Qの読書な日々

大好きな本と、毛糸に囲まれる日々の独り言

橋ものがたり

2012年01月23日 | 時代小説

 

橋ものがたり (新潮文庫)
藤沢周平
新潮社

1月23日(月)

このところサスペンスや洋もの続きだったので、時代物が読みたいなあと思い、

本屋で今回の直木賞「ひぐらしの記」←(漢字がうまくでない)を探すも、少々お待ちくださいでどこにもなかった。

仕方なくなんて言ったら藤沢先生に失礼だが、読みかけにしてあった「橋ものがたり」を。

「橋」というモチーフを必ずどこかに織り込んだ短編が10作。老いも若きもすべて恋物語です。

たとえば一作目の「約束」、

錺(かざり)職人の幸助は、年季奉公が明ける5年後の今日、幼馴染のお蝶と橋の上で会う約束をしていた。

5年間、お互い奉公先で苦労し、大人になった二人。果たしてお蝶は橋の上に現れるのか?

なーんていうお話ですが、なんとも切なくて、素敵ですねえ。

5年ですよ!

その日を励みに辛い修行にも耐えられるなんて、いいお話じゃありませんか。

どっかのメール小僧に聞かせてやりたいわ。まったく、もう。

 

 

 



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