが韓国の黄海に出かけていく予定とのことだが、この点について中国は「自分たちの海に来てくれるな」という不快感を示している。
本来、中国には北朝鮮をなだめる調整役を担ってもらいたいところだが、中国自体も反発を覚えているのでそれが難しくなっているのだ。
この状況下で「追い込まれた」のは韓国のイ・ミョンバク大統領だろう。中国による「6カ国協議」の提案も今の韓国にして見れば気軽に応じることはできないはずだ。再び北朝鮮が攻撃をしてきたら「物理的に完璧にやり返す」必要があると私は思う。もしもイ・ミョンバク大統領が「日和見」を決め込めば、即失脚に追い込まれることになるだろう。
今年の3月に発生した黄海上の南北朝鮮の境界に近い場所で韓国海軍の哨戒艇が沈没した事件について韓国は国連に助けを求めたが、中国やロシアのサボタージュもあり結局「泣き寝入り」する結果になった。ゆえに今のイ・ミョンバク大統領には「国連」というオプションもないはずだ。
韓国に唯一オプションがあるとすれば、米国の参戦だ。もし米韓演習が行われている間に北朝鮮との戦争に発展すれば、韓国だけでなく米国も一緒に参戦することになるだろうと私は見ている。
北朝鮮が韓国にミサイル攻撃を仕掛けたら、それを理由として米国は金正日総書記に狙いを定め、平壌を攻撃する算段だと思う。この時、中国が北朝鮮側に参戦してしまうと朝鮮戦争の二の舞になるが、その可能性は低いだろう。
万一中国が参戦をするにしても、それを覚悟するまでには「ある程度の時間」を必要とする見込みが高い。米国の思惑としては、もし中国の参戦があるとしても「そのタイムラグ」を利用し、中国が参戦してくる前に金正日以下の主要勢力を排除して一気に決着をつけるつもりだろう。
今後の朝鮮半島の動向と米国について注意して見ていきたい。
【今週の問題解決視点のポイント】
本当に必要な情報は、受け身の姿勢でいては入ってこない。情報を求める姿勢が大切。
本当に必要な情報は、受け身の姿勢でいては入ってこない。情報を求める姿勢が大切。
確かに。
しかしこの国のメディアのレベルの低さもあると思いますが。
しかもこの程度の見解をブログに書くなんて情けない…。
日本の報道に対しての見解は共感しますが、このブログの読者層は既に情報を求める姿勢は既に養っているのではないでしょうか?
ワイドショー程度の見解では、「浅い」という印象を受けてしまいます。
確かにメディアの責任課題は多々あると思います。
しかし、グローバリズムや東アジア圏における日本外交をテーマにした視点を伺いたかったです。
過去の戦争についても触れて頂きたいです。
決して政治やメディア批判だけではく、私達が何をするべきか答えを探すことが必要なのではないでしょうか?
私や周囲の人間達は、これからの日本は民間外交の発展が必要だと思っています。そしてその為の行動をとっています。
バブル後世代として、それだけ日本の未来は危機的状況だと受け止めて必死に生きてます。
日本の報道に対しての見解は共感しますが、このブログの読者層は、情報を求める姿勢を既に養っているのではないでしょうか?
ワイドショー程度の見解では、「浅い」という印象を受けてしまいます。
確かにメディアの責任課題は多々あると思います。
しかし、グローバリズムや東アジア圏における日本外交をテーマにした視点を伺いたかったです。
過去の戦争についても触れて頂きたいです。
決して政治やメディア批判だけではく、私達が何をするべきか答えを探すことが必要なのではないでしょうか?
私や周囲の人間達は、これからの日本は民間外交の発展が必要だと思っています。そしてその為の行動をとっています。
バブル後世代として、それだけ日本の未来は危機的状況だと受け止めて必死に生きてます。
アメリカとの合同軍事練習をするのも含めて
ワールドカップも朝鮮全土で行うなんて話をしてましたし
対立している状態で北朝鮮の承認は得られていないですよね
多分
日本はどうみても韓国、アメリカ陣営なので、
メディアがそっちよりになるのは仕方ないと思います。
中国しかり。
北朝鮮を利用してアメリカを牽制したいという気持ちがあるのではないでしょうか。
そもそもいかなる戦争にも正義をもとめるのは困難だと思います。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=5&board=552022058&tid=cf9qa4nhbfffca5ga5b&sid=552022058&mid=83344
なぜ、朝鮮がこんなわかりやすい形で反撃したのかが理解できないところです。
そして、何より戦争になったとき日本はどうするのかを考えておかなければいけないでしょう。