お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

神戸を歩く「灘の酒蔵を訪ねて」その6

2008年06月25日 20時26分26秒 | 旅先で
今回の酒蔵巡りの最大目的である「白鷹・禄水苑」は灘五郷の西宮郷にあります。西郷、御影郷、魚崎郷、今津郷と白鷹のある西宮郷を合わせて灘五郷というそうですが見たところあまり酒蔵らしいところは無く都会の工場が立ち並ぶところにほんのわずかに酒蔵が残されている感じです。阪神西宮から南に10分くらいで白鷹の本社が見え、そのそばに「白鷹・禄水苑」があります。昔の白鷹のお屋敷を上手く改修してあり館内見学の後、蔵BARでは¥200で酒蔵限定酒がいただけます。ここで食前酒をいただいてからいざ館内の「東京竹葉亭」へ。その昔学生時代に銀座の竹葉亭で一度だけご馳走になったことがある鰻に再会です。広い庭を眺めながら(外はまだ明るい)とても落ち着ける空間です。こんな早い時間(6時前)にお客さんなんかいないと思いきや、家族連れや老夫婦が香ばしい鰻を召し上がっています。今回は宿泊費や夜ごはんはデパ地下にして節約した分ここで「蒲焼コース・松」を注文。うざく、鰻まき、そして蒲焼。関西の鰻もいいが、この柔らかい関東風のほうが美味いかなといいつつ白鷹の冷酒がまた美味。大変満足するも、近くにあれば是非また来たいねと言いつつ阪神、阪急を乗り継ぎ帰途につきます。ホント遠いや。終わり。

神戸を歩く「灘の酒蔵を訪ねて」その5

2008年06月24日 20時06分06秒 | 旅先で
本日2回目の投稿。いかに「かふぇ」が 暇かわかりますね。よく雑誌のライターの方に尋ねられる質問に「何処からの方が多いですか?」があります。ホテル時代は統計を取るのが得意でしたが、いざ自分で宿をはじめてこの方 統計らしきモノを取っていないので厳密には解かりませんが圧倒的に関東圏の方が多いです。でも意外に神戸にお住まいの方にも来て頂いています。先日お泊りいただいた母娘さんも神戸。帰り際にパン屋の話になって、彼女が最近はまっているパン屋が阪神芦屋にある事を思い出し、次に阪神芦屋で電車を降りて、駅前の中々感じのいい道を15分くらい歩きます。ミーツの「パンの本」を頼りに「ベッカライ・ビオブロート」(美味しく安全=ちゃんとしたパン)の赤いテントが見えてきます。これはかなり期待できると思いきや、ありゃりゃお店がお休み。思いつきで休日まで見てなかった。この店でパンを買って隣の公園で食べるのが最高とか書いてあり、アジサイなんかも咲いている公園で我々は先ほどの「小麦」のパンを半分っこ。でもここのパンも美味しかったのでうちの奥さんもオトナシク、ベンチで並んでパンを食べるのであった。つづく

神戸を歩く「灘の酒蔵を訪ねて」その4

2008年06月24日 16時56分40秒 | 旅先で
30度を超すあまりの暑さと、かなり期待していた「酒心館」がちょっと、がっかりで阪神石屋川までトボトボ歩きます。次駅阪神御影まで一駅なので¥140は安いね、京都の地下鉄の初乗りが¥210は許せないねと言いつつ地上からホームへ上ります。ん・・・ホームに上って驚いたことに次の御影駅に止まっている電車が見えるではないか。なんという近さ。電車は行ったばかりで15分くらい待ちます。これは歩いたほうが早いでは。電車賃もったいないと、例によってうちの奥さんが怒ります。さっきまでトボトボ歩いていたくせに、気を利かせて電車に乗ろうと思った僕が悪いのか・・・。さて気を取り直し御影駅下車。駅前には最近オープンした「クラッセ阪神」があり無印やちょっと気になる本屋が見えますが、まだまだ先の予定があり、駅前の「小麦」というパン屋に向かいます。手作りっぽい素敵なパン屋さんで、家族的な雰囲気で◎(でもパンは残り少なかったです)うちの奥さんもやっと機嫌が直ります。やれやれ。そして次に向かいます。つづく

神戸を歩く「灘の酒蔵を訪ねて」その3

2008年06月22日 20時49分33秒 | 旅先で
キクマサの見学を終えて一路西へ歩きます。灘の酒蔵を訪ねる道は残念ながら伏見みたいな酒蔵が立ち並ぶところではなく、工場や住宅街の中を歩きます。なんか写真では石畳の道が写っていて情緒がありそうでしたが、灘五郷は広いのと阪神間という都会の中なのか果たしてその辺りがどこかわからず、キクマサのタンクや次に訪ねる「白鶴」のタンクやらでなんか興ざめ。しかも梅雨の季節にも関わらず気温が段々上昇して、暑さに弱いうちの奥さんの機嫌が徐々に悪化してゆきます。やっとたどり着いた「白鶴記念館」もやはり震災後に建て替えられたみたいで正面は立派な木造の蔵ですが横を見るとコンクリート打ちっぱなしが見えます。一通り見学してここも試飲させていただきます。そうそうどちらも無料です。キクマサより量が多いと、単純に喜ぶ我々。でもここは観光バスが入るので、巻き込まれないようにさっと次へ。次に訪れたのがまったく御土産物屋のような酒蔵で、酒蔵めぐりをパン屋めぐりに急遽変更することに。阪神電車で御影に向かいます。つづく

神戸を歩く「灘の酒蔵を訪ねて」その2

2008年06月20日 20時06分13秒 | 旅先で
ホテルがある六甲アイランドの中心部はP&Gの極東本社がある関係か、外国人をよく見かけます。人工の小川では外国人の子供たちが水に入って遊んでいて、なんか神戸と言う感じです。広い部屋が居心地良すぎて正午のチェックアウトぎりぎりになってしまいましたが、本来の目的の酒蔵めぐりに出かけます。六甲ライナーの南魚崎で下車、歩いて10分くらいで「菊正宗記念館」に到着。ここも震災で全壊したそうですが柱や梁を残して再生してあります。酒造展示室には酒造りの順に用具類を展示してありぐるっと廻れば酒造りが解かります。伏見の月桂冠も同じような作りですがキクマサのほうが解かりやすいかも。そして最後にここでしか飲めない搾りたてのお酒と梅酒が味わえます。キクマサに梅酒があるのは知らなかった。物販コーナーには色々お酒や奈良漬が販売してあり例によってうちの奥さんが近寄ろうとしますがここはSTOP!そんな重い瓶とか誰が持つんやな。すばやく次の酒蔵を目指します。つづく。

神戸を歩く「灘の酒蔵を訪ねて」その1

2008年06月19日 20時01分25秒 | 旅先で
6月の連休は予てから計画していた神戸灘の酒蔵散策プランを実行してきました。インターネット宿泊検索予約システムの「一休」を以前から利用しています。毎回神戸Pホテルに宿泊していましたが、今回は六甲アイランドにある神戸BSホテルの早割りプランを利用します。実は30代の頃、神戸の人工島のひとつである六甲アイランドの先端部にキャナル(運河)を備えたマリンパークとリゾートホテルを造るプロジェクトに参画していました。バブル崩壊で計画自体が頓挫してしまいましたが、写真では何も見えないマリンパークの駅前に全室バルコニー付のシティリゾートホテルが海に向かって建っていた筈です。完成予定の95年にはあの震災があったので、友人たちは却って良かったんではと当時は慰めてくれたものでした。当時は神戸まで通勤していたので結構大変でしたが当時完成直後の神戸BSホテルにも友人が勤務していたのでよく遊びに行きました。今回15年ぶりに訪ねたホテルは、若いスタッフがキビキビサービスしており中もメンテナンスが良くされており、こんな値段で宿泊させてもらって(うちより安い!)いいのかと思う一休のプランでした。つづく。

2008「楽町楽家」

2008年06月04日 19時12分15秒 | 京都観光
5月から6月にかけて京都の町家で繰り広げられるイベントが楽町楽家です。住まいとしての町家の本当の良さを少しでも体感してもらおうと京町家ネットが中心になって普段は非公開のお家も交えてギャラリーやカフェや宿や仏具店や油屋さんなどでコンサートから掘り出し物市まで色んな催しが開催されます。2005年から始まりましたが年を追うごとにイベントがどんどん増えて行き、今年はスタートの5月17日から終わりの6月16日まで市内のどこかの町家で何かしらのイベントが繰り広げられています。毎年参加の布屋も法事のため今年はお休み。普段日曜日のイベントには出られないのを先日の法事の後でちょっと出掛けてきました。向かったのが堺町御池下がった「堺町画廊」さん。イベントは京都芸大生たちの「てのひらカフェ」自分たちの作品でお茶と手作りの和菓子でおもてなし。テーブルも作品だったりして若い芸術家が集まり和やかな雰囲気。ところが僕たちがぼんやりお茶飲んでいたら若い作家さんに「布屋のカレー食べたことあります」なんて言われて吃驚。ホンマ京都は狭いと痛感しました。