傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

TV朝日の『検証!検察の”大罪”』・・・冤罪の先導者は現役中

2011-05-23 03:23:20 | 検察・メディア

22日のTV朝日の番組『検証!検察の”大罪”~権力エリートたちの「暴走」~』で、2000年の佐賀農協事件の冤罪を取り上げていました。
冤罪を遂行した元主任検事が実名で、組織的な冤罪だったことを告白し、犯人扱いされた遺族に謝罪したが、冤罪を先導した次席検事は、現役で検察組織に在籍していることには驚愕で不愉快です。

埼玉は雨であり、惰眠しながら、TV朝日の番組『検証!検察の”大罪”~権力エリートたちの「暴走」~』を視聴してたら、番組の後半に、2000年の佐賀農協事件を組織の命令で主任検事に指名され、自分が大阪で研修中に、被疑者は逮捕され、組織の命令で強引に調書を作成し、起訴したとの告発の場面になり、目が覚めました。

佐賀農協事件の冤罪と闘い続け、無罪判決を勝ち取った副島勘三氏は、一審で無罪になったが、検察が告訴し、検察は副島勘三氏のアリバイを証明する共済関連先の日誌等を押収したままで、副島勘三氏の息子の努力で、裁判で弁護士から証拠品要求することで無罪判決を勝ち取ったと。
キャスターの長野智子女史が、昨年2月に亡くなった副島勘三氏の息子と面談し、罪悪感で検事を辞めた市川寛元検事と副島勘三氏の息子と面談をセットする。
市川寛元検事は、副島勘三氏の位牌に線香を上げさせてもらい、息子から追求を受ける。
「何故、逮捕、起訴したのか?」の問いに、
市川寛元検事は、自分は「不起訴」と主張し、同席した11名全員が「不起訴」と主張したが、検事正が「起訴」とし、組織の意見となったと。
「何故、1人でも反旗を上げなかったか?」の問いに、
市川寛元検事は、自分が「未熟だった」とし、既に、逮捕されており、組織に順応せざるをえなかったと。

最後は、副島勘三氏の息子からは、市川寛元検事は謝罪し、線香を上げてきてもらったことで、父(副島勘三氏)も喜んでいるでしょうとし、市川寛元検事は自責の念で検事を辞め、罪悪感を忘れず、良き弁護士活動を頑張ってくださいと面談は終わりました。
ただ、番組のナレーションで、冤罪を主導した次席検事は、現在は、関東地区?で現役で活動中で、取材の申し込みに、個別の案件での取材は遠慮をお願いしたいと。

諸々の冤罪事件は、報道されているが、冤罪を創出した主任検事が実名で告発する映像は緊迫感がありますね。
当方は、長い物に巻かれろの適当な人間と広言しているが、市川寛元検事の立場であったらどうしたか考えされましたね。
組織的犯罪は、まずは、組織に長い物には巻かれろという雰囲気があり、「マアー、固い事は言うな、皆、やっているのだから」という暗黙の土壌があり、自分だけが正義感をもって正論をいえば、誰かが傷をつくことになり、異端児扱いになり「村八分」されるでしょうね。
この組織的な体質は、官民問わず、学業の世界に存在するのです。

元愛媛県警で警察裏金告発した仙波敏郎氏、トナミ運輸で談合を告発した元社員の串岡弘昭氏らは組織から疎外された村八分の人生を送っており、福島原発事故で注目された京都大学の原発研究者(熊取6人組)があり、どの世界でも組織に順応同化しない人間は村八分にされるのです。

当方は、民間でお世話になった身であり、社会的正義より大企業エゴで会社生活を過ごした人間で、官庁関連の入札案件は、何らかの出来レースと思っており、奇麗事を言える人間ではないが、検察の組織的な冤罪つくりは許容する事はできませんね。
TV朝日が取り上げた佐賀農協事件は、検察の組織的・恣意的な冤罪つくりであり、その先導者が現役で検察の仕事に従事していることが許されるのか不愉快です。
検察の改革と言うのであれば、過去を懺悔してからでしょうね。

やはり、日本社会は、政官業の既得権社会を破壊し、新たな社会に創造が必要と思いますね。


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