頻繁にお付き合いしている
えみさんに事情を話してからすぐに、平日でしたが夕方両親が出かける日がありました。
母は気を利かせて食事の支度をしてくれようとしました。
でも、私はあえて断り、その日近所のレストランに息子を連れて行きました。
そのレストランは小さなお店なのですが、デリバリーもしてくれる良く知った場所です。
私は保育園に息子を迎えに行き
、その足でそのレストランに向かいました。
保育園を出る時に、いつものように
「いい?これからレストランでママと一緒にご飯を食べます。でも、いつもみたいに歩き回ったりしたら、今日はすぐに帰ります。ご飯を食べていても食べていなくても、●●がおいすから降りたらすぐ、帰るからね?」
と言うと、ニッコリ笑って手を上げて
「うん、分かった~」
と、息子は言いました。
いつも返事はしっかり出来る息子。
私はそんな様子を見つつ、とても心配でたまりませんでした。
私に途中で帰るなんて事、出来るだろうか・・・。
正直言って、食事が来る前や途中で帰るなんて事はお店の人に失礼だし、そんな恥ずかしいことは今まで一度もしたことがありませんでした。
でも、そのお店は良く知っているところ・・・。
もし食べる前に帰ることになってしまったり、残してしまうことになったら、きちんと事情を話して持って帰れるようにしてもらおう・・・そう思い、自分の気持ちを落ち着かせました。
お店に着くと、時間が早かったせいか、お客さんは一組もいませんでした。
息子は嬉しそうにまたお皿で遊ぼうとしました。
でも、私は取り上げてしまいました。
ちょっと悲しそうな顔をした息子。
その後、つまらなそうにしている息子と、待っている間、小さな声で手遊びをしてみました。
すると、料理が来るまでちゃんと座って待っていられたのです。
料理が運ばれて来てから、私は息子にもう一度同じ事を約束しました。
息子はその時も元気良く返事をしました。
そして、食べ始めたのです。
・・・食べ始めてすぐ、やはり体をくねらせ、いすからずり落ちようとしました。
私はやっぱりこうなるんだ、と思い、立ち上がる前に
「お約束したよ?今日は帰るんだよ?」
と声を掛けました。
すると息子は私の顔を見て、
「分かった」
と言って、出された食事を食べだしたのです。
途中、いすの上に立ち上がったりすることもあったり、食事のマナーも決していいとは言えなかった息子。
でも私もこの日は
席を立たないで最後まで食べる ことを目標にしていました。
いつもいつもガミガミと怒鳴ってしまうので、なるべく静かな気持ちで息子を見守っていました。
すると息子はなんと
席を立たずに最後まで食べられたのです!!
息子にだってこんな日くらいあるし、たまたまだったのかもしれません。
でも、とてもと~っても嬉しくて、その日は沢山、沢山ほめてやりました
私の第一歩でした。
しかし、この出来事ではまだ
人に迷惑を掛けることは絶対にいけないことだということは分かっていません。
そんな時どうなってしまうのか、全然教えたことにならないのです。
そして先日、みいさん宅にお泊りして帰ってきた時のことです。
楽しく過ごして楽しい気分で電車
に乗り、えみさんたちと帰って来ました。
息子は車内でもはしゃいでいました。
そして、いつも持っている大好きなおもちゃ、ボウケンジャーの鉄砲を振り回していたのです。
音の出るそのおもちゃは剣に変形するので、先がとがっています。
もちろん危なくないように作られているのですが、息子は何度言ってもその鉄砲を剣に変形させ、しかも音を出そうとするのです。
その剣を持って動き回る息子。
私は日頃からえみさんと一緒に
「人の沢山いるところ(電車内など)では音は出さない、剣にしたらいけない」
と息子やけーちゃんに言っていました。
しかしけーちゃんはともかく、息子は全く言う事を聞かず、今やめたと思ったらまたすぐに音を出したり変形させたりしてしまいます。
そして取り上げようとすると激しく抵抗するのです。
私は決心して
「次にやったらもう取り上げるからね!!」
そう息子に言いました。
息子はいつものようにヘラヘラ笑っていました。
えみさん親子と別れ、違う電車に乗り換える為に歩いていた通路で、息子はまた剣を振り回し、それが近くの人にぶつかってしまったのです。
私はそのままそのおもちゃを取り上げ、自分のバッグにしまってしまいました。
息子はすぐに大泣きし、駅の改札口付近で寝転びながら暴れています。
そして、
「ママごめんなさ~いぃぃぃ!!ゆるしてくださぁぁぁぁぁああいいい~~~!!もうしませぇぇぇんん~~!!」
と泣き叫んでいます。
それはもう、凄まじい勢いです。
いつもなら疲れているから早く帰りたいのと、こんな状況が恥ずかしい私は、ここですぐおもちゃを渡してしまっていました。
しかし、私は息子が気が済むまでその場で泣かせていたのです。
通行人は振り返り、息子のあまりの大泣きぶりにびっくりしたような顔をしてみんな振り返って行きました。
その時間はとても恥ずかしかった・・・。
もしかしたら虐待と思われるかもしれない。
でも、ここでこのおもちゃを出したら、今までと同じことになってしまう。
なによりこの子のためには絶対にならない。
そう思って、
「やってはいけないって言うことを聞かなかったからおもちゃは出してもらえないの。泣いたって駄目。ママは●●が泣き止むまでずっとここにいるから。」
と言い、邪魔にならないところに移動して、泣き喚く息子に駄目と言い続けながらその場に居続けました。
3~40分後、とうとう出してもらえないと分かった息子は泣き止み、そのまま電車に乗ってやっと帰ることが出来ました。
しかし、そうやって出してもらえないことがあるということが分かったようで、その後は自分から
「これは出したらいけないよね?」
と、剣にしていいのかどうか、必ず聞くようになりました。
私にとっては信じられない出来事でした。
他にも、明らかに今はわがままでやっている、何度言っても分かっていないような時は、徹底して駄目だということを分からせるようにすることを心がけるようになりました。
お風呂に入る時、自分で洋服が脱げるのに、なんだかんだと理由をつけてわざと洋服を脱がなかった時がありました。
そんな時は自分で脱げるまでお風呂に入れないようにして、息子が浴室の前で大泣きしていても私はさっさと洗って出てきてしまったり・・・。
そうやって少しずつ
「今しなくてはならないことと、してはいけないこと」を分からせるようにしています。
こうして私のこそだて改革は進んでいるのです。
またまた長くなったので次回に続きます。
お付き合いいただき、有難うございます
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