最近はずっと印象派に関する本を読んでいます。
時代が幕末から明治ということで、興味がわいて引き込まれています。
今日も図書館で目に付いた本をいろいろ借りてきたのですが、ついでに借りた本の中に興味のわく絵がありました。
前田寛治 「バラの図」
昭和4年の作品だそうです。
昭和の初期にこんな薔薇を描いた人がいたのだと知ってうれしくなりました。
つる薔薇でしょうかね、芯が白いですね。
日本洋画のバラの絵といえば剣弁咲きのティーローズ系しかみたことがなかったので、意外な気がしました。
『忘れられていた日本洋画』という本に紹介されていたものです。
この前田さんというひとは、パリではセザンヌに共感し、クールベの写実にひかれた写実家なのだそうです。
背景の青い花はディルフィニューかなと思ったり、昭和4年といえば賢治さんも薔薇を買ったりしていた頃かなと思ったり、しばし読むのをやめて眺めていました。