傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

小沢政治資金:土地取引についての「olive!news」の意見に・・・共感!

2010-01-12 10:55:21 | 検察・メディア

小沢幹事長の「陸山会」の収支報告書の不記載事案については、「サンデープロジェクト」でゲストの郷原信朗氏が官報に記載されていると言及しても、メディアに取り上げていませんが、当方には、「olive!news」様の一連の見解は、納得できますね。

本ブログ「小沢政治資金:記載/不記載問題についてのolive!newsの推察に・・・納得!」で、「olive!news」様が資金管理団体「陸山会」が2004年に収支報告書に小澤一郎から4億円借入記載されていると官報の存在を、毎日、日経に問い合わせし、両社は「4億円は記載されていない」という回答を得て、「サンデープロジェクト」で郷原信朗氏が官報の記載事実を開示し、番組の混乱、メディアは検察に踊らされており、「陸山会」は土地取引四億円疑惑は濡れ衣の恐れとあるという憶測を紹介しました。

その後、「olive!news」様は、

① 衝撃、凍りついた一瞬の前 

メディア報道姿勢について、

”「年末の毎日新聞に始まり、読売新聞は元日一面トップで、日経新聞は3日社会面トップで、小沢氏が政治資金に関し「偽装工作」をした「疑惑」があるかの如き報道が成された。「偽装」とは、人の目を欺くことを意味し、「疑惑」とは、本当かどうか怪しい、と疑いを意味する。先週末には、検察が4億円の記載漏れに関し、小沢氏から事情聴取をする、とのニュースまで流れた。」”

と、小沢バッシング報道の目的であるとし、小沢バッシング報道する人間

”「誰が、どのような意図で、このような小沢バッシング報道をするのだ、との反論が必ずあるはずだ。そう云う人たちの多くは、小沢氏は、田中角栄氏や金丸信氏の流れを汲むから、当然金権政治家だとの潜在意識を持っているはずだ。
同じ意識が、日本の正義を守るのは自分たちだと、思い込んでいる地検特捜部にもあるのだろう。
しかし彼らは、国家公務員法の守秘義務違反を犯しているのだ。
」”

と、小沢幹事長を自民党体質を持つ金権政治家という潜在意識をもつ人間とし、「日本の正義を守るのは自分たちだ」と、思い込んでいる地検特捜部にもあるのだろうと推察し、

”「検察、東京地検特捜部は、西松建設事件の裁判で「天の声」と言い、それが裁判所から否定されたのにも拘わらず、再び大久保秘書の虚偽記載事件でも、「天の声」を使い、小沢氏にダーティイメージを与えている。だがこの裁判の判決も3月には出るようだ。法曹関係者には、大久保秘書事件は検察敗訴の意見が圧倒的に多い。これに焦り、小沢氏関連で、次の事件をでっち上げたい。それが石川氏在宅起訴の話だろう。」”

と、検察は、小沢バッシングで西松献金事件を起訴し、「天の声」を強調し、土地取引疑惑に関連性を持たせる意図と推察しています。

当方も本ブログで、

”「メディアおよび検察は、小沢幹事長を「悪の権化」とし、そのような人物が「政治の最大権力者」に位置することが「社会悪」がごとく小沢神話を恣意的に演出していますが、当方には、素直に受け止められませんし、逆に、政官業の既得権社会の破壊者は、独裁的な権力者が必要と思っています。」”

と書き、「olive!news」様の意見には、同感の思いですね。

検察の狙いについては、本ブログ「小沢幹事長:4億円が収支報告書に不記載/記載?・・・検察の狙いは?」で、

”「報道によれば、検察はゼネコンから事情聴取するとありますが、検察は大久保秘書の公判で、「天の声」を強調したことより、ゼネコンから資金提供の裏づけしたいのが狙いでしょうね。
ゼネコンも過去、談合事案で学習しており、まして、政権与党の幹事長からみを意識すれば、「天の声」であり、内々で資金提供したなど発言するとは思えず、検察とすれば、押収資料で4億円記載の事実を掴んでおり、なんとか「天の声」の裏づけを取りたいのでしょうが、目途がついていないのでしょうね。


と検察は押収資料で、収支報告書に4億円を記載事実は掴んでおり、その原資を「天の声」につなげたい意図があり、メディアは収支報告書を確認せずに、検察に利用され、「不記載」報道をし続け、小沢バッシングを一役買っていたのでしょうね。

② 【陸山会の政治資金収支報告書を読む。】
で、平成16年、17年、18年の収支報告書を抜粋し、

”「※小沢氏の個人資金の性質は、また別の問題ですので説明されればいいでしょう。
 ※偽装工作云々は、公開されていない話ですので、分かりません。偽装事実があれば、また整理いたします。
以上がここの陸山会の政治資金に関する整理結果となります。

◎政治資金収支報告書は、その年次の12月31日時点での収支を記載しますが、国税のように実質が問われている性質のものではありません。政治資金規正法は、郷原氏も言うように外形的形式が整っていることが要件で、資金の拠出者や資金の性質を書くわけではないのです。
」”

と、小沢氏個人資金の性質、偽装工作云々は別問題とし、政治資金規正法には準拠しているという見解です。

収支報告書に4億円を記載事実が明らかになった後に、朝日新聞は、記事「土地購入の原資隠しか 小沢氏団体、銀行経由で4億円」では、小沢一郎氏から4億円提供は不記載と報道していますね。

記事では、
①小沢一郎氏から陸山会へ計4億円(04.10.28まで)
②陸山会が3.4億で土地購入(04.10.29まで)
③「小沢一郎政策研究会」、「誠山会」、「民主党岩手県第4区総支部」から陸山へ会計1.8億(04.10.29)
④陸山会が銀行へ定期預金(4億)担保設定へ(04.10.29)
⑤銀行から小沢一郎氏へ4億融資(04.10.29)
⑥小沢一郎氏から陸山会から4億貸付(04.10.29)
*陸山会から小沢一郎氏へ4億返却(07年)
とし、
①、②,③は不記載とし、
”「金利負担をしてまで、融資取引をしたのはなぜか。特捜部は、〈3〉~〈6〉は、〈1〉~〈2〉を隠す偽装工作とみている模様だ。小沢氏側の意向が受注調整に反映していたとされる「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の工事受注に絡み、ゼネコン側が裏金を作っていた疑いも浮上しており、特捜部は、土地の購入原資4億円と関連性がないか調べている。」”
と、「胆沢ダム」の裏金の疑いを偽装工作と報道していますね。

そして、12日付け朝日新聞の記事「預金担保に借金、6件で総額6億7千万円分 小沢氏団体」では、

”「04年の土地取得では、購入原資4億円を隠すために銀行から同額の融資を受ける取引を並行して行っていた疑いが持たれている。他の5件の不動産取引では融資金を購入代金にあてたとされているが、東京地検特捜部は、陸山会側がこの手法を繰り返し使っていた理由について解明を進めている。専門家らによると、この手法は、融資の金利負担が余計にかかるが、購入原資の特定を難しくさせる効果があるという。」”

と、「政治資金に詳しい弁護士は「預金担保による銀行からの融資を組み込めば、不動産の購入原資の特定が難しくなるからではないか」と指摘する。 」と紹介し、偽装工作という内容ですね。

読売新聞の記事『土地購入、石川議員「4億融資必要なかった」』では、

石川議員は、

”「4億円の定期預金を担保に銀行から同額の融資を受けたことについて、「小沢先生から受け取った現金で土地を買ったので、融資を受ける必要はなかった」と供述していることが関係者の話でわかった。」”

”「ただ、「以前から陸山会で土地を買う時は定期預金を担保にして融資を受けていたため、思わず借りてしまった」とも説明したという。」”

と発言を紹介し、特捜部は、偽装工作の疑いがあるとし、石川議員から改めて事情を聞くとみられると報道していますね。

マアー、政治資金規正法を熟知している小沢一郎氏のテクニックなのでしょうね。
残る問題として、小沢氏個人資金の性質ですね。

読売新聞が、記事「政党交付金見えぬ使途、自由党解散で返納せず」で、自民党が通常国会で、小沢氏が党首を務めた自由党が解散した際、政党交付金を国庫に返納しなかったことなどを追及する構えだと報道しています。
確かに、報道によれば、自由党が解散した際の政党交付金の処理は、グレイですね。
藤井前財務相が辞任した要因に、政党交付金が心労の一つになったのでしょうね。

ただ、政党交付金については、格調高いブログ「永田町異聞」様のエントリーの「谷垣総裁が藤井辞任の理由にあげる資金問題とは」で、自民党も触れたく過去があり、あまり追及すると「やぶ蛇」になると書いていますね。

小沢事務所の不記載問題のメディアの取り上げを見ていると、「olive!news」様の提起している「小沢バッシング」以外何物ではないですね。
検察・メディアは小沢一郎氏は旧自民党の金権政治家で、「社会悪」と決めつけ、「社会悪」を質すのは、選ばれた検察であり、社会の声であるメディアという思い上がりの側面を垣間見しますね。

当方は、小沢一郎氏の特別な親派ではなく、悪の強い人物という印象を持っていますが、日本の政治に影響力を持つ人物という見方をもっており、日本の変革には、破壊者が必要であり、小沢一郎氏には破壊者として評価しています。
これも、メディアが作り上げた「小沢神話」の影響でしょうね。

ただ言えることは、メディアの4億不記載報道は誤報であることは事実であり、メディアは、その説明責任はありますね。
メディアの誤報というよりは、「犯罪的行為」ですね。
「サンデープロジェクト」での岸井氏(毎日)の困惑した顔は印象的でした。
毎日新聞、岸井氏の信用失墜ですね!




1 コメント

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朝日新聞の変節 (徳永基二)
2010-01-12 20:42:46
これまで朝日新聞は小沢土地購入について何か犯罪的な金の流れがあるが如く盛んに報道してきた。ところがここにきて、報道姿勢に変節を始めている。

例えば週刊朝日の「小沢VS検察 最終戦争」によると「この4億円、実は小沢さんが奥さんから借りたカネのようなんです。それで小沢さん周辺が、検察に対して、奥さんの口座番号を確認させたようで、永田町では検察の『小沢聴取』ムードが一気に沈んだという話で持ちきりです。」などと書いている。

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