おはなし屋の日常

語りや朗読をお届けする「おはなし屋」の日々の暮らしをのんびりお伝えします

季節の変わり目に。

2005年05月31日 | 日常
今日で5月が終わります。
6月は、梅雨。それに、夏至。

夏至が過ぎると、昼間の時間が短くなっていきます。
季節がどんどん夏に向かう一方で、日の長さだけは冬に近づいていきます。
毎年この季節になると、そのことを考えずにいられません。
そうして頭の中に浮かぶのが、「季節の先頭を歩くひと」の姿です。
そのひとはきっと、わたしたちが夏だと浮かれているときにはもう、
秋の領域にたどりついているのでしょう。
そのひとは、そうして行列の先頭を、決然と歩き続けるのでしょう。
砂色のマントを風になびかせて。うしろを振り返ることなんてせずに・・・。
それはきっと、ずいぶんと孤独であることだろうなぁと、思うのです。

「季節の先頭を歩くひと」・・・どこから生まれた想像なのでしょう。
われながらふしぎ。

ほたる。

2005年05月30日 | 日常
週末、お出かけした先でほたるを見ました。
ひめほたる、という小さなほたるです。
湿った地面に卵を産みつけ、幼虫はカタツムリなどを食べて育ちます。
珍しい種類だと思っていたら、実は、ほたるの種のうち多くは陸生なのだそうです。
光の色は、金色を帯びた白。
小さな小さな、いとおしくなるようなあかり。
息を止めて、見ました。



げきじょう、オープン。

2005年05月27日 | 日常
本日2度目の日記でございます。
ようやく、「げきじょう」がオープンしました。
みなさま、お時間にゆとりがおありの際は、ぜひ足をお運びください。

音声ファイルのアップロード、たいへんでした。
何が大変って、要するにわたしがあほだから・・・

ジオのEZアップロードを使おうと思ったんです。
そうしたら、5メガまでしかだめ、ということで。
確認したら、確かに5メガをわずかにこえてます。
そこで、音声ファイルの編集ソフトをダウンロードして、最初と最後の楽器を鳴らしているところを切ってみました。
ところが、うまく編集できたから保存しようと思ったら、「拡張子が適切ではありません」というんです。
拡張子って、「MP3」でいいはずなんだけどなぁ。
でも、何度やってみてもだめです。
仕方ないから、「えいや!!」ってかんじで適当なのをつけてセーブしたら、ファイルがだめになってしまいました。

結局、編集はあきらめて、録りなおしました。
語るテンポをあげて、楽器を鳴らす時間も控えめにして、11分以内に収めました。
ファイルサイズは4.91。なんとか5メガ以内におさまりました。
ちょっとぎりぎりだけど、だいじょうぶなはず。
さぁ、アップロードだ。えい!!

・・・と思ったら、やっぱり「5メガ超えてる」だそうで。
ファイルのサイズって、ファイルの「置き場所」によって多少変化するんですね。
今日、初めて知りました。

結局、いろいろ考えてホームぺ-ジビルダーのFTPを使うことを思いつきました。
そうしたら、1回で大成功。
ガッツポーズやらファイティングポーズやら雄たけびやら、いろいろ出てしまいました。
でも、今日1日悩んだりいらいらしたのは一体なんだったんだろ。
はじめからこうしていたら、時間をむだにすることなかったのに。

まあ、これでひとつ賢くなりました。次回は、すいすいできると思います。
来週には、もうひとつ公開の予定ですから、どうぞお楽しみになさってください。

柿の葉、枇杷の葉。

2005年05月27日 | 日常
柿の葉や枇杷の葉でお茶をいれる方法を教わりました。
早速、生の枇杷の葉でチャレンジ。
うすいオレンジ色でほのかに甘い、おいしいお茶ができました。のどに良いんですって。
柿の葉は、今、乾燥させているところです。
からからに乾いたら、もんで細かくして保存します。
柿の葉はビタミンCがたっぷりだそうです。
出来上がりが楽しみ。

昨日は、ある保育園に行って、園長先生にお会いしました。
うまくいけば、定期的に訪問して絵本や語りを聞いていただけることになりそうです。
とりあえず、1回目は6月。うまくいきますように。

夏も、7月下旬から8月上旬のあいだに、2回ほど語れる機会が作れそうです。
新作の準備にかからなければなりません。
今回のは、元気な男の子の冒険物語。スウエェーデンの昔話です。
主人公がとっても魅力的。鼻っ柱が強くてかなり生意気だけど、知恵と勇気で怪物をやっつけてくれます。
ちょっと長いお話になりそうですが、「もらん」に集まる子どもたちなら、じゅうぶんに楽しんでもらえることでしょう。

そうそう。ようやく、「げきじょう」で公開するおはなしの1つを録音しました。
「メケー・ドマ」というブータンの昔話です。
このなかで、ナーイット・bu紀 というヒトが、ド下手な楽器演奏をしています。
本人も下手なのは自覚しているようなので、怒らないで聞いてやってくださいね。
あとは公開するだけなのですが、いまひとつやり方がわからないので、
もう少し時間がかかるかもしれません。
でも、もうあと少しです。
2つ目は来週録音の予定でいます。こちらは、悲しい悲しいおはなしです。
1つ目が、元気が良くておもしろいおはなしなので、良いバランスになることでしょう。

聞いてくださった方にほめてもらえたら、うれしいなぁ。

もういちど、大阪に「里帰り」するかも。

2005年05月25日 | 日常
昨日の午前中、ふと思い立って、大阪でお世話になっていた方に電話してみました。
「あ~、ゆきさーん!」とてもうれしそうにわたしの名前を呼んでくださったので、わたしもついうれしくなって、長電話になってしまいました。
こちらの様子、先日の「ドラマチック・オペラ・ガラ」のこと。いろいろおはなししました。
実は、彼女のところに電話したのは、お願いしたいことがあったからでした。夏休みに、語りの会をさせていただけないかと。

大阪を離れるとき、年に1度は大阪に戻ってきて語りをすると約束したので、その約束を守るために。
義務感ではないのです。わたしがそうしたいと思ったから。それに、みんなに会いたいし。

わざわざ大変じゃない?と心配してくださるので、そう答えたら、とても喜んでくださいました。
電話を切ってもなんだか楽しい余韻が残って、ほほが緩みます。
友達は、やっぱり良いなぁ。

・・・ということで。
夏、大阪にもう一度「里帰り」です。
「絵本の店・もらん」で、語ります。
日時やプログラムはこれから。でも、新作に挑戦したい。
楽しい計画が、もうひとつ加わりました。

空き家で。

2005年05月24日 | 日常
今朝、ごみを出しに行ったついでに、近所の空き家のお庭から、黄花コスモスを何本か摘ませていただきました。
緑の草がぼうぼう茂る中で、お日様の色を映したような黄色が鮮やかで、ついつい・・・
ごめんなさい、と、ありがとう。

夢のように楽しいことが終わって、日常の、当たり前のことの繰り返しの毎日にもどりました。
これは、次の「楽しいこと」のために、いろいろと考えたり、準備をする、大切な時間。
こういう時間もまた、楽しくて幸せ。

「ドラマチック・オペラ・ガラ」に出演しました。

2005年05月23日 | 語る・読む
5月21日土曜日。「ドラマチック・オペラ・ガラ」本番でした。
お越しくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
クラシックのコンサートの案内・進行役という、おはなし屋として初体験の今回の舞台、なれないことばかりで、音楽キャストの皆様にはご迷惑をかけたことと思います。ごめんなさい。

いろいろなことを勉強させていただきました。自分の甘さ、至らなさも痛感させられました。
違う世界の人とご一緒させていただいたことは、刺激になりました。
また、音楽キャストの皆様の誠実で真摯な姿勢も、見習わなくてはならないと思いました。
今後、このような機会が与えられるかどうかわかりませんけど、もしまた声をかけていただけたら、喜んで参加させていただきます。
でも、ほんとうに楽しかった。

日曜日の夕方、夫が近所の浜で釣りをするというので、ついて行きました。
海を見ていたら、前の日の大阪での舞台が、遠い夢のように思えてきました。
さぁ。
またこちらで、一つひとつ、積み上げていきましょう。

いよいよなのだ。

2005年05月21日 | 日常
今日は、美容院に行って髪を切り、ヘアマニキュアもしてもらいました。
もう、さっぱりすっきり、小顔のゆきちゃんです。
そういえば、この前髪を切ったのは、去年の11月。「地獄変」の前でした。
その前が、おととしの9月。
高石公民館で、当重さんとご一緒させていただいたときでした。
本番の前にしか、美容院に行かないわたし。
美容院って、なんだかめんどくさいんですよね。それにお金がもったいない、なんて思ってしまう。
とくべつけちってワケではないんですけどね、なぜでしょう。

なんて書いていたら日付が変わってしまいました。
もう寝ます。おやすみなさい。
目が覚めたら・・・大阪へGO!!

おにぎり持って、行きました。

2005年05月19日 | 語る・読む
昨日18日は、ドラマチック・オペラガラの練習でした。
午前11時ごろに家を出て、とちゅうデパートで衣装のドレスなどを買い、練習会場に向いました。
こういうときのわたしは、けっこうな大荷物です。
新幹線で食べるお昼ご飯用のおにぎりと、携帯用ゲーム機PSP。
歯磨きセット。替えの衣装(お楽しみ!)が入った風呂敷包み。台本。ペンケース。
ほんとはアクセント辞典も持って行きたかったのですが、かさばるので今回はパス。
しかし。おにぎりとゲーム機をアクセント辞典よりも優先するわたしって・・・

昨日の練習では、前回よりもなれたぶん、自分の悪いところも見えました。
このコンサート、ほんとに中身が濃いんです。歌は聞き応えのあるものばかり。
お客様は歌の間、きっと息をつめるようにして聞いていらっしゃることと思います。それほど、引き込まれてしまうのです。
ですから、わたしの語りの間は、ほっと息を抜いていただけるよう、心がけます。
あとはもう少し台本から目を離して話せるようにならないとね。
これは、練習あるのみです。

お稽古が終わって、晩ご飯にうどんを食べてから、10時過ぎの夜行バスに乗って家に帰りました。
バスの車体にはでかでかと「ふぐ」の絵。このバス、「ふくふく号」というそうで。
こちらではふぐは「ふく」と言いますから。
前回のお稽古のときも「ふくふく号」で帰りました。梅田のバス乗り場でこのバスを見ると、なんとも言えず安心します。あぁ下関に帰ったも同然、と思うからでしょうか。
でも、バスのお客さん、少なかったなぁ。
大丈夫なのかなぁ、サンデンバス。

近づいてきました。

2005年05月17日 | 語る・読む
21日が近づいてきました。頭の中はそのことでいっぱいです。
またそのはなしか、なんて思われる方もいらっしゃることでしょうね。でも、もうしばらくご容赦くださいね。

今回はクラシックのコンサート。
衣装がね、むつかしいんです。
ふだんの語りの公演では、民族衣装風のものとか、手製のスカートとか。(基本はウエストがゴム)で、足元はたいてい、はだし。冬でも、はだし。
とにかく、ルーズな格好が多かったのですが、今度ばかりはそうもいきません。
基本はドレスにパンプス!
衣装替えもあり!(これにはちょっとワケが。へへへ。当日をお楽しみに。)

そんなところも、いつもと違う体験です。

さて、ご近所の方が、お子さんの学校の先生にわたしのことをお話ししてくださったそうです。
もしうまくいけば、学校を訪問して語りを聞いていただくこともできるかもしれません。
うまくいかなかったとしても、そんなふうに気に留めてくださる方が近所にいらっしゃることが、うれしくて、ありがたい・・・。

マダム風の朝。

2005年05月16日 | 日常
家事がひと段落したら、ミルクティーを飲みます。
今朝は、庭で育てたパイナップルミントを入れてみました。
花瓶には、庭でつんだマーガレットをさして、と。
なんだか主婦向け雑誌に載ってる「憧れの暮らし」みたい。
おシャレでおナチュラルな、わたし。
・・・なんて一人よろこんでいたら、ついうっかり、朝ごはんのおかずの残りが入ったフライパンを、水にどぼんとつけてしまいました。
うー、厚揚げの炒め物、お昼も食べようと思ってたのにー。
一瞬落ち込みましたが、すぐに気を取り直して、中の水だけ捨てて、何事もなかったようにコンロの上に戻しました。
しょうゆでもかけりゃ、食えるもんね。
そう、わたしは強いおんな。

さ、今日も一日、はりきっていきましょう。

1週間前になりました。

2005年05月15日 | 語る・読む
今夜の晩ご飯は、キスのてんぷら。
夫が近くの浜で釣ってきたのを料理してくれました。
新鮮なキスは、ほんとにおいしい!
体重のことを考えて、油ものはひかえています。(それでも、ものすごく太る)
でも、キスだけは別。やっぱりてんぷらが食べたい!!
もちろん、他にも良い料理法はあるんですよ。塩焼き、お刺身、マリネ、お茶漬け、ムニエル。
でも、キスはてんぷらがいちばんおいしいように思います。

なんて、平和な話題で和んでいる場合ではありません。
「ドラマチック・オペラガラ」本番まで、あと1週間に迫りました。
ものすごく緊張してきました。
この際だから白状します。
おはなし屋は、今までライブハウスとか喫茶店とか、学校の教室とか、公民館のホールとか、学童保育のお部屋とか、とにかくちっちゃい会場しか経験がありません。
舞台に立ったことも、あんまりありません。いつも、客席と同じ高さのところで演じてました。
それが、今回は300人以上お客様が入るホールです。
考えただけで・・・

落ち着け、落ち着け、わたし。

今回のコンサートで、わたしはオペラのストーリーの説明や歌詞の日本語訳の朗読などをします。
オペラのなかの名曲が、登場人物たちの状況や心情をお伝えすることで、よりいっそうお楽しみいただけることと思います。
なにより、歌い手の皆様がすばらしい!!
そして、忘れてはならない、わたしのもうひとつの大事な、あっと驚く(かもしれない)役目。それはね。
へへへ。やっぱり内緒にしよーっと。
知りたい方は、
5月21日午後6時、西九条駅徒歩3分のクレオ大阪西・ホールにきてね。

「かべちょろ」って。

2005年05月13日 | 日常
お茶がらで、佃煮を作りました。
買ってきたときから湿気ていた海苔もちぎって加えて、白ゴマとかつおぶし、隠し味に豆板醤も入れて。
大成功でした。
ほのかな苦味と渋みで後口がさっぱりします。
お茶がらの料理、他にも何か作れるかもしれません。

今日、おもしろい言葉を教えてもらいました。

「かべちょろ」
ヤモリとかカナヘビのことなんですって。
なんだか、かわいらしいことばです。

近所のスーパーにて。

2005年05月11日 | 日常
昨日、近所のスーパーで買い物をしていたら、椿姫の前奏曲が流れてきました。
美しい旋律で、大好きな曲です。21日のプログラムにもはいっています。
おかげで、気分よく野菜を選ぶことができました。

ところが、お肉の売り場に近づくと、様相が一変しました。
頭がへんになるくらい、うるさいのです。
販促用の曲を二つも流していました。
ひとつは
♪好き好き、お肉好き好き、
 ステーキ、からあげ、しょうが焼き
 食べ食べ、力、つきつき、
 チャーシュー、とんかつ、ハンバーグ。
 とうさんも かあちゃんも にいちゃんも ねぇちゃんも
 ジャストミートでかっとばそ

もうひとつは
♪カルビかるかる、かるカルビ、
とかなんとか言ってましたっけ。

1曲だけでも耳について耳について、ほんと迷惑なんですけど、昨日はそれが2つですよ。
うるささの相乗効果、今流行の「シナジー」というのでしょうか。
うるささの単位が「かんべんしてくれ」だとすると、
昨日の場合、「100かんべんしてくれ」と「100かんべんしてくれ」が、
足し算で「200かんべんしてくれ」になるのではなく、
掛け算で「10000かんべんしてくれ」になっていました。
もう、わけわかんないよ~。
結局、お肉売り場では何も買えませんでした。

日本人は、音に寛容というか、鈍感だと、むかし何かで読んだ覚えがあります。
駅の、発車を知らせるベル、自動車の「バックします」
ゴミ収集車の「あかとんぼ」、スーパーマーケットのBGM、
自動販売機の「ありがとうございました」・・・
どれも親切から鳴らしている音なのでしょうけど、
いつの間にか、身の回りにはそういう音があふれかえっています。
音で何かを知らせたり注意を促したりするのは、大切なことだけど、
静かに生活するのも、大切。

だって、大きな音の中で暮らすうちに、小さな音を顧みなくなったら
大へんな間違いをしてしまうかもしれません。

そんなことを考えながらおせんべいの売り場を歩いていたら
力強い筆文字で「ぞんび揚げ」と書かれた袋が目に入りました。
「おっ、なんじゃこりゃ」
びっくりして目を凝らすと「どんど揚げ」でした。
・・・「ん」しかあってないし。

練習しています。

2005年05月10日 | 日常
21日のコンサートのために、練習しています。
まず、「いいまつがい」しないように。
良いところでつっかえたりしたら、台無しですから。
そして、なにより怖いのは、間違えたことで動揺してしまうこと。
気持ちの切り替えがあまり得意でないので、
いったんつっかえたりすると、いつまでも引きずってしまいます。
それがまた、新たな「言いまつがい」を引き起こすという、無限ループに陥ることに。ひえぇ。
ですから、最後まで調子よく乗り切るためには、
たくさん練習して「言いまつがい」しないようにするしかないのです。

それから。
わたしのこのコンサートでの役目は、歌の世界にお客様をご案内すること。
ひとりで語るときのような、こってり味は、ちょっとね。
でもやっぱり、語りの部分も聞き応えがあるようにしたいし。
そのあたりのさじ加減が・・・うーん。難しいのです。
でも、その難しさが、おもしろいところなんですけどね。

さて。
5月21日のドラマチック・オペラガラ。
大阪近郊にお住まいで、まだどうしようかと迷っていらっしゃる方。
クラシックは敷居が高いと思って、敬遠されている方。
ぜひぜひ、いらしてください。
きっときっと、お楽しみいただけることと思います。