月刊 よもやまツレヅレ・・・

管理栄養士・調理師・野菜ソムリエetc.
転勤族の主婦が食と予防栄養のプロに
転身するまでの奮闘記あれこれ…。

終盤前に回顧・・・

2008年10月12日 | ♪学生生活&お食事'07

調理師学校では新学期に伴い、
席替えや実習の班替えに、また新たな出会いも

一部のクラスメートたちは、卒業後の就職に向けて、
考えたり悩んだりしながらも活動している様子。

学校へ入学してから、一年間を必死に、
日々の学業に没頭してすごしてきた私にとっても、
これからの半年間は、その後の舵取りのために大切な時間。

そして、学校生活で出会った仲間たちとは、
そのご縁がこれからも長く続くよう、もっともっと絆を深めていくことも

今期もきっと束の間のひとときを、タフに楽しみたいと思います

 

野菜ソムリエのひとりとして野菜の魅力をうまく伝えたい、
食育の講師として、活動の幅をもっと広げていきたい…。

「食」にまつわる知識と技術を、ただ得たいとの気持ちだけで、
調理師学校の門を叩いた、およそ一年前でしたが、
志を継ぎつつも、その意識は大きく変わったように感じます。

最初の頃の調理実習では、
周囲の意識や経験の諸々に圧倒されるばかりでしたが、
良い刺激をもらいながら、徐々に慣れていくなかで、
『美味しく作る』ために必要なあれこれも自ら考えられるように。

各所でいただくお料理との向きあい方にも、
感謝の心と敬意を払う気持ちが、以前にも増してきた気がします。

なによりも『実践』を通じて、
正しい食生活の必要性を理解してもらうことの大切さ。

そのためには、まずは美味しいお料理を、
心をこめて作れるようになること。
味わいを通じて人の感動を呼べること。

たとえ遠回りでも、それがおのずと意識の変革に通じる「近道」へ。

そうした食事が提供できるのは、
けして「一流」と呼ばれる料亭やレストランに限らず。

人の生活に密着して、すぐ隣で支えになれる場がきっとあるはず

思いを実現するために、
可能性の活かし方はいろいろあるのかも知れません。

いまだに絶えない幾多の失敗やら、包丁の生キズを肥やしに、
一匹の蟻はこれからもピラミッドをよじ登り続けます。

    

芸術の秋も到来し、
今月は『美』を感じられるフレンチを二軒ほど。

①レストラン『モナリザ』(丸の内店)
http://www.monnalisa.co.jp/
http://r.gnavi.co.jp/g763345/
(東京駅下車、丸ビル36階)

白を基調とした、目いっぱいに明るい店内から、
開放的な全面窓には皇居の緑と都会のビル群が一望。

平日はお手頃なビジネスランチも展開しており、
商談や打ち合わせにも対応できる様子。
素敵なフレンチでビジネストークもいいですね

お客様に対する心遣い溢れるサービスが印象的で、
客層に応じたお料理の説明や声かけをしてくださいます。
とても和やかな空気のなかで、楽しませてもらいました。

(メニュー)
・アミューズのムース 南瓜・黒胡麻、チーズパイ
・宮崎県産ブリのカルパッチョ マスタードソース
・栗のポタージュ仕立て フォワグラのフラン添え
・鹿児島産六白豚のグリエ 薩摩芋のニョッキ添え
・デザート盛りあわせ(トマトのジュレ、アプリコットムース等)
・タイムのアイスとオレンジのソルベ
・コーヒー
・ジャスミンのハーブティー
(ランチコース 4800円也、税サ別)









辛口ながらほんのりフルーティな白ワインと。

今回のコースでは、
鹿児島産『六白豚(ろっぱくぶた)』がいちおし

店員さん曰く、世界に誇れる最上の黒豚、
「イベリコにも負けてません」と胸を張れるほど。

ポワロー葱が添えられ、香ばしくグリルされたお肉は、
牛肉と見紛うやわらかさに、やさしくもコクのある味わい。
とってもジューシーです。

薩摩芋のニョッキと絶妙な取りあわせで、
見事なフレンチのひと皿になっていました。

ほのかに甘みのある、栗のポタージュも秋を呼んで、
カップの底面に蒸し煮にして敷かれたフォアグラと、
とっても好く合います。

自家製パンには、オリーブ油とバルサミコ酢、
それに黒胡椒をブレンドしたソースをつけて。
ツナと黒オリーブのパテも小皿で添えられています。

お料理とコーヒーのあとは、さらにハーブティーも出されます。
「消化を助けるため」の思いやりの一杯だそう。嬉しいですね。

優しいデザインで心温まるアートな食器の数々も、
メニューをさらに豊かなものにしてくれて、楽しめました。

    

②ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション(六本木)
http://www.robuchon.jp/roppongi/lateier.html
http://r.gnavi.co.jp/p806301/
(六本木ヒルズ ヒルサイド2F)

いわずもがなの六本木ヒルズで、
恵比寿のロブションとはひと味異なる、
都会テイストなロブション。こちらは二つ星

赤と黒を基調とした店内の、
巨大で広々と続くカウンター席が印象的。

カウンター前には、細長いガラスのショーケースに、
色とりどりの鮮やかなピーマンが飾られています。

ゴージャス感ある照明も、
食材やお料理が美しく美味しく映えるよう、
コントラストがきちんと計算されたレイアウト。

(メニュー)
・アミューズのパテとバゲット
・トマトの冷製ガスパチョ 手長海老のグリル
・肉厚椎茸とイベリコ豚のタルト ラルドの脂身添え
・和牛頬肉の煮込み グリーンマスタードソース
・パッションフルーツのムース パイナップルのグラス添え
・コーヒー&プティフールのチョコレートクッキー
(ランチコース 5400円也、サ別)







トマトや椎茸の香りがあたりにふんわり漂い、
野菜本来のうまみを大切にしたフレンチの品々。

牛肉とグリーンマスタードも、爽やかに好く合います。

いずれのお皿も食材の色味がうまくいかされて、
赤や緑と黄の艶やかなハーモニーがとても印象的。

店員さんはどなたも、いつもにこやかで、
場の雰囲気をやわらかく和ませてくれるのも魅力。

高級感ある彩りを添えながら、
「食べる」を追求したレストランです。
コメント
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