古本屋で買った橋本治の
「わからない」という方法という本が面白いです。まだ半分も読んでいないけど、「わからない(分からない)」とか「へん(変)」ということについての考察をくどく誠実に書いています。理屈っぽい内容だけど橋本治らしくユーモアもあってなんだか読んでいて妙に元気が沸いてきます。ちなみにバレリーナの熊川哲也は子供のときレッスンで「わからない」を連発していましたが、次の日には確実にできるようになっていたらしいです。こういう本はゆっくりゆっくり読もうと思いました。
ところで今日はレッスンに行きました。モーツァルトのソナタKV330の第1楽章、何度も弾いている曲ですが、レッスンの先生に聴いてもらうのははじめてです。
主に指摘をうけたことは
1.左手の伴奏、動く音と動く音とを見分け、動く音の動きをしっかりとらえる。右手とのあわせ方もしっかりと。
2.拍子をしっかりと。とくに弱起部からはじまる裏拍の入り方が甘い。
3.タッチに気をつける。フレージングの最後の部分でふわっとあげるようなところなど。
4.装飾音の入り方。できていたと思っていたのは過信だった。
5.メリハリをつけるところとそうでないところ。
などでしょうか。
最後にどうしても弾きにくいところについて弾き方のこつを質問すると同時に、腕の回し方、指の使い方についてアドバイスをいただきました。
本で読んでいたこととなんだかおっしゃっていることとがかなり違うような気がしたのは気のせいでしょうか。親指は手首の付け根から曲げるというのはかなり無理があるようです。(でも私が本を読み込めていないという可能性もあります。いずれ分かるようになるのかしら)具体的な先生の助言は分かりやすかったし説得力がありました。金銭的なこととか、レッスンに行く時間のこととか、本なら永遠に手元に置いておけるだろうとか、人付き合い苦手だとか、いろいろな言い訳があって、なんでもついつい活字でわかってやろうと考える傾向が私には強かったのですが、それには限界がある、と思いました。とにかく自分の殻にこもってはいけないってことです(反省)。でも今日は質問できてよかったな。
でも橋本治の本は面白いので最後まで読みます。
そして明日は薔薇のあるまちで楽しんできます(^^)/