落花 情 あれども 流水 意 無し

観能記録など。備忘録として。

見所のすること(補足。長め)

2018年01月06日 | その他
年頭に当たって。



能は能舞台に何もない状態から始まり、
再び何もない状態になって終わる。

その間は〈能〉の上演中。

見所は
お調べが聴こえたら能を観るための準備は最終段階。
笛から始まるので、笛の音が聴こえてきたら
まず隣の人とのお喋りもここで終わりに。

上演中、隣の人に何か聞きたくなっても声高に口に出すのは禁物です。
あなたの主催公演なら構いませんが。


携帯電話・スマホの電源がオフになっているか、今一度確認。
マナーモードは×です。ブゥ~という音は響きます。響かないと思ってるのはあなただけです。
時計のアラームほど不粋なものはありません。オフにしましょう。オフにするのが面倒なら外してバッグの中なり、音の漏れない対処をしてください。
能を観ている間、今は2時だ、3時だ、という通知が必要ですか?
あなた以外は必要としていません。
必要な人は能のような芸能は合わないと思います。


遅刻をしたときは焦りますが、そんなときこそ、こうした音の出る電子機器の確認は大事。
そして、座席指定の場合は座席表で自分の席を確認してから見所に入りましょう。(係の方の指示に従う。)慌てて見所に入り、薄暗い見所で席が見つからず再び外に出る人を良く見ます。


見所は原則飲食禁止ですが、熱中症が心配される夏場、咳が出やすい冬場など、喉を潤す程度の色の無い飲料は程度問題ですが何がなんでもダメ!とは言い切れないと思います。
飴の包みを破る音がうるさいという話は良く聞きますが、心配な人はお調べの段階でもう口に入れたらいいのでは。

謡本、メモ、資料は極力音を出さない努力をして扱い、静寂維持。

後はひたすら舞台に集中。
観る、聴く、心を傾ける。

前かがみは迷惑行為です。背中は背もたれにつけましょう。
帽子もそうです。視界を遮らないベレー帽なども色によっては目につくのでできるだけ取りましょう。


拍手は各役ごとにせず、囃子方が幕に入るくらいまでしないのがベターと思われます。
(※披キもの、子方大活躍、この人凄かった!拍手したい!など例外はあると思う。)

舞台が何もない状態になってから、帰り仕度をし、静かに帰る。

感想は良いものならロビーでも。
とんでもなく良かったら良かった!とその場で表してもよいと思います。が、静かに余韻を楽しみたい方もおられると思うので配慮もあってしかるべきかと。
不満は建物を出てからなりとも。
自分が、なんじゃこりゃ!と思っても、誰かは超良かった!と思ってるかもしれないし、その方に教わってる人(=お弟子さん)もいるかもしれない。
(意見・苦情は必要に応じて係の人に。アンケートは耳障りの良いことだけ書くものでは無いです。)