ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

品質を落としたのは誰だ? ~ インフィニット アンディスカバリー プレイ雑感(その2) ~

2008年09月20日 | ゲーム
 先週から遊び始めた、xbox360専用のロールプレイイングゲーム(以下:RPG)の『インフィニット アンディスカバリー』のプレイが終わりました。合計25時間くらいのプレイ時間です。RPGにしては短いプレイ時間でしたね。

 前回、「一番よいところはシナリオだ」と書きましたが、中盤以降の展開は正直な話、ひどかったですね。前半と中盤以降ではシナリオライターが別人なんですかね?。
 シナリオが良かったのは前半と、主人公にまつわる話の全般と、エンディングだけでしたね。主人公に関する話だけは、最初から最後までブレることがなかったので、何とか物語が成立している感じです。

 映画に例えると、「上映時間は3時間です。」と決めていた作品を、配給会社か誰かの都合で1時間半に短くしてしまった感じです。
 しかも、起承転結の『起』の部分に1時間を使ってしまったため、残りの『承転結』の部分を30分に無理やり収めてしまった感じです。
 その上、ただでさえ少ない30分の部分に、後半に登場する予定の多数の人物を全員出演させてしまったため、話に深みがなく収拾がつかなくなっています。明らかに「演出の手を抜いたな」と言う箇所が何度も続くのは、見ていて悲しかったですね。音声があるシーンと無いシーンがあるのも興ざめです。

 そんな無茶苦茶な展開なのに、最後の敵を倒した後のエンディングに、名作『ファイナルファンタジー10&10-2』のような名シーンが用意されていたので、本当に途中の手抜き(?)演出が悔やまれますね。名作になり得た作品を、開発者&販売元が自らの手で駄作に貶めてしまった感じです。
 映画ならば、ディレクターズカット版を作ることで、監督の名誉を回復することが出来ますが、ゲームでは無理でしょうね。開発者の本音を聞いてみたいですね。

 上記のような『開発者&販売元が自らの手で駄作に貶めてしまった感じ』と言うのは、戦闘シーンや移動シーン等のゲームの操作に関する部分でも感じることができたので、その根本的な原因は、納期と開発費用と容量の問題なんでしょうね。

 一部の操作性に関しては、完成したゲームを自分達でプレイしていたら、「ユーザーが遊び辛いだろう」と言うのが真っ先に判るはずなのに、そこに手を入れていないと言うのは、開発者も販売側も考え方がおかしいですね。その回避策に関しては、いくらでも対応することができますからね。
 ユーザーが不快に感じる事が最初から判っているのにも関わらず、開発者側が修正を行わないのは、私の定義する『糞ゲー』の範疇に入ってしまいますね。ここ数年ではなかったことです。

 本作は、発売時期を延期して、もう少し時間をかけて悪い部分は修正して、『ロストオデッセイ』のようにDVDを4枚組みたいな感じで出荷できていたら、遊び終えた時の評価は全然違っていたでしょうね(大容量が使えるブルーレイディスクのプレステ3で出すべき作品だったのかもしれません)。

 以上が『インフィニット アンディスカバリー』をプレイした感想です。評価は☆3つです。

 前半部分が楽しめたのと、一部の操作性の悪さは気をつけてやれば回避できなくはないので、マイナス部分だけを引き合いに出して、☆1つや☆2つの低評価や、「このゲームは糞ゲーだ」と言う気にはならないですね。
 『心に残る名作』になる可能性が十分にあった作品なのは間違いないので本当に残念です。

 このゲームの品質を下げる決定を行なった人は、色々な理由があるのは判りますが、反省して頂きたいですね。
 ユーザーから文句を言われるのが判っていて、敢えて、その決断を行なったのは間違いないと思いますからね。ひょっとすると、一番悔しい思いをしているのは、その人かもしれませんね。
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