お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

流しそうめん顛末記

2011年07月30日 17時05分11秒 | 京都観光
毎日暑い日が続きます。この時期、お客様が行かれる一番はやはり京都の奥座敷「貴船」です。でも6月頃から、なぜか多かったのはJR東海のポスターに出ていたからみたいです。7月末の某日、我々も夏の貴船がどんなものか偵察に行ってきました。貴船から鞍馬へ抜ける予定で出町柳から叡山電車で約30分小さな電車に揺られ貴船口を目指します。

その昔は緑色の古ぼけた電車が走ってましたがここも近代化が進んで、展望電車もあるようです。オフシーズンしか降りたことのない貴船口に今回到着してびっくりしたことは、あまりの人の多さと自動改札機があることです。

しかもバスガイドさんに連れられた団体さんも降り立ち山間の小駅は人でいっぱいです。今日が平日(水曜日)なので余計に驚きです。土日はどうなってることやら。貴船神社があるメインの地域までぶらぶら歩いてゆきます。(普通は駅と神社付近をピストンしている小さな路線バスか、料理屋さんから迎えに来るマイクロバスで行きますが・・)20分ほどで料理屋さんが立ち並ぶところまで来ると川床料理のお店の客引きに遭遇します。お安いところで¥6000から.有名店だと¥10000からです。うちの奥さんは流しそうめん歴3回目です。そんな客引きに負けることなくどんどん先に進みます。貴船神社の奥宮に近いところにありました「流しそうめん¥1200」のお店が。時間は午後1時。ちょうどいい時間だ。ところがお店で流しそうめんを申し込んで吃驚。なんと1時間半待ちだって。どうしよう?このために来たんだから待ちましょう。まだ貴船神社にお参りしたしてないので神社へ向かいます。

昔の記憶ではもっと小さなお社だったように思うが。ここは水の神様でパワースポットでもあるらしくたくさんの人で賑わっています。
30分前なのでお店へ。階段をおりると川床の席へ。

うーん見るからに涼しそうな席でみなさん「流しそうめん」を楽しまれています。待合席には番号札が書かれた小さな団扇と注意書きを持ったカップルや家族連れや女性同士がみなさん行儀よく待っています。待っているのも苦にならない涼やかな川の流れと楽しそうなみんなの笑顔に「これはいいところだと我々も缶ビールを注文して(¥400なのでまづまづ許そう)待ちます。」注意書きをよく読むと

一番最後に「どんなに待たされても絶対怒らないでください」とありほんと微笑ましい。そして待望の我々の番が来ました。ここで流しそうめん歴3回目のうちの奥さんにコツを教わります。突然流れてくるので常にお箸をレーンに近づけて流れてきたらささっとすくい、あわてずに水を切ってそうめん汁に入れて食べます。

うーん、これは楽しい。涼しい。貴船の冷たい川風とおいしいそうめんで待ち時間も忘れて楽しめます。想像以上にそうめんの量もあります。
夏に京都へ来られる方はぜひお試しください。我々が笑顔でお店から出てきたら「本日の流しそうめんは終了しました」とあります。早めのほうが良いみたいです。午後3時も過ぎたので今回は鞍馬には行かずにまた電車で戻ります。出町に着いたら下界の暑さに参ります。おわり。

かんさい いす なう

2011年07月23日 20時10分50秒 | 京都観光
大山崎山荘美術館で開かれている「かんさい いす なう」に行ってきました。大山崎山荘は京都と大阪の間にあるJR山崎駅から程近いところにある美術館です。

そこで関西の作家さん30人が作られた50脚ほどの椅子の展覧会が行われています。サブタイトルにある
「人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう」とあるように会場にある椅子の殆どに座れます。おおきなポスターに2脚写っている椅子はほかならぬうちのテーブルや椅子、座卓を製作していただいた建田先生の作品です。日曜日とあって家族連れや、カップルで会場はにぎわっています。(実は 日曜日の宿泊予約がなかったので出かけてきました)お母さんと来ていた小さな女の子が「全部坐ってみる」と元気に会場を廻っています。平日しか来れない僕たちは日曜日の微笑ましい風景を楽しみます。

本当は撮影禁止みたいですが思わず先生の作品を撮影。

9月25日まで開催していますので是非「坐って考えて見てください」
それと、ここには安藤忠雄設計の新館にモネの睡蓮の絵もあるし民芸作家の作品も多数あります。
そしてすぐ近くにサントリー山崎蒸留所があります。

土日限定の「ウイスキーセミナー」に参加してきました。出かける前にうちの奥さんが予約の電話をすると16時スタートに空きがあります。実はこのセミナーに参加すると最後にウイスキーの試飲が出来ます。

まづウイスキーの製造工程を順に見学し、最後にウイスキーが眠る膨大な樽を見学すると試飲コーナーに案内されます。
いまサントリーが力を入れている「ハイボール」の造り方を教えてもらいます。

なんとここで「山崎8年」「山崎12年」「バランタイン」「ジャックダニエル」の4種類のウイスキーが試飲できます。これは素晴らしい。セミナー料¥1000はお土産の樽で作ったコースターと山崎12年のミニチュアボトルがつくので大変満足。勿論我々は4杯きっちり呑んできました。会場を出る時うちの奥さんがポツリ「勿体無い!残している人が沢山いる。呑んであげるのに!」女性で、まだ日も高い時間で4杯のハイボールはちょっときついかも・・・(うちの奥さんは除く)と有意義な日曜日でした。

西国三十三箇所巡礼の旅 第8番 長谷寺 第9番 南円堂

2011年07月22日 19時07分42秒 | 旅先で
6月に工事を行い、なんだか「もやもや」した気分の中、札所めぐりに行って来ました。8番長谷寺へはひと駅前の近鉄「大和朝倉」で降りて伊勢街道を長谷寺まで歩きました。ところが当日はカンカン照りの日で、約6キロの道をひたすら歩いてきました。途中国道沿いのコンビニで給水をしなかったら危うく熱中症になるくらいの陽射しでした。長谷寺門前の食堂で食べた「そうめん」で生き返りました。

長谷寺はとてもいいお寺です。


回廊沿いにはまだ紫陽花が咲いています。(行ったのは6月29日)
長谷寺から9番の南円堂へ。

ご朱印をいただく巡礼の旅で、長谷寺も番外の法起院も、僧侶の方がとても親切に、印を押していただけるのでとてもありがたい気持ちになります。
ところが奈良の興福寺にある南円堂で、ご朱印をもらおうと窓口に近づくと係りのおじさんは「どこに押すのですか?」とぶっきらぼうで今日の「ありがたみ」が一気に失せます。丁度団体のバスで廻るツアーの後だったからかも知れませんが、いかなる時も平常心で臨みたいですね。こういうのを体験すると「人のふりみてわが身を治せ」と思います。「接客は丁寧に」です。
さて今回は月曜日ではありません。
奈良の帰りに寄る所はここしかありません。
帰りの近鉄を「桃山御陵」で下車。目指すは「鳥せい」本店です。

ここに寄るために奈良を4時前に出ます。うちの奥さんの口癖に「鳥せい」は5時までには入らんと・・・。
北千住の「大はし」といい居酒屋にはちょっとうるさい。

「ビール」と「ヤキトリ」と「鳥コロッケ」と写真の「ぱり揚げ」と原酒で今日の一日の反省と明日に向かっての対策を練る我々でした。