NOSUMOOの犬死日記

日々のくだらない話と不思議な話が核
MAIL nosumoo@mail.goo.ne.jp

第377話 とある真夏のでんじろう

2010年08月11日 23時14分02秒 | なるほど心理・科学
まずは、小話から(笑)

昔の先輩が教えてくれたお話で、興味深いものを思い出した。
思い出したら、忘れないうちに書いておくのが一番いいだろう。

というわけで、しばしの間、お付き合いを


先輩とは、大学生のころ知り合った人で、
よくくだらない話をしていた。


その人は、田舎から札幌に出てきたのだ。(札幌も田舎だということはこの際いいだろう)
それで、話は恋愛についてになった。


先輩「田舎だから、デートするところがないの


何でも自分のいたところはとても小さなまちで、
まちじゅうのみんなが顔見知りというほどのところだそうだ。

だから、道を歩いていても、
すれ違う人は、皆、自分のことを知っていたし、こちらも相手がだれだかわかるという構図だ。

どこかの店にいけば、その店員までもが知った顔で、
うかうかお外で手もつなげなかったらしい。


僕  「それじゃあ、デートにはどこに行くんですか?」


こんな僕の問いに、彼女はきっぱりとこう言った。


先輩「山


それも、ご当地観光のパンフレットに載るような場所ではないし、
聞く限りでは、遊歩道すらあったかどうか。

誰かに見られたくない一心で出した答えが山なのだ



そのことを思い出し、ふと笑いがこみ上げてくるものの、
なぜだか僕の頭を悩ませたのは、もっと別の場所だった。



「デートの行き先は?」


この問いに、もし「海です」と答えていたなら、
もう少しはこの笑いも薄まっただろうに。

海も山も同じ自然界だというのに、
どうして山だけこんなにも地位が低いのだ?



えっ!?だって、海はきれいだし、デートって感じでしょ?



山だって、きれいじゃないか!!
しかし、どこか閉鎖的な感じは拭えないのかもしれないね



さてさて、余談はここまでにしておいて、
いよいよ本題に移りましょ。

ああ、本当にどうでもいい余談だったな。



いきなりだが、僕の母は体が弱い。
正確には弱かったのだが、今もそれほど強いとは言えない。

僕が子どものころは入院をしていた時期が多かった。
そういう意味で、僕は既に小さいうちから一通りの家事をこなすようになっていた。

だから、今、こうしてひとりで暮らしていても、
さほど困った事情に巡り合ったことはないし、
ましてや何かをさぼったこともない

部屋の掃除洗濯はもちろんだし、
暇があるたびに自分のパジャマとパンツのアイロンをかけるのだ。

もし、だれかがお金を望むほどに稼いでくれたとするならば、
専業主婦でもいいかと思うこともある。



そうして、きのう、そんな暑い最中にカレーをつくったとさ



大学時代から、僕は友人を自分の家に招待することが多く、
決まって泊まりがけになる。

そうすると、夜食やら朝ごはんやらはすべて僕がつくる。

友人Sにはさまざまな料理をたべさせたが、
いつもおいしい、おいしいと言って食べてくれる。

お世辞もあるだろうが、自分で食べてみて、まずいなあと思ったことはあまり記憶にない。



そうして、きのう、30度を超える気温の中でカレーをつくったとさ。



あの……わかったんで、そろそろ続きに進んでもらえませんかね



うむ。
ではでは、始めましょ。


このカレーというのは、今更言うまでもないが、僕のお気に入りの食べ物で、
何といっても、工夫のしどころがあるのが最大の魅力だ。

僕ら庶民はまず高級な材料などは買うことができない。
それにもかかわらず、安価な品々でカレー店と何ら変わらない味を楽しめるのだから、すばらしい。



……お店って、いき過ぎじゃないか??
それじゃあ、お店開きなよ。



まあまあ、それで、僕は何ともばからしいことに、
その一部始終をしっかりと記憶したので、皆さんもどうぞお試しあれ



nosumooのカレー教室
(2~3人前)


まず、包丁とまな板を用意すること。
これは基本中の基本だ。

次に、
玉ねぎ1個(大き目のがよろし)
人参1本(これも大き目が望まし)
をみじん切りする。


次に、まな板を洗う。
裏返して、しばしの一服。


さて、そこで若鶏のもも肉を適量(これは好きな分だけいれればよろし)
ざくざくと好きな大きさに切る。


お鍋を用意して、火をつける。
すると、バターを適量(計っていないから知らん)
入れてから、切ったお肉を入れてみる。


弱火でじっくりと火を通すと、
その中にみじん切りにしてしまった玉ねぎ、人参を入れる。
それを弱火でじっくりと炒める。

するとこうなる↓



こうなったら、もうお湯を入れる。
入れるとこうなる↓




あくはすべて取り除き、ぐつぐつと煮る。
とこうなる↓



こうなったら、こうなる↓



そうしたら、食べる。
こうなる↓(写真をとるのを忘れて、食べかけ)





早いっ早いっ
過程が全然わからんぞ!?


そうか?
カレーはみんなこんなもんだ。


しかし、これでは閲覧者の方に試しにつくっていただけない気がするので、
しばし解説をしましょ。


まず、玉ねぎのみじん切りは玉ねぎの持つジューシーなうまみを引き出すためだ。
恐らく、みじん切りを入れ、炒めていくとじゅるじゅると汁が出てくるはず。
これがお肉に染み込み、いい感じに柔らかくなる。

ちなみに、玉ねぎはぐちゃぐちゃになるまで炒めること。
中途半端は何事もいけないのだ。
(玉ねぎがなくて淋しい人は、この時点でさらに追加をしてもおk)

そうして、お水を入れてから煮込む過程で玉ねぎは消えてなくなる。
ほとんどが溶けてしまうが、これでルーを入れなくても塩コショウでスープとしても召し上がることが可能だ。

ルーを入れてからは、牛乳、お味噌、はちみつなどを適量入れる。
人によってはチョコレートを溶かす人もいるが、味にコクが出るらしい。


これにて完成で、
書いてみると意外と簡単だが、実においしいのだ。



……あれっ!?
ちょっと待ってくれ



何か問題でもあるかしら??



あの、タイトルってでんじろうとか何とか。
カテゴリーも科学だし、見当違いじゃないの?



何と、これは余談に次ぐ余談なのだ。
本当におそろしいでんじろう……じゃなくてデンジャラスな事件はここから起きる



あのさぁ、前から言おうと思ってたけど、
親父ギャグが何とも痛いね……
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第376話 蜂になったよう... | トップ | 第378話 とある真夏ので... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

なるほど心理・科学」カテゴリの最新記事