傍観者の独り言

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野田首相:自己矛盾しても消費増税を強行覚悟は理解不能?・・・別計算があるのか?(邪推)

2012-01-22 06:04:09 | 民主党(野田政権)

野田首相の過去の自分発言に真逆の消費税増税を不退転の覚悟で強行する姿勢は理解不能ですね。
自衛官の息子で、早稲田大学を出、松下政経塾に第1期生として入塾し、県会・国会議員になり、細川元総理に可愛がれ、落選し浪人体験もし、親分肌の政治家として前評判も良く、ドジョウ総理に選出された人物が、たかが、財務副大臣・大臣に務めたからと消費税増税に固執するのは理解不能であり、逆に固執することで民主党が政党として鍛えられる別計算があるのかも。

野田首相の過去の発言に真逆の消費税増税の決意については、20日の朝日新聞の囲み記事『マニフェスト論ぶれる首相』で報道されています。転載すると、
”「09年「書いていないことはやらない」
「書いてあることは命がけで実行する。書いていないことはやらない。これがルールです。」
野田佳彦首相が2009年8月の衆院選で、民主党のマニフェスト(政権公約)を取り上げた街頭演説の映像が動画配信サイト「ユーチューブ」で話題を呼んでいる。
 首相は当時、党幹事長代理。
自公政権がマニフェストに明記していなかった後期高齢者医療制度を発足させたことを挙げて、「書いてあったことは何もやらないで、書いていないことは平気でやる。マニフェストを語る資格がない」と批判していた。
 首相は今月初旬、消費増税の与野党協議に応じない野党側の姿勢を「マニフェストに書いていないことをやるのはけしからんと言われたら、何もできない」と批判したばかりで、整合性を問われそうだ
。」”
と報道。

この朝日新聞の記事を引用したのが「J-CAST」の記事『野田首相の昔の演説が「発覚」 「公約に書いてないことやらない。これがルールです」』で、話題の動画配信サイト「ユーチューブ」の動画
野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行  
天下りの根絶!(麻生内閣不信任の野田佳彦演説
を拡散させたのは、植草一秀氏ですね。

当方も「ユーチューブ」の動画を視聴したが、明らかに、野田首相の現在の言動と真逆であり、小沢一郎氏の陸山会の収支報告書の虚偽記載違反より、悪質とも言えますね。
一国の総理大臣が、政権交代前後で税金の問題を、何ら弁明もなく言っている話が真逆であるのは、厚顔無恥であり、貞操観念・政治理念なき人物と酷評されるのは当然ですね。

とはいえ、余りにも真逆が露骨であり、何か、別の深層心理が働いているのでは無いかと邪推します。
「ジバン、カンバン、カバン」も無く、政治家になれるのは、何らかの素養なり、人間的な魅力があったからと考えるの自然で、世間から酷評されても真逆の消費増税に固執するのは、別の計算が働いているとしか思えないのです。
世間では、財務官僚に洗脳されたと短絡的に酷評しているが、それでは、余りにも単純思考と思えるのです。

当方の考えに近いのが、ブログ「世相を斬る あいば達也」様のエントリー『消費税増税に潜んでいるかもしれない裏事情 野田と小沢の互助感応』であり、世界観も、『日本の官僚、政治家、マスメディアの貧弱な世界観 単純化不可能な多極多義 』と近く、小沢一郎氏観も、『日本の既存ベクトルに逆らう 純粋な小沢イズムは何処まで通用するのか(1)』~『日本の既存ベクトルに逆らう 純粋な小沢イズムは何処まで通用するのか(3)シロアリ退治撤退のNODA 』と近いですね。

あいば達也様は、ブログ『消費税増税に潜んでいるかもしれない裏事情 野田と小沢の互助感応』で、結論として、”「小沢の動きがスッキリしない動機を分析していると、或る意味で野田と小沢が、組んでいるわけではないのに、相互に互助会的動きをしている解釈も可能になると云うことだ。」”と結んでいますが、結果論として、そうなりますね。

「消費増税 VS 反消費増税」では、「野田 VS 小沢」であるが、民主党を政権与党とし、「国民生活を第一」とする政党として国民の期待に応じたい点は共通認識していると思われ、野田首相の財政健全化を第一とするか、小沢一郎氏の国民生活を第一とするかの違いだけで、方向性が同じであり、消費増税には、2009年マニフェストを順守しなければ実現できないことが顕在化し、両論が激化しながら一元化に収斂されてゆくのでしょうね。

要は、野田首相も、民主党も政権与党として未熟であり、民主党の「中興の祖」の小沢一郎氏が、無意識に反面教師となっているのではないかと邪推しますね。
もし、小沢一郎氏がいなければ、野田首相は短命で終わるのは確実です。
小沢一郎氏がおり、野田首相の政治思考を批判することで、行政財改革の動きが出、消費増税分は全額社会保障に使途の方針転換になってき、消費増税への実現の環境整備が整い始めてきたのです。
復興財源の確保に、民主党は、2009年マニフェストの見直しの「マニフェスト検証委員会」を設置した委員長が岡田前幹事長であり、その岡田前幹事長が副総理になり、小沢一郎氏への懐柔策といえ、行政財改革を担当するのは皮肉ですね。

やはり、小沢一郎氏の存在がなければ、民主党は幼児性自家中毒症で自壊が早まったのでしょうね。
だから、小沢抹殺の動きがでるのでしょう。



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