だから、ここに来た!

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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 三日目 マーク&アンドリューとの写真撮影

2015-09-16 | 2015年春、英国の旅
■シャロコン 三日目 続き■

※"Ladies of Sherlock"と"Steven Moffat & Mark Gatiss"のトークの記事は事情により後から作成します。

15:00-16:30 15:15-16:45 アンドリュー・スコット Photo Session》



渡航前にアンドリュー・スコットが出演している「パレードにようこそ」を見た影響で、
アンドリューと接触したくなり、本当ならサインがよかったのでしょうが、勢いで写真券を購入。
その後に発表されたスケジュールではトークと時間が被っていたので、
チケットは購入したものの、諦めるしかないかな…と思っていました。



ところが当日になってみると、タイムテーブルが変更になり、
アンドリューとの撮影に並ぶことが出来るようになりました。
といってもギリギリの時間帯だったので念のためスタッフに確認。
被ってないから並んで大丈夫だよ、と言ってもらえたので安心して待機出来ました。



場所はAria 1
まず例によって、Gold以上のチケットホルダーから入り、通常券を持つ人はBatchの番号順に並びます。
私はBatch 2。駆けつけた頃にはすでに皆並び始めていたのでその最後尾へ。
Batch 2のホルダーが並び終わった後に続いて3のホルダーが並ぶことになるのですが
スタッフが「Batch 3、準備はいいかー」「いぇーす!」のかけ声の後、
徒競走のスタートのように、よーい、ドン!で並ばせたり、ちょっと遊び心があります。


↑並んでよし!の図。

フォトブースの中は前日のマークの時と同じように、
ベルトコンベアの如く、一人数秒で次々と進んでいきます。
その視線の先に、トークで見たままの、革ジャンを来たアンドリューがいるのでした!

アンドリューはその間常に笑顔を絶やすことがなくて、
車椅子のファンとの撮影の時には、椅子に座るのを助けようとしたり、
付き添いの人に楽しんでますか?と声をかけたり。
あのモリアーティを演じてる人物とは思えない好青年ぶり。

前日のマークとの撮影では顔が硬直していたので(笑)、
アンドリューとの撮影では、とにかく笑顔で挨拶して、
笑顔で写真に写ろうと心に言い聞かせていました。
自分の番でも、アンドリューは'Hello!'と爽やかスマイルで迎えてくれて、
腕の力も優しく、目標通り笑い顔で写ることが出来ました。
見直すと大変こっぱずかしいですが、いい記念になりました。
本当は「パレード〜」の感想も伝えたかったな。

15:30-16:15 16:45-17:00 マーク・ゲイティス on Mycroft office set Photo Shoot》
16:45-17:45 17:15-18:00 マーク・ゲイティス Photo Session》

お次はマイクロフトのオフィスでマークとの撮影…
前日撮ったのにまたマークと撮るのか?と言われても仕方ない…
自分一人でオフィスの中で写真が撮れるチケットもあったのですが、
どうせ撮るなら英国政府と一緒の方がいいではないですか…。

それに、チケットを購入した時は、タイムスケジュールがいつになるか分からないし、
他のチケットと被らないために通常の撮影チケットは土日ともあらかじめ確保しておいたのでした。
余ったチケットは使わなくていいかとも思っていたけれど、
途中まで同行した美夜さんに撮った方がいいと勧められたこともあり、全部使うことにしたのです。
(と、人に責任を押し付けてみたり・苦笑)
だって、マークの写真なら自分が写っていようがいまいが何枚でも欲しいでしょ!

オフィスのチケットは他の写真チケットとは別に後から販売されたもの。
既にマークとの通常のチケットを購入していたファンも多かったため、
購入した人数が少なかったらしく、撮影は45分から15分に短縮されていました。
実際、列で待っていたのは20人前後だったと思います。
ネット上で知っているマークのファンもいましたし、
マイクロフトのコスプレをしてる人も何人かいました。




再現されたオフィスの真ん中の椅子にマークが座っていて、
ファンはその後ろでポーズを撮ります。
(写真で見る以上に中は暗い…)
人によっては肩越しにマークへ簡単なポーズを頼んだりしていたようです。
私はもうガチガチに緊張して失敗するのはごめんなので、
後ろに立ち、背もたれに手をかけ、すまし顔をして、
終わったら逃げるようにセットを出て行きました。
こちらから何も言わずに終わると、マークも後ろがどうなってるのか気になる様子でした。(笑)

続いて、通常の撮影ですが、
オフィスセットとPhoto Boothが隣り合っているので、
マークは移動せずにすぐに続きの写真撮影に挑むことになります。

先ほどの暗いセットと違って、マークの姿もしっかり見ることが出来、
やはりこの日の彼は舞台の予定もなかったせいか、
非常にリラックスしていて、ポーズも少しバリエーションが増えていたようでした。
黒いジャケットがスマートさをより際立たせます。

前回思い切ったおねだりをして失敗してしまったので、
今回は絶対に断られないおねだりをするつもりでした。
それは、
「変な顔してもらえますか?」(笑)
もちろんこれには快く「いいよ!」と言ってもらえました。
負けじと私もおかしな顔をして、周りから笑いが起こる中、撮影は終了。
出て来た写真を受け取ると、ちゃんと程よい変顔をしてくれていました。

希望通りの写真に上機嫌だったのですが、
よくよく見たら、マークより自分の方が遥かに変な顔でドン引き(笑)
学生時代にプリクラ撮るときは程よい変顔が出来たのに、
最近変顔スキルが低下していたらしい…。
それでも、宿に帰った後に前日に一緒にラーメンを食べたゆうさんに写真を送ったら
爆笑してもらえたので、(笑ってもらえたなら本望だわ…)と満足したのでした。

さあ! これにてすべての日程終了!
いやー文字通りシャーロック三昧な三日間でした!
ひとつの番組で三日間イベントが出来るなんて考えたらすごい集客力ですよね。

帰りがけにサブステージを見ると、
ラース・ミケルセンがトークに参加していました。
気が抜けて最後まで見られませんでしたが、こちらのステージも最後まで賑わっていたようです。



シャロコンも終わって、今回の旅も終了。
親しんだ街の姿を名残惜しく眺めながら宿ヘ。
後は日本へ帰るのみ。シクシク。

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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 三日目 マーク&アンドリューのトーク

2015-09-13 | 2015年春、英国の旅
2015年4月26日

シャロコン三日目。
前日にお酒を控えたにも関わらず、一発目のトークに遅刻。
写真撮影が午前中にない分、完全に気が緩んでましたね。

エクセルのメインステージの入口に付くと、正面ゲートは閉まっていました。
(あれ、途中入場不可?)
スタッフに声を掛けてチケットを見せると「こっちに来て」と通用口に案内されました。
細い廊下を歩いて出ると、Q&Aの真っ最中。
30分程の遅れでした。

《10:00-10:45 Rupert Graves & Jonathan Aris》(以下敬称略)




実際にトークを聞けたのは15分程度だったので、
写真を撮って終わってしまった感じですが、
二日目以上に力の抜けたルパートと、アンダーソンとは似ても似つかない(笑)笑顔の素敵なジョナサンの
スコットランド・ヤード組を一目見られて満足でした。

ルパートの頭のテッペンが髪の毛針のように尖っていたのが気になったのですが、
お洒落なのでしょうか。可愛かったです。

内容の詳細は是非ゆうさんのブログを参照のこと。
(結局、現地でも聞き取りはろくに出来なかったので、後でゆうさんに内容を聞いたのでした…///)



覚えているのは、シャーロックはグレッグの名前を知っていると思いますか?って質問から。
ルパートの回答は、覚えていないというものでしたが、
私は、本当は覚えているってことにしておきたいです。



途中、レストレードコスプレの子が司会者になる場面がありました。
司会者がトークに口を挟んだことが反感を買って
「私の方が上手く司会出来る!」と立候補したとは知らなかった。
でもステージにルパート&ジョナサンと一緒に並ぶなんていい思い出になりますよね。



それと、2日目には徹底的に排除されてたマイストレード系の質問ですが、
今回はルパートがマイクロフトとレストレードの関係について答えていました。
ファンが抱いている想像ほどではないにしても、
シャーロックのために連絡を取り合っているのではないかという
関係は否定されない公式な(笑)発言が得られたのはMystrade好きには収穫ではないでしょうか。



ちなみに、個人的にはルパートが今までやった仕事の中では、
舞台の「ピッチフォーク・ディズニー」に思い入れがあるというのが意外でした。
また舞台をやってくれたらいいですよね…。



ルパート&ジョナサンのトークが終わった後は、
またすぐにメイン・ステージに戻るため、外のロビーへ戻り、列に並びました。
次が私にとっての注目トーク。


《11:00-11:45 Andrew Scott & Mark Gatiss》

アンドリューとマークのトークは、しっかりレポします(笑・訳は自信なし)

とにかくこの2人は観客そっちのけで2人だけで盛り上がってる場面が多くて、
一番イベントのことを忘れて勝手に楽しんでるように見えるトークでした(笑)。
陽気な高校の先輩と気に入られてる後輩が、
放課後集まって携帯電話見せ合いながら喋ってるような雰囲気。
時には観客も置いてけぼりな状態に(笑)。

マークは黒いジャケットにグレーのボトム、
アンドリューは黒のインナーの上に革ジャケット。
前日の2日目はアンドリューの生の姿を見ていませんでしたが、
マークは芝居も掛け持ちしていた2日目と比べてずっとリラックスした雰囲気でした。



早速Q&Aが始まると、2つ目くらいの質問がたしかフランスの女性だったのですが、
ご機嫌に「ボンジュール!」と挨拶したにも関わらず、
質問の内容がアンドリューだけへのものだったので、
マークが拗ねてうろうろし始めて、本棚の本を読み始めたりしていました。

その時の質問は脚本の印象についてだったと記憶していますが、
アンドリューは「酷いなーと思ったね!」と冗談をいいつつ、感慨深げに続けます。

アンドリュー「5年後にここに座っているとは想像もしなかった。
       『シャーロック』程上手く書かれた脚本を見つけるのは珍しい。見つけることは出来ないよ。
       だから、僕はこれは特別なものなるし、皆が反応するとは思った。
       でも、世界的な成功を収めて、皆の心に入り込むとは思いもよらなかった。
       全ての負うところは…(マークを見て)君の名前なんだっけ」
マーク「僕も忘れた」


Q&Aの定番とも言える、劇中のお気に入りの台詞について、
マークは"All lives end. All hearts are broken. Caring is not an advantage."と回答。
「でも、愛がなくてはぼくたちはどうなるだろう? …なんて。歌の歌詞みたいだね」
アンドリューはたくさん名台詞があるために迷いつつ、
"Did you miss me?"と最新の台詞を披露!
「第1シリーズで僕が言った"That’s what people do."「人は死ぬもんだ」、
 これは素晴らしいと思った。彼がどれだけ邪悪に振る舞えるか明らかにさせるものだから。
 心臓をあぶり出す、という台詞の前だね」




こんなクールとも冷酷とも言える名台詞を残して来た自身のキャラクターたちに会ったら、
2人はどんな質問を投げかけるのでしょう?
マーク「(アメリカ訛りで)どうしていつもかっこいいのかな?」
アンドリュー「(アメリカ訛りで)美容法は何?」
マーク「運動してるの?」
アンドリュー「"Are you beach body ready?" …一体どういう意味なんだろうね、これ!」


※この後も、2人は何度もこの"Are you beach body ready?"というフレーズを面白がって使っていました。
 私は最初、英語にそういう決まり文句でもあるのかと思っていたのですが、
 後で地下鉄に乗っていて気付きました。



 あちらこちらに貼ってあったダイエット・サプリメントの広告のコピーだったのです。
 ビーチに行くボディの準備は出来てる?というようなコピーですが、
 この広告は後に海に適した体が特定のスタイルでないといけないと決めつける広告だとして、
 多くの取り下げを求める反対署名を集めました。
 さらに批判が高まるとパロディ広告まで出回る程話題になり、ポスターを目にされた方も多いはず。
 マークとアンドリューもこの違和感のあるフレーズをからかい半分で、わざとらしく多用していたのでした。



続いて、ファッショナブルだと思うキャラクターは?という質問には、
プールサイドのあの手振りを見せながら答えてくれました。
アンドリュー「ウエストウッド!」

このモリアーティのスーツについては、実は他のブランドが候補になっていたようです。
マーク「元々この台詞はプラダだったんだ。でも使うことは出来なかった」
アンドリュー「ウエストウッドの方がずっといいよ」
マーク「そうだね」


プールサイドといえば、S1のクリフハンガーとあの着信音。
以前スティーヴンは、実際に「ステイン・アライヴ」の着信音を耳にしてドラマにも取り入れたと答えていましたが、
マーク曰く、ビージーズが好きだというのも理由のひとつだとか。
マーク「誰か倒れた人がいたとして、その人の心臓を再び動かすには『ステイン・アライヴ』なんだよ。
    僕のアイデアじゃないけど、僕らみんな大ファンでしょ?」
アンドリュー「うーん」
マーク「ほら、そう言って!」
アンドリュー「僕は大ファンってほどじゃないんだ」
マーク「僕はビージーズ大好き!」
アンドリュー「歌は好きなんだよ。ただ、あのダブルデニムが…」
マーク「彼らのうち2人は亡くなってるんだよアンドリュー。いいだろ?」
アンドリュー「仕方ない」
マーク「"Are you beach body ready?"」
アンドリュー「(笑)」


そしてアンドリュー曰く、
モリアーティの新しい着信音はテイラー・スウィフトだそうです。
マーク「それが誰なのかわからない…」
アンドリュー「テイラー・スウィフト知らないの? 地球上でもっとも邪悪な人間だよ!(笑)」
マーク「♪男の子にキスして気に入った〜、って人?」
アンドリュー「いや、そうじゃなくて… それ嫌いだな」

※それはケイティ・ペリーの"I Kissed A Girl"です。
マーク「そうだ、ねえ、"Top of the Pops"が戻ってくるんだよ!」

※"Top of the Pops"は1960年代から放送されている音楽番組です。
アンドリュー「そうなの?!」
マーク「そう、金曜の夜に。Fearne Cottonなのが残念だけど。興奮するよね!」

(こんな調子でしばしば話が脱線する2人の会話。)

ロンドン塔を乗っ取るシーンで流れる、ロッシーニの「泥棒カササギ」序曲も、音楽にまつわるシーンとして印象的です。
あの場面でモリアーティが踊っていたのは何故?というアンドリューへの質問もありました。
「モリアーティが踊って楽しんでいることが大胆に見えるってこと以外にはうまく答えられないな。
 彼はおかしな男で、人の人生をめちゃくちゃにする。周りは楽しんじゃいないのに、彼は楽しんでいるんだ。
 そして、音楽が最高だから、踊ろうと思いついたんだ」


ダンスするモリアーティのように、アンドリューは演技の上でも
希代の悪役=モリアーティとして、伸び伸びと演じることが出来ているようです。
アンドリュー「僕らには生み出し作り出す基盤がある。
       だから、とても自由だし、通りいっぺんに演じるのはイヤだ。
       モリアーティは予想外だから、おどけているのが大事なんだ。
       役者として、監督には可能な限りの選択肢を与える。
       観客が求めるものは聞くことと遊び心。だから自由にやってるよ」




そんなモリアーティは、コインの裏表のようなシャーロックと、
彼を慕うジョンのことをどう思っているのでしょうか?
マーク「彼はジョンのことをペットだと思っている。シャーロックの人間の仲間だと。
    何故なら彼らは似ているからね。モリアーティはシャーロックを対等に扱っている。
    彼はおそらくシャーロックの後をついて行って、いかに彼が素晴らしいか話しているジョンが
    とても可愛くて愛らしいと思っている。
    彼にとってジョンは娯楽のようなものだろうな」
アンドリュー「僕は妬んでいるんじゃないかとも思うな」
マーク「ああ、そうだね。モリアーティも仲間を持つべきだよ。誰がいい?
    本当のペットかな、チワワとかそんなの」
アンドリュー「ヤギだ!」
マーク「違うよ、喋るチワワ!」
アンドリュー「どっちもおなじだよ(笑)」


原作では、モリアーティにも忠実な部下、モラン大佐がいます。
ドラマの中で彼を見ることは出来るのでしょうか?
マーク「モラン大佐は原作では主な敵役で、僕らはそのアイデアを玩んだが、モリアーティ程よくはない。
    そんなに悪役ではない副官を立てて、メインの敵を排除することになる。
    彼はロンドンで19番目に危険な男だったと思う。
    可能性はなくはないが、近い将来で使うことは考えてないね」


一方、アンドリューはモランのような副官の存在を考えたことがないと答えていました。
アンドリュー「役を演じる中で思うことの一つはどれだけキャラクターが魅力的かってこと。
       それが僕にとっては重要で、彼を孤独な人間として思うと、あまりそのことは考えたくないんだ」
マーク「彼にいるのは喋るチワワだけだよ」
アンドリュー「あとデイヴ」
※このデイヴというのが分からないのですが、分かるかたは居られるでしょうか?

アンドリューが孤独と表現したモリアーティの私生活は、謎に包まれています。
「大いなるゲーム」ではシャーロックにゲイだと信じ込ませましたが、
彼は実際にバイセクシャルなのでしょうか? それとも、ただ人を操るのが上手いだけ?
マーク「彼は…一個買って(buy)もうひとつはタダ!」

※Biとbuyを掛けています。
アンドリュー「僕は、レッテルを付けるのは間違ってると思う。人にセクシュアリティのレッテルを付けることは…」
マーク「難しい」
アンドリュー「モリアーティにしてもね。役に立たないと思うんだ」


モリアーティだけでなく、マーク演じるマイクロフトの私生活も同様に謎が多いですね。
特にファンが以前から気になっているのは、マイクロフトの右手薬指の指輪。
マーク本人も常に両手に指輪を身につけていますが、あれは結婚指輪でしょうか?
マーク「結婚指輪じゃないよ。左手じゃないから、つまり結婚指輪じゃない。
    ただの指輪、ファッションだよ。
    (左手をあげて見せて)これは僕の結婚指輪。
    (次に右手をあげて)こっちはただの指輪。ね。もしくは僕が嘘をついてるか!」
(会場笑)




マイクロフトが最も気に掛ける存在は、やはり目下シャーロックということでしょうか。
シャーロックも、対立しながらジョンにさえ教えなかった死の偽装を、兄の計画に頼っていたわけですが、
その作戦名「ラザラス」がマークのアイデアであることも改めて明かされました。
「キリストが初めて死から甦らせたのがラザラス(ラザロ)。
 でも僕がドクター・フーでラザラス博士を演じたということもあって、冗談半分でもあるんだ」


これは原作にはなかったアイディアですが、
もちろん基本的にはコナン・ドイルの"聖典"が彼らの手本となっています。
複数あるエピソードからどうやってストーリーを選択しているのでしょうか。
マークはちょうどイベント中にスティーヴンとS4について話をしていたところだと明かし、
観客は歓声をあげました。
「始まりは僕らがやりたいもの、お気に入りとかそんな感じ。
 でも最近の残りの物語は、我々独自のストーリーでそれにフィットするものになっている。
 いつも言ってきたように、これは始めから都合にあっていた。
 なぜなら、ラスボーン版から影響を受けているからね。
 だから、こっちから少し取って来て、あちらからも取って来る。
 時には多少原作に基づいた大きな部分もあるし、単なる断片の時もある。
 原理は同じ。しかし、お気に入りに導かれることもあれば、
 あまりドラマ化されたことがなくて我々がやってみたいというものもある。
 例えば、死体に鞭打つというような、そんな部分を見つけるのは素晴らしいよね。
 人はよく、僕らがそのアイディアを思いついたと信じるけれど、
 僕らは『違う!全てはコナン・ドイルの聖典にあるんだ』ってなる。
 ただそれらが有名じゃなくて、皆が知らないだけなんだ」




イベントではその日が誕生日というポーツマスから来た質問者のネリーに皆で歌をプレゼントする場面もありました。
観客が「ハーッピバースディートゥーユー♪」とたっぷり歌うので、
マークが「速く速く!」と最後は巻き気味にw
そんなネリーのマークへの質問が「シャーロックのために毛を剃りますか?」
マーク「実際剃るね。どこの毛とは言わないけど」

(全員爆笑)
マーク「最近よく髭を生やしてるから剃らないといけないし、シャーロックのためにね!アンドリューは?」
アンドリュー「…」
マーク「"Are you beach body ready?"」
アンドリュー「(笑)」
マーク「アンドリューはヴァジャズルがあるんでしょ?」

※ヴァジャズルとは、毛のない女性器の周りをスワロフスキーのようなガラスで飾ることを言うらしい。知らなかった。
アンドリュー「ヴァジャズルって…やめてよ(笑)」
マーク「僕はシャーロックのためにヴァジャズルやるね」
アンドリュー「それプリントして」
マーク「僕らお客さんを困らせてるね(笑)」


こんな風に、何かと"Are you beach body ready?"を多用するマークに、
観客の一人が「マークのビーチ・ボディの準備は出来ているの?」と訊くと、
「うん。でもどこのビーチのとは言わないよ。(笑)
 モーカムへのビーチ・ボディの準備は出来てると思う。グレンジ・オーバー・サンズと」

※モーカム湾はアイルランドに面した遠浅のビーチで、モーカムから対岸のグレンジ・オーバー・サンズまで歩いて渡れるそうです。



続いての質問は日本人の質問者だったと思うのですが、どの英国俳優と一緒に仕事をしたいか、という内容。
「いい質問だね!」

と言いつつ、しばらく考え込んでしまった2人。
アンドリュー「…もう全員と仕事をしちゃったんじゃない?」
マーク「僕は現在ジュディ・デンチと仕事してる」

※舞台"The Vote"のこと
アンドリュー「ああ、どんな感じ?」
マーク「素晴らしいよ」
アンドリュー「そうなんだ? ジュディ・デンチと仕事してみたいな」
マーク「君はダニエル・クレイグと仕事してる」
アンドリュー「ダニエル・クレイグね、素敵な俳優だよ」
マーク「レイフ・ファインズとも」
アンドリュー「レイフ・ファインズね」
マーク「僕はエディ・レッドメインが好き、彼と仕事してみたい。知り合いではないけど。
    あと、イアン・サマーホルダー(※米国人)っていう俳優と仕事したい。セクシーだから。彼大好き」
アンドリュー「その彼は知らないな」
マーク「見たら分かるよ」
アンドリュー「わかった」
マーク「後で写真見せるよ」
アンドリュー「あ、マークの壁紙で?」

ここで司会者が「次の質問お願いします」と盛り上がる2人を制しましたw

映画や舞台など、他の作品でも多くの役柄を演じている2人。
それぞれ演じた中で好きなキャラクターはいるか問われると、
マーク「アンドリュー・スコット。それはキャラクターじゃなかった。だけど僕が君を…」
アンドリュー「伝記映画で…」
マーク「演じるには背が高すぎる」
アンドリュー「(背丈は)サリー・フィールズとマークの間かな」
(2人爆笑)
アンドリュー「好きなキャラクターだよね? …正直に言うとないんだ、ごめん、答えられなくて」
マーク「(小声で)モリアーティ」
アンドリュー「でもマークは…」
マーク「モリアーティって言え…」
アンドリュー「だけど…」
マーク「いいから言って」
アンドリュー「ジェームズ・モリアーティ!」
(観客喜)
マーク「僕のはピーター・マンデルソン。"Coalition"というドラマで演じた。
    脚本家のジェームズ・グラハムが、つい今朝ほどマンデルソン男爵からのメールを転送してくれた。
    割と気にいってくれたようで、安心したよ」




気の置けない共演者同士、仲の良いやりとりを見せる2人に、
観客から何故2人はそんなにパーフェクトなの?と質問されると、
アンドリューは生真面目に
「完璧なんてまったくくだらないし不快だよ。人間が完璧なんて思わない」

と答え、マークが「誤解しないでね!」とフォローする一幕も。
アンドリュー「君がそういう意味で言ったんじゃないのは分かるよ。でも完璧な人なんていないんだ。
       人間の美しいところは不完全であるからで、とにかくそれを愛する」
マーク「『お熱いのがお好き』の最後の台詞だね。全てを語ってる。
    人間であることの最も美しい要約だ」
アンドリュー「全くもって」
マーク「でも僕は完璧だけどね。言わせてもらうと」
アンドリュー「僕はマークを人間だと思ってないけど」
(会場笑)


例えば、完璧なマークと不完全を好むアンドリューがクイズ番組に出るとしたら、どんなお題を選ぶのでしょうか。
マーク「アンドリュー」
(会場笑)
マーク「Mastermindには2、3回オファーを受けてるんだけど…」

※"Mastermind"は、有名人が自分の得意分野に関する問題を答えるBBC Twoのクイズ番組です。
アンドリュー「出たらいいのに!」
マーク「トラブルに巻き込まれそう…最近くだらないし。
    この間リーグ・オブ・ジェントルマンでやってる人がいて、問題が…
    全部は分からなかったんだけど(笑)、でも基本的なことだった」

※出題されたリーグ・オブ・ジェントルマンの問題は、こちらにまとめました。
マーク「うーん、分からないけど、シャーロック・ホームズかな、多分。
    もしくはジェームズ・ボンドかドクター・フー。そんな感じかな」
アンドリュー「ジェームズ・ボンド?ホントに?」
マーク「そうだよ!」
アンドリュー「そうか、うーむ…」
マーク「イヤな顔しないの!」
アンドリュー「僕のはアートに関する何かかな…モダン・アートとか」
マーク「(アメリカ訛りで)好きな画家は?」
アンドリュー「(同じくアメリカンで)デヴィッド・ホックニー。なんでアメリカ訛りで話してるんだろ」
マーク「なぜなら君がスカボローのアクセントが出来ないからだよ!」
アンドリュー「そのとおり!」




これまでのトークで分かる通り、おふざけが好きで茶目っ気たっぷりな2人。
彼らが演じるのは似ても似つかない、冷静沈着なMI6と、冷酷且つ大胆不敵な犯罪者ですが、
本人と演じる役との共通点についてはこう考えているようです。
マーク「思いやりの欠ける冷たさ?人間に対する軽蔑とか?」
アンドリュー「僕はどちらもパーティが得意だって思いたいな。モリアーティはパーティ上手だと思うんだ。
       モリアーティのパーティみたいなのなんて、他にないよ!」
マーク「モリパーティだ!」
アンドリュー「モリパーティ!」
マーク「第11話『モリパーティ』。
    僕のは…前にも言ったよね。絶妙な洋服センス、そしてとっても素敵なお尻」
(アンドリューと観客笑)


パーティー上手なモリアーティと、小洒落たマイクロフト、
一緒に出掛けるとしたら、2人はどこに連れて行くのでしょうか?
マーク「マンマ・ミーアに行く」
アンドリュー「皆で一緒に行く方がいいよ。マイクロフトとモリアーティ、マークとアンドリュー。
       すっごい変だよね!」
マーク「♪Chiquitita tell me what's wrong♪」
アンドリュー「その後、アンガス・ステーキ・ハウスに行くんだ」
マーク「うまく行くか分からないな。
    誰かアメリカのハリー・ポッターなんとかに行ったことある? エクスペリエンスだっけ?
    写真を見ただけだけど、ロンドンの中心部まで再現してて、その中にはウィンダム劇場も含まれてた。
    でも、ステーキ・ハウスは省いているんだよ。大規模に再現してるのにね、奇妙だよ…

    ※レスター・スクエアのすぐそばにアンガス・ステーキ・ハウスの店舗があります。
    …ごめん、それは別の問題だった。
    マイクロフトと一緒にか…まいったな。
    英国政府の暗部に連れて行ってもらって、何が起こってるのかを見る。
    いや、バスカヴィルに連れていってもらって、馬の大きさの犬を見るかな」


4人揃ってステーキ・ハウスでディナー出来るかはさておき、
2人がそれぞれのキャラクターに着せたいTシャツのプリントも教えてくれました。
マーク「『出てけ!』」
(会場笑)
アンドリュー「分かんないな…『他のシャツはキレイです』」
マーク「『Mastermindを無視し、ロンドンに行き、彼にあるのは汚いTシャツだけ』」
アンドリュー「'Beach body ready'」
マーク「イェーァ!」


最後にアンドリューがモリアーティの不敵な笑いを披露してトークは終了w
私の撮った写真はわりと真面目に語っているものが多いですが、
記憶を辿ると、2人だけが爆笑して満足している場面が思い出されます。
特にマークはスティーヴンとのトークの時は製作者然と落ち着いた態度で話していますが、
アンドリューが横にいる時の会話は完全に友達同士の会話のようになっています。
どちらかというと、スタッフというより役者側のリラックスしたトークが出来たのかもしれませんね。




参考:
http://www.sherlockology.com/news/2015/7/1/sherlocked-mark-andrew-transcript-010715
http://saziikins.tumblr.com/post/117541472948/sherlocked-talks-andrew-scott-and-mark-gatiss
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ドンマーに立ち寄りつつ、ロンドンに進出したラーメン屋「金田屋」へ行く

2015-08-22 | 2015年春、英国の旅
2015年4月25日、続き。

シャロコン二日目が終了した後は、オックスフォード・サーカス駅で降りて少し散歩。
今回の旅ではオックスフォード・ストリートで買い物は出来なかったので、
せめて少し歩きたかったんですよね…。
東京生まれの東京育ちなので、なんだかんだ言って賑やかな場所が落ち着くのかも。



まっすぐホテルに帰らずにロンドンの中心街に戻ったのは、
まずお馴染みの劇場、ドンマー・ウェアハウスに立ち寄るためです。



シャロコン開催と同じ時期、ドンマーで"The Vote"という舞台が始まりました。
ランベス地区を想定した総選挙の投票所で起こるすったもんだを描いたもので、
この芝居がいつものドンマーの演目と異なるのは、
小さな舞台に総勢30人以上のキャストが入れ替わり立ち代わり登場するという点と、
楽日に本当の総選挙の投票と同時に公演が始まり、
開票速報と同時に終了するという、リアルタイム演劇である点。
それだけでなく、チャンネル4の姉妹局More4で生中継もされるという画期的な演劇でした。

The Vote | Thursday 7th May, 8.25pm | More4


キャストもジュディ・デンチ、キャサリン・テイト、ティモシー・ウエスト等豪華で、
我らがマーク・ゲイティスはこのキャストの中心になる投票所の管理官に扮しています。
また、カメオ出演としてジュード・ロウやアンドリュー・スコット、ラッセル・トビーらも出演。



当初、キャストは全く発表されていなかったのですが、
演出が「コリオレイナス」のJosie Rourke、
同じく演出と脚本が、2010年の総選挙で連立政権成立までを描いたドラマ"Coalition"を手がけたJames Grahamだったので、
ここにマークも関わってくるのではないかと予想していました。
(マークは"Coalition"でピーター・マンデルソンを演じています。)

ただ、シャロコンの予定とまるかぶりだったので、
スケジュールの都合が合うのか気になってはいました。
蓋を開けると、やはり出演することになっていたわけですが、
今回の旅はスケジュールがじっしりだったため、結局私は見る時間を取ることが出来ずじまい。

せめてプログラムだけでも買って帰ろうと、ドンマーに立ち寄ることにしたわけです。



"The Vote"はどの劇評でも概ね好評。
無理してでも見ておけばよかったと後悔することもありましたが、
後で楽日の中継を見ることも出来たし、日程を変えて友達との予定を潰すこともしたくなかったので、
今回はプログラムも無事買えたことで、なんとか諦めもつきました。
大人は時に欲張らず、諦めることも知らないと…。

----------------------------------------------------------------------------------------------



そして、コヴェント・ガーデンをすり抜け、この日の最終目的地に向かいます。

渡英する前に、NHKの番組でロンドンに進出したラーメン屋が紹介されていたのですが、
日本では普段ラーメンは食べなかったので、妙に旅先でラーメンが食べたくなっていました。
ラーメンたべたい〜と呟いていたところ、同じくこのラーメン屋に興味を持っていたフォロワーさんからお誘いがあり、
一緒に行くことになったのです。



ロンドンのラーメン屋というと「一風堂」が有名ですが、
今回訪れた「金田屋」はなんと「一風堂」の斜向いにあります。(行ってみて気付いた。)
日曜以外は夜10時半まで営業しているので、意外に店の閉まるのが早いロンドンでも気が向いた時にふらりと立ち寄れそう。
外には人気の噂通り、小雨の中でも列が!

並ぼうとすると、すでに列に並んでいるフォロワーのゆうさんを発見。
ルパートさんのファンであるゆうさんは、以前"The Game Is On"というイベントでご一緒させていただいた、気さくで素敵なお姉さんです。
久しぶりの再会に胸が踊りました。

明日初めてシャロコンに向かうゆうさんに、
この2日間のイベントの様子や、ついさっき見たルパートさんのトークの様子を伝えている間、
待ち時間の30分はすぐに過ぎていました。



中はラーメン屋らしく割とこじんまりとしています。
壁際の席に座って注文したのは、ごく普通のオリジナル(豚骨)ラーメン。
ビールも飲みたいところでしたが、明日起きられるか心配だったので控えておきました。

待っている間も、シャロコンで撮った写真やマークと撮ったフォトセッションの写真を見せて
「なんか、緊張してますね」と見抜かれたり(笑)、
そうこうしているうちにラーメンが出てきたのでした。



日本では一時期、油そばがブームだったので、その頃はよく食べていたものですが、
久しぶりに食べるここの豚骨ラーメンは見た目以上にさっぱりしててツルツルいけます。
渡航前からこれを食べるのがどんなに楽しみだったか!(笑)

もちろん替え玉(£2)やトッピングも可なので、これだけじゃ足りない!という方も安心。
ただ、オリジナル・ラーメンでも£10.5(2015年現在のレートで2,000円)って考えると、
値段的にはかなり贅沢なラーメンですけどね。

ラーメンは美味しかったけど、実際のところはその味よりも、
食べながらゆうさんと喋った内容の方が遥かに印象に残っています。
こうやって「迷うくらいなら行った方がいい!」と好きなことに走り回る活動(笑)の妥協点についてや、
なかなか上達しない英会話について。それに、最近の日本について。
シャロコンやルパートさん、マークのことだけでなく、短い間に濃い話が出来て、
最近人と深い話をする機会もなかったから余計に嬉しく、本当に大切な思い出になりました。



名残惜しくはあったけれど、明日も朝からシャロコンなので、
この日はホルボーン駅で解散。

心は満たされていたのに、体の方は思った以上にくたくただったのか、
帰りの地下鉄でオイスターカードを落とす始末。

最寄りの駅の改札で気付いて、しどろもどろで駅員(というより警備員?)のおばさんに訳を説明。
「カードをなくした?どこで?」
「うう、それが車内だと思うんですけど、いつのまにかなくてですね…」
動転しているせいか上手く喋れず、結局は「もういいから出なさい」と外に出して貰いました。

カードケースには何かあった時のために1万円札も入ってたのですが、
この時はガッカリする元気もなく。もう帰れればいいわーという状態。
ついさっき、簡単な英語ほど驚くほど説明が出来なかったりするって話をしたばかりなのに…
身を持って会話の難しさを体験して終わった一日でした。
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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 二日目 ルパート&ラースのトーク

2015-08-22 | 2015年春、英国の旅
シャロコン二日目、続き。

ベネディクトのトークが終わり、会場外のカフェで遅い昼食を買って一休み。
私は後残り一つのメインステージのトークを見るだけだったので気楽でしたが、
トークを一緒に見た美夜さんは、ベネディクトとのフォト・セッションが残っていたので、
かなり緊張している様子。話も上の空状態。(笑)
素敵な写真が撮れるよう祈りつつ、それぞれ分かれて、
私は会場を改めて彷徨った後、サブステージ方面へ。

サブステージではスー・ヴァーチュのトークが始まるところでした。
(以下敬称略)

《15:15-16:00 スー・ヴァーチュ トーク・セッション》

サブ・ステージはメインステージと違って、
チケットを購入する必要なく、入場券だけで見ることが出来ます。

後ろの方で見ていたので、あまり聞き取れなかったのですが、
終始笑顔のスーはイベントを楽しんでいる様子で、
公認ファンサイト"Sherlockology"のメンバーである司会の2人とも和やかに会話をしていました。

後ろの方の席であまり声が聞き取れない時もあり、
席を立ったり戻ったりして、全部は聞いていなかったのですが、
内容は全編面白いものだったようです。



スーは「シャーロック」を作り始めた当初、
BBC TWOで放送してヒットすればいいな、と思っていたそうです。
ところが、実際には数百万人が見るヒット作になり、
このイベントに足を運ぶために遠方からやってきたファンがいることも含め、
驚くべきことだと語っていました。

彼女はスティーヴンやマークと違い、ホームズ譚を2作品程しか知らないプロデューサーです。
2人がどのようなシリーズにし、どのようなストーリーにするのか話し合い、納得が出来る状態になったら、
彼女にその内容を伝え、スーはファンではない立場から筋が通っているかを確認するとのこと。
そして、例えばスティーヴンが執筆した原稿のかたまりは、マークとスーに送られ、
2人はそれぞれ返事を返すというやりとりをするそう。

基本的にスティーヴンとマークは別々の家で執筆をしていますが、
企画段階では同じ場所で内容を相談し合っていて、
「遠くから見ていると腕を振り上げたりピョンピョンはねたりして」
自分たちの使用する物語の一部分に興奮したりしているとか。
完全にファン・ボーイズですね(笑)。



パイロット版から参加していた演出のポール・マクイガン監督は、
アンドリューやマーク、ルイーズが出演する映画"Victor Frankenstein"や、
ルパートが出演するアメリカABCのドラマ撮影等で忙しく、番組に戻れない状態ですが、
スーは新しい監督を見つけるために膨大な量のドラマをチェックしているのだそう。
新しい監督には奇をてらうのではなく、素晴らしくあること、
進化を続けることを求めているのだということ。

スティーヴンとスーが「つぐない」を見て、ベネディクトがホームズだ!と決めたエピソードは有名ですが、
前述のようにホームズ譚を知らないスーさんは、
「つぐない」を見る前に、スティーヴンからホームズの重要な点を聞いていたのだとか。
「ワトソンよりも背が高く、かなり痩せていて、(鷲)鼻がある」
「つぐない」を見ながら、誰か条件に当てはまる人がいないか探していた時、
ベネディクトを見て、「じゃあ、彼じゃない?」と言ったとか。



そして何度か語られている「マークと一緒にホテルを閉め出された事件」についても話してくれました(笑)。
早朝5時まで「バスカヴィルの犬」の撮影をしていたマークとスーが車でホテルに戻ると、
へとへとに疲れているのに、2人は玄関から入ることが出来ず、
ホテルの周りをうろついて、電話を架けてみても誰も出てもらえなかったそう。
それというのも、ホテルからは「最後に入った人が鍵を閉めて」と言われていたのに、
閉めてと言われたか、閉めないでと言われたか覚えていなかったベネディクトが、
「閉めた方が安全だから」と鍵を掛けたとか(笑)
ベネディクトが原因だったんですね!
結果、ホテルに入ることの出来なかったマークとスーは、最後には疲れ切って車のシートを倒して眠った、という事件。
「だから私はマーク・ゲイティスと寝たことがあるというわけ! スティーヴン・モファットともね!」



ちなみに、スーがトークをしている間など不在の時は、
サイン・ブースにこんな貼り紙がしてあります。



これはトークの直前の写真ですが、本人がいないので、列を作らずに閉めている状態。
トークが終わる前頃にまた列を作りだすことになりますね。
スティーヴンのように人気が集中すると、整理券が配られて
この貼り紙に番号が書き出された順に並ぶことが出来ます。
いつその番号が受付られるかは分からないので、この貼り紙をこまめに見にこなければなりません。

ステージの周りをうろついていたころに、
写真を撮り終えた美夜さんと合流し、写真を見せてもらいました。
そこには、確かに本物のベネディクトが写っていて、
自分が撮ってもらったわけではないのに感激していると、
ちょうどセッションを終えたばかりのベネディクトがこっちに向かって来るじゃないですか!
(私たちがいたところがちょうど控え室入口の前だったのです)
ほんの数秒程度のことでしたが、幸運にも正面からベネディクトを拝めてさらに興奮。
まぁ、こういう時に咄嗟にカメラを取り出す、っていうのはなかなか出来ないものですね。

《16:45-17:15 ラース・ミケルセン&ルパート・グレイヴス トーク・セッション》

この日、最後のトーク。
今回は、ベネディクトの時ほど観客が殺到することはないため、
通常券の私も、セット券購入者のエリアに入ることが出来ました。
今までで一番ステージから近い席です。

ルパートとラースの2人は、このドラマの中で接点はないですが、
2人揃うと、円熟味のある役者オーラがだだ漏れで、目が釘付けになります。
その中でも、ルパートのあの少年のようなお茶目さは今回も少し感じ取れました。
フォト・セッションでも誰よりもはっちゃけてたみたいですしね(笑)。
(ラースのピンの写真がうまく撮れずに少なくて申し訳ない…)



ルパートは自分が演じるレストレードをかなり寂しい警官として認識しているようで(笑)
S2で出て行った奥さんも戻らず、孤独な警官が好むストリップ・クラブ"Spearmint Rhino"に通っていると考えているようです。
そして警部の住む部屋は「新築で、とても小さく、空っぽ。妻の写真をダーツの的にしてる」とか。
「(警部の)靴が本当に嫌い。灰色で、妖精の靴みたいに先が上がっている。
 彼には少し活発であって欲しい。(嫌いなところは)それぐらいかな。彼のことは本当に好きだよ」




そんな惨めなレストレードが、自分よりずっと優れたシャーロックについてどう思っているかについては、
「シャーロックとの関係はとても複雑なものだね。
 彼はシャーロックの才能を愛して、嫉妬してもいる。
 レストレードよりずっと輝いているからね。
 シャーロックは、レストレードよりもいつだって早く何が起こっているかを説明してみせる。
 実際シャーロックの事が好きだと思うんだ。そして彼を頼り、彼の示した手がかりの恩恵に預かっている。
 妬みや嫉妬があっても、嫌味ではないんだ」




無能さと孤独な生活を卑下しているようでも、警部の心根は気に入っているようです。
「レストレードの正直さが好きだ。正直な警官であろうとしている。
 彼は人生がうまくいかないことを知っている。
 ここ(頭)が整備されてないが、誠実さと正直さ、それと心を持っている。
 それに(レストレードの)本当に好きなところは、マークとスティーヴンが与えてくれた台詞。
 『ハウンド』では、パブの中でサングラスをかけた、くだらない潜入捜査官だったね」




シャーロックのお目付役としても行動する警部=ルパートですが、
殺人をどうやって乗り越えたのかについての見解は、
どうやって解決したのかは分からないけれど、楽しみにしているとのこと。
「シャーロックを牢屋に入れることは出来ない」とも語っていました。



一方のラースは、無慈悲なCAMを大層気に入っている様子。
「CAMはすごく素敵な男だ。惹かれるところが大いにあるね。
 もちろん全体的には好きではないが、リチャード三世のような最強の悪役を演じている」




そもそもこの仕事を受けた理由はステップアップのためだったとのこと。
「出演者は素晴らしいし、脚本が本当によかった。
 CAMのキャラクターも面白かったので、駆り立てられた。
 『やってみる?』『もちろん、やるさ』という感じだった」




ラース演じる現代版CAMはその奇行がその不気味さを強調していましたが、
劇中でパクっと口を開けるところは、
「あれは脚本にあった。脚本を見るべきだ。よく出来ている。
 2人が書いたものは実に素晴らしいよ」

(暖炉のシーンはどんな風に書いてあったんだろう…気になる)
シャーロックが表現した「サメのように」歩く役作りについて、どのように行ったのか聞かれたラースは、
「サメと一緒に泳いでいた」と冗談。



そして、最も底意地の悪さが発揮されているのが、ジョンにした「顔はじき」。
「(ファンからはじいてほしいという)リクエストは受けるよ。
 マーティンには激しくやったんだ。
 やらないでスタントに任せる? いや、私たちでやらなきゃならない。
 しばらくして、マーティンの顔はふくれてしまったんだ。あれは本当にはじいていたんだよ」

この「顔はじき」は、司会者を相手に実際に実演されました(笑)。


(↑ブレブレすぎてすみません)

CAMのような最低な悪役を演じるために、
人物の背景を創造することはあったのかという質問には、
今回はやるべきことが明確だったので、背景を考えることはしなかったとのこと。
場合によっては考えることもあるそうです。
一方、ルパートは5年前には一度考えたそうですが、
書いた紙をなくして、内容も忘れてしまったそう。
とっても「らしい」ですね(笑)。



2人がもしコナン・ドイルに質問出来るとすれば聞きたいことは何か尋ねられると、
ルパートは悩みながら、
「レストレードはあまり話に出て来ない。だから『何故彼に興味を持たなかったんだ?』と聞くだろうね」
ラースは
「CAMの物語は真実に基づいているから、CAMが本当は誰なのか聞いてみたい」と答えていました。



ちなみに、レストレード×マイクロフトのShippingについての質問が上がった際は、
司会者が質問をことごとく却下!
辛うじて、モリーをどう思う?という質問は受付られて
「レストレードはモリーのことをとても気に入ってると思う。
 クリスマス・パーティーで彼女がコートを脱いだ瞬間があったね」

クリスマスのあの絶妙な表情を思い出した観客から笑いが起こりました。



観客からの質問で印象に残っていたのは、役者として成功するには?の質問。
ルパさんは「運」と言い切ってました。
「巡ってくるチャンスを逃さないために毎日たくさん演じること。
 必要なのは自信と運だと思う」




参考:http://saziikins.tumblr.com/post/117364334363/sherlocked-talk-transcript-rupert-graves-and-lars



自分の購入した全てのトークが終わった後、
会場に戻ると、まだサイン・ブースに列が出来ていました。


(↑これは221Bセット方面ですので場所が違いますが…)

実は、スティーヴンの整理券を貰っていたんですが、
希望する人数が多すぎて結局並ぶことも出来ずじまい。

ふと近くを見ると、先ほどトークに出ていたスーがサイン・ブースに戻ってきていました。
隣には母上のベリル・ヴァーチュと小シャロこと息子のルイスもいるではありませんが。
こちらは列は長くなかったので、勢いで並びました。
なんて会話を交わしていいのか分からなかったので、
スティーヴン&マーク&スーの写真を差し出し、サインをお願いしつつ、
「こんにちは、来てくれてありがとう」
「お会い出来てとても光栄です」というご挨拶を交わすのがやっと。

お隣にいらしたベリルにもサインをお願いしたら、
「楽しんでますか?」と話しかけられました。
「はい、とても!」
「どこからいらしたの?」
日本です、と答えたら、少し仰け反って、大変驚かれてました(笑)
そして、'Well done!'というお言葉を頂戴したのです。



なんだか、これまでの、電車に乗り遅れたりだとか、カメラを壊したなどの失敗が、
この一言で報われた気がしました(笑)。
そして、このイベントの前には南海岸に行ってきたことをお話して、お別れしたのでした。



そんなわけで、2日目終了。長い一日だった…。
そして明日もある。とてつもなく濃厚だ…。
さて、この後は夕食食べにロンドン中心部へ向かいます。
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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 二日目 ベネディクトのトーク

2015-07-26 | 2015年春、英国の旅

シャロコン二日目、続き。

スティーヴンとマークのトークが終わった後、
昨日に続き、カメラマンを引き連れた地元の記者に「一緒に写真に写ってくれませんか?」と声を掛けられました。
彼は全身ホームズコスプレをしていたので、喜んで写真撮影を承諾。
自分の携帯でも一緒に撮ってもらいました。

後でミラー紙のカメラマンと記者だと分かったのですが、
幸い、私の写真は記事に掲載されていませんでした(笑)。
主に海外からのファンと一緒に写真を撮っていたのかもしれませんね。

↓これが彼らの記事。
Sherlock exhibition: Thousands of fans turn up to get a glimpse of star of hit show Benedict Cumberbatch

その後は、再びメイン・ステージの入場者が並ぶブロックへ。
お次はこの日の目玉、ベネディクトのトークが始まります。
私の持っているチケットはBatch 5と割り振られていたのですが、
通常券はBatchの数字順に並ぶことはなく、関係なしに並ばされました。

《12:45-13:45 ベネディクト・カンバーバッチ トーク・セッション》

※今回も当日印象に残った部分の会話を取り上げます。
 訳に自信はありません(苦笑)。



さすがに一番人気のベネさんトーク。
会場に入って空いている席を探して座るも、先ほどのモファティスのトークから比べると遥かに後ろ。
人の頭の波(笑)。

司会の方に「ベネディクト・カンバーバッチさんです!」
と紹介されると、大歓声の中、ベネディクトが手を振りながら登場しました。



221Bの内装が再現されたステージと聴衆を見て
「わぁ。リヴィングにみんながいるなんて、へんな感じだ。みんな僕の部屋で何やってるの!」
と驚きと喜びの表情を見せていました。



さっそく、司会者が番組のオーディションがどんな様子だったか質問すると、
「ちょうど今、ベリル・ヴァーチュが最前列にいるけど、
 彼女のフラットでマーク、スティーヴン、スーと、この類い稀なシャーロック・ホームズの再生について面会したんだ」
「オーディション自体は素敵だったよ。
 ベリルが僕のために沢山紅茶やビスケットを持ってきて、ちょっと緊張してしまった。
 思うに、彼女はオーディションのためにハドソンさんを演じていたんだろうね」


観客は皆、ベリルさんがハドソンさんよろしくせっせとお茶を運んで来る姿を想像して笑いが起こりました。

「初めにこのアイディアを聞いた時、
 彼ら(マークとスティーヴン)が僕に熱心なのは知っていたけど、それが誰なのか知らなかった。
 そして、それがマークで、彼のリーグ・オブ・ジェントルマンの仕事を知ったし、
 スティーヴンの全ての仕事や彼の手がけた"Coupling"に両親が出ていたことも知った。
 スーも同じくその番組で知って、これはとても練り込まれた、十分安定した企画だと思ったんだ」


ジョン役に決まったマーティンについては、
「何人か素晴らしい人はいたけれど、マーティンが一緒に読み合わせを始めると、
 もっと頑張らなきゃ、と感じた。シンプルなことだった。
 彼は僕をもっとよくするし、彼自身も素晴らしいんだ」


ベネディクトはThe Officeのマーティンの演技が好きで、
演劇学校を出たばかりのマーティンが出演したブレヒトの「肝っ玉おっ母とその子どもたち」や
ベン・ジョンソンの「ヴォルポーネ」等のいくつかの芝居を実際に見ていたそうです。

「とにかく、僕はすでにマーティンという人に注目していたしファンだった。
 でも、一緒に読み始めてすぐにぴったり合うと思ったんだ。
 素晴らしい化学反応と連携があった、それが証明だよ」


当時を振り返ってスムースに語り続けるベネディクトですが、
本編ではさらにノンストップで台詞を喋り続けるシャーロック。
息を付かずに喋り続けることの難しさについては、
「難しいのは学んで、正しく身につけ、詳細までを正しく身につけること。
 いい日もあれば、悪い日もある」
「昨日、最新シリーズの最終回を見たら、少し発音が不明瞭だった。
 自分自身に腹が立ったよ、本来はとってもカッコいいはずなんだ。
 そう出来ていないと、とにかく視聴者が情報を理解出来ない。
 何を言っているのか理解するために何回か視聴が必要になる。
 観客にとってその"花火"はとても楽しいものなんだ。
 『F**k、こりゃすごい』ってね」


飛び出したF wordに会場から笑いが起こりますが、
「ごめん、汚い言葉を使うつもりはなかったんだ。マズい、マズいな。
 ここに両親はいない、よかった。…でもベリルがいる!
 あとで謝るよ。ごめんベリル…」

といつもの調子で謝り倒してました(笑)。



ジェレミー・ブレットは、ホームズが通りで 向こうから歩いて来たら、
彼を避けるために道を渡ると答えたが、あなたもそんな行動をとりますか?という司会者からの質問には
「そりゃもう絶対だよ! 彼にはおどけたり上品に振る舞う時間はない」
「一緒に住めるとは思えないね。全く正反対だと言ってるわけじゃないんだよ。
 人は彼にもっと近寄りやすくなってもらいたがる。
 何故かは分かる。シャーロックは悪意があって凶悪で、
 素晴らしくて面白くて魅力的、そんな理由からだ。
 でも彼はひどい人間… 彼のゲームの水準を保って、腕前を維持しなければいけない。
 僕は人生において他に素晴らしい人たちを知っている。その一人とは結婚した」


ついこの間結婚したばかりのベネディクト本人からその話題が出ると、
観客から大きなお祝いの拍手が起こりました。

「ありがとう!…ますますアメリカのトークショーみたいになってきたな。
 英国気質のままでいなきゃ! 僕をにらみつけて、しかめっ面して笑っちゃだめだよ!」




両親が出演したきっかけは、マーク・ゲイティスからの提案だったと明かしました。
「僕がその後にそのアイディアが出たことを喜んで認めたのか、
 それがスティーヴン、もしくはスーかベリルから出たアイディアなのか分からない。
 でも僕とマークが会話したことは覚えている。
 『ねえ、シャーロックの両親を登場させようと思っているんだ』
 僕は『ああ、僕は2人の演技をする両親がいるよ』と言った。
 そして彼は『知ってるよ』。それで僕はそのアイディアに興奮した。
 第3シリーズの第1話では、ぼくらの現場での初めての日だったから怖かった。
 両親も間違いたくないから緊張していた。番組の大ファンなんだ」
「そんなわけで、初日は神経質だったけれど、
 彼らは番組に乗り込んで、最後のシーンも最高の時間を過ごせたし、
 クリスマスの場面も同じく、本当に上手くいった」


もっとも印象に残ったシーンは
「本当にたくさん、すごい瞬間があった。
 バーツの屋上に立ったシーンもその一つだった。あれは特別だ。
 あー、他のシーンは全部忘れかけてるなー、残念だけど。
 皮肉だよね、一番忘れられない瞬間を忘れるっていうのは皮肉の定義だよ。助けて!」
「結婚式のシーンは確実だね。
 これまでもたくさん話してきたけど、ベストマンのスピーチは忘れがたいよ」
「走ったり、戦ったり、スローモーションのところ…バチカンカメオのね、あれをやるのは楽しかった。
 悪役たちとのシーン、マーティンとのシーン、
 仕事を得た最初の時や、初めてセットで仕事をしたこと、初めてヴィクトリア朝の衣装でセットを歩いたこと
 まいったな、多すぎる」




モリアーティとシャーロックの関係性については、コインの裏表のようだと語っていました。
「だれもモリアーティに恥をかかせることも、混乱させて悩ますことや、
 モリアーティが解くゲームよりも難しいものを与えることだって出来ないと思う」
「アンドリュー(・スコット)は最も驚異的な役者だ。
 彼が出演者だと聞いた時、僕は彼の舞台での仕事ぶりを知っていたし、
 彼のユニークさを知っていたから、大喜びしたよ」


「Johnlockを好まないのは知っていますが、あなたなら誰と誰をShipさせますか?」
なんて質問も飛び出しましたが、
(分かっているけどはぐらかそうとしているのかもしれませんが)
「シッピングの意味が分からない」という司会者に、ベネさんも
「Shippingはコンテナとか家具とかを移動させること!
 ロンドンとは他の場所とシャーロックをシップさせたいね。
 ニューヨークやミラノとか。世界旅行といこう!」

と上手い事はぐらかしていました。

さらにスマウグの声もやって!というリクエストには
「私は、猿回しでは、なーい」とあの声を披露。
サービス精神旺盛なところをみせてくれました。




あっという間に終わってしまうだろうなーと思っていたのですが、
ベネさんは一時間、制限時間いっぱい、たくさん喋ってくれました。
多くの質問にも気さくに答える姿に、屈託がなくて誠実な人柄がにじみ出ているように感じました。
距離はかなり遠かったですけどね(笑)。

次回はルパート・グレイヴスとラース・ミケルセンのトークです。
写真は今回よりまともなはず(笑)。

(参考)
http://www.redcarpetnewstv.com/benedict-cumberbatch-sherlock-interview/
http://www.sherlockology.com/news/2015/6/10/sherlocked-benedict-transcript-100615

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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 二日目 マーク・ゲイティス写真撮影等

2015-06-21 | 2015年春、英国の旅

■2015年4月25日■

シャロコン2日目。この日は朝から雨模様。



早起きが苦手な私ですが、英国にいるときは苦もなく早起きが出来ます。
この日も朝7時前に起きて、二日目に備えてすぐに朝食を取りました。
なぜなら朝からマーク・ゲイティスとのフォトシュートが待っていたからです。



写真撮影とトーク・セッションはゲストごとに時間が区切られています。
参加者によっては会いたいゲストが重なってしまうこともあったようですが、
私の買ったチケットは運良く時間がばらけていて、全て見て廻れそうでした。
直前になってベネディクトのトークと重なっていたマークの写真撮影が朝にずれ込んだので、
完璧に重複のないスケジュールになりそう。
(朝一になってマークは大変そうですが…ファンのためにすみません)


《09:15-10:30 マーク・ゲイティス Photo Session》

写真撮影は9:15からだったので、9:00頃のエクセルへ向かい、
まずは開場待ちの列へ。9:20頃に中に入れました。
←ブレブレw

一日目の記事で触れたように、チケットにはセット券と通常券があります。
全ての入場においてセット券(例えばプラチナやゴールド)を持ってる参加者が優先されるので、
写真撮影の列も、まずはセット券保持者から並ぶ事になります。
スタッフが通常券の列を頻繁に見回りに来て
「ゴールドのチケットの人はいないー?」と間違って並ぶ人がいないように声掛けを行っていました。
私は通常券でしたので、大人しくセット券のファンが終わるのを並んで待ちました。



Photo Booth2の列はこんな雰囲気。ネット上でよく知っている現地のマーク・ファンを何人も見かけました。
(声をかけるほどの勇気はなく…)

並んでいる間、マークにどんなポーズをお願いすればいいのかずーっと悩んでいました。
コンベンションに参加するのは初めてだったので、
来る前に他のイベントのフォトシュートでゲストとファンがどんなポーズをしているのか確認してみましたが、
抱きつくとかとても無理… 嫌がられてる雰囲気が見て取れたらショックだし…等と、
色々考えてしまって実は軽くパニックになっていました。
何度か一緒に写真撮ってもらってるんだから、慣れただろうと思われるかもしれませんが、
実際にはそんな事全然ないのです。毎度同じように緊張するんですよ。



ふと近くのサイン・ブースを見ると、ルパート・グレイブスが笑顔でサインに応じていました。
(写真撮っちゃいけないことになっていましたが、これは殆ど写ってないからセーフということで。)
ルパートさんの様子を見て和みながら、どうしようどうしよう…と順番を待っていたわけです。

撮影部屋の入口まで来ると、チケットを見せてスタッフはバーコードを読み取ります。
メールで受け取ったチケットをプリントアウトしたものでも、
スマホ用チケットアプリを提示してもOK。

中に入ると、部屋の真ん中が四角くテーブルで囲まれていて、
そこで荷物を預かってくれるようになっています。
テーブルの向こう側にはマークが!


↑こんな感じ。

荷物を預けた後、ファンはテーブルの周りを並んで自分の順番をさらに並んで待機。
さながらベルトコンベアのような早さで撮影は進んでいきます。
(預けた荷物も回転寿しのようにスタッフが出口へ移動させて行きます。)
ひょろりと背の高いマークは、ファンにはお馴染みの青いスーツで、
出演中だった舞台"The Vote"の役作りのために口ひげを蓄えています。
スラリとした腕を伸ばし、ひとりひとりの肩を抱いて写真に収まりますが、
その時間はほんの数秒。皆ポーズをリクエストして写っている様子はありませんでした。

はい次!カシャっ!終わり、はい次ー!という具合で、
あまりにスピーディーな撮影にドンドン緊張も高まり、
何を言えばいいのか完全に分からなくなっているうちについに自分の番がやってきました。



見た感じ、ヒラヒラ〜とした身振りのマークですが、
肩を引き寄せる時の腕は力強くて、ドキリとします。
背丈の差から、ほとんど小脇に抱え込まれるような状態。
そうしてその後、一瞬で撮影は終わったわけですが、
こんな経緯から(シッパイしたー!)な顔の私が写真に収まることになりました。

撮影後、1分程度で写真がプリントされて出てきます。
スタッフの手でテーブルの上に並べられるので、自分の写真を受け取って外へ。
こそこそ抜け出て、撮ったばかりの写真を盗み見ます。



ちょっとはにかみ気味な微笑みですよね!?(同意を強要)
実物はもうちょっと明るい表情に見えるンスよ。

数日はリクエストしたことを思い出しては(恥ずかしー)と凹んでいたのですが、
(あと、匂い嗅ぐのも忘れた、とか(笑))
後で公開された写真データを見直してみると、私の前までは固かったマークの表情が、
私の番からにこやかになっていたので、結果オーライ!と考えが改まりました。
(他に私のリクエストを実現している人もいなかったしね、男女問わず。)
マーク的にも断ったけどまんざらではなかったはず。たぶん。(希望的観測。)

少なくとも私のリクエストを受けて居心地悪そうにはなってなくてよかった…。
それより何より…可愛いっ!!!
今見ても、こっちまで微笑んでしまう…。


《10:30-11:15 スティーヴン・モファット&マーク・ゲイティス トークセッション》

そしてその後は、マークをそのまま追いかけるようにトーク・セッションへ。
メイン・ステージに入る際も、チケットの種類によって列が分かれています。
会場のあるブロックの隣のブロックに列が出来ているので、スタッフにチケットを見せて、
どこに並べばいいのか指示をあおぎます。

中に入った後も、ゴールド以上は前のエリアで、それ以外はその後ろといったように
着席する場所も限られています。
私は通常券の参加者が座るエリアの前から2番目に座りました。

新調したカメラが故障していなければここで活躍したのでしょうが、
残念ながら予備のコンパクトカメラと携帯のカメラのみで撮影するしかありませんでした。無念。

ステージは221Bの部屋をそのまま再現した作りになっています。
司会者の紹介で入ってきたスティーブンとマークは、
スティーヴンが中心に、マークが上手側のソファーに座りました。



ソファーに座ったマークは「疲れたから横になりそう…」と一言。
実際には横にはなりませんでしたが、足をソファーに乗っけて、かなり寛いだ状態でトークしていました。
(縞模様の靴下がチラ見え。)
前日も舞台に出演して、しかもこの後も公演有なのに、
朝早くから撮影すみませんでした…(´;ω;`)

トークの内容は他のブログで紹介されていたりするでしょうし、
Sherlockologyのサイトでもトランスクリプトが公開されているので、
ここでは私が見ていて印象に残ったところをピックアップします。
(私もスクリプトを見ながら記憶を引き出すつもりです…)



会話の始まりは、例の有名なカーディフまでの列車の中で現代版シャーロック・ホームズのアイディアが生まれた後、
BBCがそれをどうやって受け入れたのかというところから始まりました。
スティーヴン曰く、アイディアが生まれてからBBC側からイエスを貰うまで非常に迅速に進んだとのこと。

最近BBCを離れてバッド・ロボットに移籍したことでも知られるコントローラーのベン・スティーブンソンからの
90分×3で同意するなら番組のゴーサインを出すという提案も議論せずに受け入れたそうです。

250人のシャーロック候補がいた中で、「ベネディクトはたった一人のシャーロック」だったと説明するマークが
マーク「僕は彼と"Starter for Ten"という映画を一緒にやって…ここ盛り上がるところ」
(観客、気付いてから拍手)
マーク「アメリカじゃ、ここで間を開けるよね。
    (アメリカンアクセントで)『僕は彼と"Starter for Ten"という映画を一緒にやったんだ』」
(観客、笑い)

笑いを取ったマークでしたが、この後、スティーヴンがベネディクトを気に入るキッカケとなった映画を思い出せず、
マーク「イミテ…じゃなくて、ええと」
スティーヴン「『つぐない』!」
マーク「『つぐない』だ!ありがとう。ごめん、早いな!
    (アメリカン・アクセントで)『僕はつぐないというささやかな映画をやったんだ〜』」

と、ちょっとした失念も笑いに変えていました。



一方スティーヴンは、惜しくも亡くなった編集担当のチャーリー・フィリップスと
ドラマ「ジキル」で出会ったことを話し、観客から歓声が上がると、
スティーヴン「あーやめてくれ、見てないクセに!」
と手をパタパタさせてました。(そんなことないですよー持ってますよDVD!)

その後、Paul McGuiganがこのドラマで提案した携帯スクリーンを画面に映し出す手法は
「ハウス・オブ・カーズ」のデヴィッド・フィンチャーまで利用しているという話に。

スティーヴン「"Cucumber"の打ち上げに行ったら、ラッセル・T・デイヴィスに
       『ごめん、ごめんなさい、画面にメールを映してしまいました!』って言われたよ。
       君は許されるよと言ったんだ。協定だね。歓迎するよ。10ポンドもらったし」
(観客、笑)
スティーヴン「彼から10ポンドもらったんだ。すごいよ。デヴィッド・フィンチャーから10ポンド? 彼に電話を。」
マーク「10ドルでしょう。同じじゃないから」





そして、脇役についてということで、司会者の方が「ハドソン夫人やレストレード…」と切り出すと
マークが勢いよく「レストラード!」と言い直していました。
「小学生の間違いだよ」
日本人の多くも「レストレード」読みをしているから怒られそうですね(苦笑)。
その直後も、再び言い直そうとして「レストレード」と言ってしまった司会者に
「レストラード!」と突っ込んでいました。

その警部については原作での描写がそれぼど多くないため、
「六つのナポレオン」から手がかりを得ているとスティーヴン。
彼はシャーロックに魅了されていて、当のシャーロックはそれに気付いていない、とも。



モリアーティの存在については、ヴィクトリア朝時代に組織犯罪が新しかったことから、
現代では現代での恐怖、自爆テロを顧みない男として作り上げたらどうか?と考えたとのこと。

「でも天才たちは狂っていられますか?
 屋上での彼らの対面ですが、悪役は狂人であると同じように賢くありえると?」

という司会者の問いにスティーヴンは
「警察に意見を訊かれる素人探偵なんて実際いるだろうか?
 つまり、僕たちはシャーロック・ホームズ世界にいるわけで、
 現代の英国を正確かつ緻密に描写したと主張したことはありませんよ(笑)」


また、モリアーティとモリーがベッドを共にしたか?という司会者の疑問には、
スティーヴン「わからないな。ただシャーロックにちょっと恋してる素敵な女性が
       モリアーティとうっかりセックスするなんてことを考えるのは恐ろしいと思うよ」
      「『あなたの宿敵知ってるでしょう?』『あなたの方がいいわ』
       そんなことをやるつもりはないから、安心して」


マイクロフトについては、彼が感情的な繋がりを排除することに成功した一方で、
シャーロックは成功しなかったとマークは語ります。
でも本当は私達の一人(つまり金魚の中の魚ということかもしれませんが)になりたいのだとも。
他のインタビューでも語っていますが、マイクロフトは元々冷ややかな人間なのではなく、
自分の感情を懸命にコンロトールしてこれまで生きていると考えながら演じているようですね。



後半の客席からの質問では、
続くエピソードで誰を出演させたいかと言う客席からの問いに、
マークが「アンジェラ・ランズベリー」と答えたのが嬉しかったですね。
つい先頃、4月12日に行われたオリヴィエ賞授賞式で、
マークはアマンダ・アビントンと一緒にプレゼンターとしてアンジェラに主演女優賞を贈っています。



私にとってはアンジェラ・ランズベリーといえば「ジェシカおばさんの事件簿」のミステリー作家ジェシカ・フレッチャーで、
「シャーロック・ホームズの冒険」とともに子供時代親しんだドラマ。
そのフレッチャーさんがシャーロックに登場したら最高の探偵対決になりそう!

他の質問では、パイロット版からどのように90分版に変化させたのかという内容で、
マークは、気に入らなかったところを省くということで、
「所有する隣の店でハドソンさんが働くというのは気に入らなかったし、
 僕が引っぱり上げたベネディクトのズボン、あれは僕の気を狂わせたけど、
 伸縮性のあるボトムで、彼は僕の思う程には賢くは見えなかった」
と明かしました。
確かにあのボトムはパンツ見えてましたもんね。(笑)
そこに、90分になることで、モリアーティやマイクロフトがいたらどうなるか?という要素が加わったということです。
でもなにより、監督のポール・マグガーガンと前述のチャーリーがもたらしたものが
「全てを映画的で卓越した映像にした、それが大きな違いだった」と語っていました。


あっという間のトークが終わった後は、221Bを再現したステージへ接近。


バッファローの頭とヘッドフォン等、展示エリアにある221Bのセットと同様に再現されてますね。
茶色いソファーの上にあるハチ柄のクッションが可愛い。
椅子の下や床には、銃器関係の冊子や本が無造作に置いてありました。

次回は2日目の目玉トーク、ベネディクト・カンバーバッチの巻。

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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 一日目 その3

2015-06-21 | 2015年春、英国の旅
■シャーロック公式コンベンション 一日目 続き■

会場内の展示物についての続きです。
残り2つは展示の中でも特に人気のあったものです。
※転載禁止。



(9)ジョン・ワトソン:ヒストリー・オブ・ア・ヒーロー



シャーロックに出会う前のジョン・ワトソンの活躍と生い立ちを知るコーナー。
展示パネルの前には戦車が置かれています。



最終日には人が少なくなったので写真も撮りやすかったですが、
初日はかなり混雑していてゆっくり見る事も撮る事も出来ませんでした。
最初のパネルには、戦場で活躍するジョン(の合成w)写真と、
第五ノーザンバランド・フージリアーズ連隊の仲間、マレー軍曹の回想が記されています。



内容はザッと以下のような手記。

2009年、8月14日、日曜日。ジョンの世界は変わった。

ジョン・ワトソン大尉は常に実践の男で、隊を形作る中心人物だった。
彼は我々に変化をもたらそうとする一翼を担っていた、真の兵士である。

ジョンは隊の一人であることも、品行を保つための長い巡回に出るのも気に入っていた。
軍隊にいること自体がジョンの愛していたことで、
彼は生まれついてのリーダーであったし、それゆえに尊敬されていたのだ。
攻撃を受ける中での彼は頼もしく、少し用心が必要な時に傍にいて欲しい人物だった。

14日の朝、ジョンと我々分隊はヘルマンド州サンギンへ配置に着くよう命令を受けた。
我々は道を一掃し、街をパトロールしては疑わしい建物を確認して、IED(即席爆発装置)が隠れている環境を探した。

我々の任務はIEDを発見することで、始めの2時間以内に2つを発見した。
なんとか安全にIEDを解除していたが、
我々の存在は監視されており、地元の人間は我々の配置をよく知っていた。

午後遅く、南東の方角に歩いていた時だった。私の後ろから大爆発の音を聞いた。
いくらか混乱があり、全員が地面に倒れた。
その時点で、私は部隊の一人、伍長のハットトリックが倒れ、彼の右足に重傷を負っているのを確認した。
ジョンは処置のためにはい出して行き、ハットトリック伍長の世話を引き継いだ。
私はというと、最前線に行き、安全確保のため隊を再編成した。
機関銃の音がした時も、ジョンは伍長の手当に忙しくしていた。
我々は発射元を素早く特定し、援護射撃を配備した。
そして、その場で発砲と、大勢の人間が撃たれるのを見たのだった。
その後、発砲は聞こえなくなり、グループの皆が無事か確認するために振り返った後、
ジョンが倒れ、撃たれているのを見つけたのだ。


(保存のために、その後の部分も撮影しておいたのですが、画像がぶれていたので、
 確実に読み取れないのですが、)
ジョンの右肩上部が損傷し、僧帽筋(背中の筋肉)を通過して背中から貫通していたので、
伍長と共に撤退を余儀なくされたと書かれていました。
さらに、面白いジョークが必要な時に彼が傍にいないのが悲しい、とも。




ジョンのID(写真がバスカヴィルの時のですがw)や、愛用のマグカップも飾られています。
左上はYear Bookとあるので卒業アルバム?
右上に鉛筆で書かれた名前が、実際に使っていたように紙に馴染んで見えます。





こちらはジョンの生い立ちのパネルですね。
ちょいちょいThe Officeやドキュメンタリーで使われてた写真が引用されてますがw
ジョンは1971年4月20日生まれ…マーティン自身より5ヶ月程早い誕生。
エセックスにある、チェルムスフォードの「キング・エドワード6世・グラマー・スクール」で学んだとあります。
もちろん実在する進学校です。やはりグラマースクールに通っていたのか。
そしてロンドン大学・キングス・カレッジで医学を学び、
修了すると医学士の称号を得ています。内科と外科も両方!
ユニバーシティ・カレッジ病院に移る前は、一時チェルムスフォードのブルームフィールド病院でドクターとして勤め、
その後、英国陸軍軍医として聖バーソロミュー病院へと向かったわけですね。

ジョンの若い頃を想像するのは楽しいですが、
この展示自体は、無理くりスペースを作った雰囲気で、
ちょっと期待外れだったかなー。


(10)シャーロック・コスチューム&プロップ・ミュージアム



衣装と小道具の展示部屋。ここも常に長蛇の列。
毎回終わるギリギリの時間が空いていて、慌てて入って見たりしたのですが、
すぐに時間切れとなり「レディース、明日もあるからもう出てねー」と追い出されるのでした。
そんなわけで写真は慌てていて殆どブレブレです(苦笑)。



入ってすぐにレストレード警部とモリーの衣装があります。
警部の衣装の説明には「オール・シーズンで着用」とあって、
もちろんS1でもS3でも着てました、という意味ですが、
いつもこの恰好してますという意味に捉えてしまいそうw
モリーの衣装は「空の霊柩車」でシャーロックと調査に出掛けた時のものですね。



「ピンク色の研究」で登場したThe Timesの一面。
警部の煙草の銘柄はホワイトチャペル・ライトのようです。
あとは「ライヘンバッハ・ヒーロー」で使っていたというメモ帳と、身分証。



こちらはシャーロックのガウンと、ハドソンさんのドレス。
ガウンはもっとネイビーっぽい色かと思ったら、青と緑のチェックだった!
実際に見てみないと意外と分からないものですね。



ガワー・ストリートで使われていたベイカー街の標識と、
「空の霊柩車」で出てきたスマトラ・ロード駅の看板に爆弾も。

話数順になっているわけでもないようで、
この次は「ベルグレービアの醜聞」の展示に続きます。



英国大使館の文書と、アイリーン・アドラーの携帯電話、そしてそのレントゲン写真。
'Bond Air is go.'の航空券はBritish Airwaysかと思いきや、Flyaway Airwaysという会社です!
続いて、アイリーンの衣装3連発!



Battle Dressを物色中に着ていたガウンに、真ん中はプロモ用の衣装でしょうか。
右はマイクロフトの部屋で着ていたドレスですね。



ガウンは思ったほどスケスケではなかったw
黒いドレスはぱりっとした質感が上品に見えます。襟のデザインがエレガント。
やはり女性の衣装は見ているのが特に楽しいですね。

お次は時間を遡って「ピンク色の研究」へ。



ピンクの人倒れてた! ジェフの服装の地味さと比べてピンク色が目出しますね。



そして「死を呼ぶ暗号」。
セブの会社のオフィスにあった肖像画と暗号に使われたスプレー、ジョンが撮影した暗号の画像。
サーカスの"のぼり"にシャーロックが予約したチケット、そして簪。
事件のその後を伝えるThe Sunday Telegraphの記事では、
「貴重な骨董品は同僚に贈られていた!」という見出しになっていますね。
右上に「大いなるゲーム」で被害者になった司会者コニー・プリンスがTV Choice Awardsを受賞した写真が載っています。
そういえば、本編の中でも、コニーの自宅の暖炉の上にトロフィーが乗ってましたね。芸が細かい。



221Bの(セット制作用の)模型もありました!
右がシャーロックの寝室。隣り合っている小さい部屋はバスルームで、
通路を隔てて左側がキッチンと道に面したリビングですね。

さて、次は「三つの兆候」の結婚式で使われた衣装&小道具。



ジョンとメアリー、シャーロックとジャニーン、4人揃って並んでいて特に人気のコーナー。



上は、披露宴会場の模型と、ゲスト用のコサージュ。




ショーケースに入っている小道具は左から、メアリーのブーケ、披露宴のメニュー、シャーロックの作曲用五線譜、
そして「忘れられない付添人スピーチを書く方法」。
一世一代の大捕物を前にしたレストレード警部に助けを求めたシーンを思い出しますね(笑)。




4人の衣装の近くにまで着たら、メアリーのドレスをじっくり観察。



レースは真っ白ではなくてベージュがかっていて、クラシックな雰囲気のウェディング・ドレスですね。
ちょっとアンティークっぽい。シューズもシンプルです。



ショルトー少佐の軍服も。9つも並ぶ勲章が眩しい。

お次はやっとマイクロフトのスーツが!



「最後の挨拶」で潜伏調査をしてた"シェザ"と、221Bの階段で彼を待ち構えていたマイクロフトの衣装。
マイクロフトの衣装はこの一点のみなので、鼻先がくっつかんがばかりに凝視しました(笑)。



ポケットチーフが花柄ですね!
コートのカラーがラベルと色が違ってベルベットになっています。
ネクタイの色とカラーの色を合わせているみたい。お洒落!



スーツもただのベージュかと思いきや、緑のラインが入ったチェック柄だったんですね。
靴は割と使い古している感じ。
製作の現場としては衣装担当者の力量になるでしょうが、
話の上では誰が服をコーディネートしてるのか気になります。
コーディネーターのアドヴァイスでも受けているのか、マイクロフトが自分で選んでいるのか。
自分で選んでいるとしたら、傘兄は思った以上にお洒落さんですよね。

さらに、撮影を終えたばかりのクリスマス・スペシャルのヴィクトリア朝衣装!




公式で発表されたプロモ写真と同じ衣装なので、ネタバレにはなりませんよね?(汗)
よくよく見るとシャーロックのフラワーホール(ボタンホール)に、
現代と同様の赤いステッチが! やはりこれがなきゃシャーロックの衣装にはならない!?
モノトーンの衣装に赤が鮮やかに目に止まります。

ジョンとメアリーの普段着もありました。



メアリーのグレープフルーツ?がデザインされたショルダーバッグが可愛い!
右側は「最後の挨拶」でCAMが持っていた(記憶に保存していた?)スモールウッド議員の資料。




最後はまず「ライヘンバッハ・ヒーロー」のモリアーティ・コーナー。
左は屋上で着用していたコート。
右は小さいですが、モリアーティがロンドン塔に侵入したことを報じる新聞の切り抜き、
右上のケース内は、リチャード・ブルックのエージェント・ページとCV(履歴書)、携帯電話、
警察が採取したモリアーティの指紋、IT課のジムの名刺。
ケースの中にある小さい白い丸は、チューイング・ガムとダイヤモンド。
本編と同じようにくっついています(笑)。
右下は、アンダーソンの妄想で登場したシャーロックのマスク。

そして、モリアーティと対峙するように、シャーロックの衣装が並んでいます。



おなじみのディアストーカーにコート、紫のスカーフ。
真ん中はシャーロックの七つ道具です。
携帯電話とノートブック、家の鍵にルーペ。
ニコチンパッチの箱に、"Coopers Bank"のキャッシュカード。
(ブナ屋敷の"Copper Beeches"に引っ掛けているのでしょうか?)
マイクロフトがシャーロックに送った"Bond Air"の搭乗券。
説明書きにはありませんでしたが、左側にある黒いボールは、
死の偽装で脈を止めるために使ったボールかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

主な展示は以上でした!
一番見応えがあったのはやはり最後の衣装と小道具の部屋ですね。
以前も書いたように、初日はトーク・セッションもサイン会も写真撮影もなかったので、
それほど入場者はいないかと思っていたのですが、
私達と同じように初日のうちに展示を見てしまおうとやってきた人や
グッズを今のうちに物色しておきたい人が沢山いたので、
会場内は思ったよりも盛況でした。

そして私もまだ初日なのに思った以上にヘトヘト。
グリニッジを歩き回った後に興奮状態で乗り込んだので、疲れ切ってしまいました。

行きはロープウェイでしたが、帰りはDLR(ドックランズ・ライト・レイルウェイ)に乗って帰りました。
次の日はついにゲストが搭乗するトークが始まります!
そしてマークとの写真撮影も!(しかも朝一番から…朝弱いのに。)
さらに興奮の二日目は次回に続く…
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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 一日目 その2

2015-06-06 | 2015年春、英国の旅
■シャーロック公式コンベンション 一日目 続き■



グッズ売り場(1)に続いて各エリアごとに紹介します。

(2)ダブルデッカー



記念撮影ポイント。
バスに乗る事は出来ませんが、後日スティーヴンの息子のルイス・モファットが友達を連れて遊んでいたのを目撃しました。
反対側はモリアーティ。



(3)第二ステージ



ベネディクト・カンバーバッチや主なキャストのトーク・セッションは大きいメイン・ステージで行われますが、
こちらでは技術スタッフのトークやクイズ大会等が行われます。
無料なのでチケットを購入する必要はなし。

この辺りで、周辺の位置関係を確認していたら、
男性(媒体の記者?)から声を掛けられ、一緒に記念撮影を頼まれました。
ディアストーカーを被ったアジア人女性が珍しかったのでしょうか?
「それで、君はベネディクトが好きなのかな?」と訊かれたので、
「私はマーク・ゲイティスが好きで…」と話したら「へえ、面白いね!」と言われ、
(面白いってどういう意味じゃい!)と憤慨(笑)しました。


(4)特殊効果ディスプレイ



「シャーロック」を始めとしたテレビ・映画の特殊効果技術を提供している会社、Real SFXによるブース。
撮影に使われた小道具の展示や撮影現場でのビデオが上映されています。



私はスタッフに、上の画像にあるフェイクの雪を見せてもらい、
「手を突っ込んで触ってみて!」と促され、容器の中の実物を触らせて貰いました。
よく見ると、真っ白ではなく灰色だったり、砂糖のように細かいのもあればパン粉くらいの大きさだったり、
一口に雪と言っても全部同じではなくて種類があるんですね!



切り落とされた腕は、表面は柔らかく、冷たい感触でした…。
二日目以降、ステージでも特殊効果の実演をやっていたりしたので見たかったのですが、
時間がどうしても合わなかったので残念です。

(5)写真撮影&サインエリア



写真撮影エリアは壁で仕切られて、地面に行列用のサインが書かれています。
上の画像はど真ん中にあるエリア1。エリアは4カ所に分かれています。
二日目以降はこういった場所で撮影待ちをすることになるわけです。



反対側にはサイン用ブース。
サイン中のキャストをカメラで撮るのは禁止ということもあり、
リード・ゲストのベネディクトやマークのサイン・ブースには、写真撮影エリアと同じように仕切りがされています。

人気のあるキャスト・スタッフのサインを貰うには"ヴァーチャル・キュー"というシステムがあり、
セット券以外のチケットフォルダーは病院や郵便局のようにスタッフから整理券を貰って、
自分の番号の順番が近づいたら並ぶ、といった方法が取られています。

(6)黒キャブ&ファン・グルーブ・ブース



ダブル・デッカーの他に、記念撮影ポイントとして、休憩エリア内にタクシーがありました。
こちらは乗り込んで撮ることも可能。(右の写真は二日目の休息エリアの様子。)

近くには、女性ファンだけで運営しているホームズ・ファン・グループとしてポッドキャスト配信等の活動をしている
The Baker Street Babesのブースもあります。



何故かシャーロック&ジョンの等身大ファン・アートを的にダーツをやっていた…。
命中したら賞品でも当たったのかな。

(7)フェルメールの贋作&マイクロフトのオフィス



シリーズ1第3話「大いなるゲーム(The Great Game)」から、
シャーロックが贋作と見抜いたフェルメールの絵画も展示されています。
「ヴァンビューレン超新星!!!」

そしてそして、写真撮影エリア1に隣接しているのが、
傘兄ファン興奮のディオゲネス・クラブにあるマイクロフトのオフィスです!



きゃー。本編の中で使われていた女王の肖像も透明な地球儀も壁の鏡もそのまま。
実はここでの写真撮影チケットも買っていたので後ほど中に入ることになります。



それにしても、薄暗い。傘兄はよくこんなところで仕事が出来ますね…。

(8)221B&玄関ドアセット

もちろん、221Bの内装を再築したセットもあります。



前述の通り、221Bとマイクロフトのオフィスはチケットを買うと、
カメラマンが写真撮影を行ってくれます。
221Bは通りかかると常にファンが撮影をしているので、なかなか覗くのが難しかったです。
セットの中では、美術監督でお馴染みのアーウェル・ウィン・ジョーンズがサインに応えていました。



そして向かいには玄関のドアが。ここも記念撮影で常に長蛇の列。
結局私は撮る時間がありませんでしたが、ちゃんとノッカーが曲がっていたようですね(笑)。



このように、一通り巡って行きましたが、
この会場の中で特に人気だったのは、小道具と衣装の展示ブース、
そしてジョン・ワトソンがシャーロックに出会うまでのストーリーを展示した
"John Watson: History of a Hero"でした。
この2人はボリュームがあるのでまた次回
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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 一日目

2015-06-06 | 2015年春、英国の旅
■4月24日 続き■

ついにエクセル・ロンドンへやってきました。
目的はシャーロック公式コンベンション!
この記事を今ご覧になっている方はすでにご存知かも分かりませんが、
ドラマ「シャーロック」のキャスト・スタッフのトークや写真撮影、サイン会か行われる、3日間に渡るイベントです。
初日はトーク等のイベントはなく、会場内の展示を見て廻る予定。

入場チケットが発売されてから、後出し後出しで追加のチケットが発売されたり、
支払い先のリンクが無効なのに主催者となかなか連絡が取れなかったりと、
ヤキモキすることが多かったですが、やっとここまで辿りつくことが出来ました(涙)。



早速チケットの引き換えのために会場へ。
エクセル・ロンドンは、日本で言うビックサイトや幕張メッセのようなところです。
屋内には、COSTA等の飲食店が多く入居しているので、心配していたランチ事情は問題なさそう。
シャーロック・コンベンション(以下シャロコン)はこの中の3つのホールを使って行われました。



シャロコンのチケットには他のコンベンション同様に種類があり、
VIP(£2,995)、プラチナ(£595)、ゴールド(£295)、シルバー(£125)、
そしてスタンダード・チケットという、通し券=ウィークエンド・パス(£44)と一日券=ワン・デイ・パス(£29)があります。

スタンダードはいわゆる入場券なので、入場料の他に別途トークや写真のチケットも購入する必要があります。

ゴールドシルバーは、セット料金で主催者側で選択されたゲストとの写真撮影やサイン料金が含まれていて、
スタンダードのチケットホルダーよりも常に優先して入場することが出来ます。

プラチナはさらに特別なグッズ(マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットのサイン、バッグ、Tシャツ)や、
全てのゲストの中から選んでサインや写真撮影を受ける権利があり、
VIPはベネディクト・カンバーバッチを含むサインや、マークとスティーヴンとのお喋り等も含まれます!
(また、ベネディクトから直接サインが欲しければゴールド以上のチケットを買わねばならなかったりします。)
ざっくりとしてますが、以上のようにチケットにヒエラルキーのような(笑)格差があるのです。

私は沢山の人にサインを貰ったり写真を撮ってもらったりしたいわけではなかったので、
(私はマーク・ゲイティス一択なので… その点、読み進める上でお含み置き下さい・笑)
スタンダードの通し券を買って、欲しい撮影券やトーク券のみ買いました。

噂によると、VIPは数人、プラチナは数十人、ゴールドは数百人単位で購入者がいたとか。
世の中には金持ちが沢山いるもんだ(笑)。



16時頃にスタンダード・チケット購入者受付でチケットを入場パスに替えてもらい、
スタッフにどこから入場するのか 訊くと、開場は18時からとのこと。
前述の通り、開場もVIPから順番に優先されるので、
スタンダード・チケットの私たちはその後に入場することになります。

てっきり入場だけでも出来るのかと思っていたので、開場までエクセルの外のデリで過ごすことに。
ご一緒した美夜さんは仮眠、私は明日以降の作戦を練りました。



18時近くなってエクセルに戻り、列に並びながらツイッターを見ていたら、
見た事のない宣材写真を既に入場したらしい情報アカウントCumberbatchWebが投稿していたので、
「おお!? なんだこれは!」と興奮。


18:10頃にセット券参加者の入場が終わり、いざ私たちも会場の中へ!

するとさっそく、先ほどツイートで見たプリントされた場面写真やら宣材写真の束がずらーっと並んでいるではないですか!
見た事ないような写真がけっこうある!ぎゃー!!!(←本当に叫んでた。)



一番小さいサイズ(といってもB5くらい)の写真は4枚£10で販売しています。
後からグッズコーナーでもカードは使えると分かったのですが、この時は興奮でパニックに陥ってしまい、
「やばい!カードしかないから現金足りない!」
「私、£20持ってる!」
「今だけ一緒に払ってもらえますか?!」と大混乱。
すぐに売切れやしないのに(笑)。
※まだ入場して1分も経っていません。

そして、マーク・ゲイティス狂の私が購入したのは、
先ほどのマーティン・フリーマンとの2ショットを含む、初見のこの3枚。



はぁ〜傘兄素敵〜。(*´ω`*)
シャーロックとマイクロフトの、というよりは、ベネディクトとマークの2ショットって雰囲気の微笑みですね。
それにしてもちょっと興奮しすぎたので、一度現金を引き出すために外に出てクール・ダウンしました。
この調子で二日目以降、いざマーク本人を目の前にしたらどうなってしまうことやら…。
※まだ入場して1分も経っていません。

戻ってみて冷静に眺めると他のキャストの写真もカッコイイものが沢山あるので、
シャーロックとジョンの2ショットとか、階段で上を見上げるモリアーティも欲しかった…。
見ているとキリがなくなりそうです。



写真売り場の右横には、シャーロックが劇中で使っているEschenbachのルーペのブースがありましたよ。



左側には、シャロコン公式グッズ売り場もあり、その中からも空いている時間に何点か購入しました。



公式プログラム(£10)とオイスターカード・ケース、それに「バスカヴィルの犬」のH.O.U.N.D. Tシャツ。
H.O.U.N.D. Tシャツは、前から欲しかったんだ〜!
ミニ・ポスターとトレーディングカードは通し券購入者の特典です。

プログラムの中身はシャロコンの日程や規定の他に、
主に各キャストの経歴、キャラクター紹介が掲載されています。
例えば、ベネディクトはティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムの間に生まれ、
マンチェスター大学で演技を学び…から始まって悪役を務めたSTIDは4億6千万ドルのヒット作となり
「ホビット」ではスマウグを…といった内容が、本人やスタッフの言葉をたまに挟みながら紹介されています。




シャロコンに出席はしていませんが、マーティンの紹介記事ももちろんあります。
シャロコングッズはその他、ロゴ入りトートバッグやネックストラップ、Tシャツ、バッチやアート・ポスター等がありました。

さらに奥のコーナーにはフィギュアを制作しているBig Chief Studiosのブースも。
シャーロックとジョンのフィギュアは既に発売されていますが、
新作としてモリアーティとマイクロフトのフィギュアが展示されていました。




予約受付中だったけど、これについては保留。
欲しいけど、£210… うむーどうしたものか。



ちなみにドクター・フーのフィギュアも展示されていました。
1代目や最近の10代目・11代目、エイミーらコンパニオンのものも。
(ピントがぶれていて申し訳ない…)



これらの売り場の後ろ側には、BBC公式グッズ売り場もあります。
ここも毎日混んでいて列を作ってスペースに入らないといけないような人気ぶり。
売っているのはBBCショップでも扱っているようなポスターやDVD/CD、書籍、クルード、
チャーム付ブレスレット等のアクセサリー類。

ここまで紹介したブースはまだ会場の一部。



画像の地図で言うと①のあたりです。(左上が出入口。)
地図を辿りながら、もう少し他の部分も紹介しますので、是非お付き合いください!

続きはこちらへ
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エミレーツ・エア・ラインに乗ってExcel Londonへ!

2015-06-05 | 2015年春、英国の旅
■4月24日 続き■

グリニッジを歩いた後、シャーロック・コンベンションの会場=エクセル・ロンドン(Excel London)へ向かうため、
バスに乗ってまずノース・グリニッジへ向かいました。

国立海洋博物館前のバス停から188号線に乗ってすぐ…
…のはずでしたが、ちょうどすぐ傍に止まっていたバスの車両にトラブルが発生していたらしく、
いつまで経っても次のバスが現れません。
本当なら数分待てば乗れるはずでしたが、数十分待たされることに。



やっと来たバスに乗り込んで、O2のあるノース・グリニッジに到着。
ここへはちょうど3年ぶりに来ました!
当時は肌寒かったですが、今年は天候が良くてよかったー。

O2から南東に向かうと、ロープウェイが見えてきます。



この「エミレーツ・エア・ライン」に乗ってテムズ川対岸にあるエクセル・ロンドンに向かいます!
ロンドン五輪の会場移動用に作られたロープウェイで、
見切り発車で開発計画を進めた後、ドバイのエミレーツ航空が命名権を獲得。
飛行機のような名前がついているのはそのためですね。



グリニッジ側の乗車場所の名前はエミレーツ・グリニッジ・ペニンシュラ。

チケット売り場で券を買うと大人片道£4.50、
オイスターカードで乗る場合は片道£3.40です。(2015年現在。往復は×2)
そう! オイスターカードで乗れちゃうのです。
この時点でのレートは£1=184円なので、828円か625円ですね。



地下鉄に乗る時と同じように、改札でカードをかざして通過します。
オープン当初はゴンドラにぎゅうぎゅう詰めで乗り込んでいたようですが、
現在は1組ごとでゴンドラに乗り込めるので、私たち2人組だけで1つのゴンドラを使えます。
全長1.1kmの短い旅の始まり!



アトラクションに乗り込んだようなワクワク気分。
ドックを出ると、ぐんぐんテムズ川の上へと登っていきます。
おや、ノース・グリニッジの桟橋近くに、樹のような不思議なオブジェを発見。



近くからでは写真に収まりきらなかったO2の全容も見え始めます。
ちょうどいい曇り空で心配していた逆光の心配もなし。



反対の東側もテムズ川を真上から見下ろせます。
初めて見る川の上からの風景に「すごいすごい!」と騒いでしまう私。



ロープウェイの一番高い場所は295フィート、およそ90メートル。
ロンドン・アイよりも高さは低いですが、
テムズ川の真上を通るので、ずっと高いように感じるし、
ビッグ・ベン等の中心部からは離れていますが、その分見渡しが良く風景がダイナミック。



カプセルが大きく、一緒に乗り込む人も多いため(時には乳母車も乗ってたりする)
ゆっくり見られないロンドン・アイと比べると、
このロープウェイは貸し切り状態ですし、360度、どの方向もすぐに目を向ける事が出来ます。
(ちなみにロンドン・アイのチケットが4,040円。それに比べたらかなり安いし。)
何よりチケットを予約しなくてもオイスターカードですぐに乗り込めるし、すっかり気に入りました!



そして、前方に目的地のエクセル・ロンドンの姿が!
三角錐がたくさん屋根の上に乗ってますね。
いよいよ近づいてきたことを実感…ドキドキ。



エクセルのある北側は新地が多いように見えました。
再開発予定地でしょうか。工事現場で作業中の地上が良く見えます。



青い窓枠がシャレオツなバルコニー。
中心部から離れているからこの辺で生活したら静かそう。
眺めも良さそうですね。



約10分間の空の旅はあっという間に終わり、
対岸の下車場所エミレーツ・ロイヤル・ドッグスに到着。
降りるとすぐ最寄り駅の表示が出ているので移動しやすい。
私たちは右側=東側へまっすぐ進みます。



少し離れたところから見ると、ロープウェイがお祭りの飾りのように見えますね。
テムズ川岸には船からの荷下ろし用のクレーンが一定感覚で並んでいます。
現役で使われてはいないのかもしれませんが、黒くそびえ立つ様子がまるでアート作品みたい。
奥の停泊している船はレストランになっているようでした。

そして…



とうとう来た! エクセル・ロンドンに到着。
次回はいよいよシャーロック・コンベンション一日目について。
ここまで来るのに長かった(笑)。今更ですが、乞うご期待。
コメント (1)
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