中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

南京大虐殺事件に思うこと③

2013年02月25日 | 歴史問題
 犠牲者30万人の言葉が最初に焼き付けられる

南京大虐殺記念館の終わりの方に中国人従軍慰安婦の展示があった。
昨年、設置されたとどこかで読んで知っていたが、やはり。。。

慰安所は、本来は兵士が占領地域で狼藉を働いて現地民の反感を買うことを恐れて、
政策的に設けられたものだ。大戦当時、日本軍ばかりか欧米の軍隊でも設置されていた。
もちろん、当時、売春は日本をはじめとして合法の国が多く、中国、朝鮮も同様だった。
東北の貧しい農村で、「娘売ります」の看板がだされていたことは日本史の教科書に載っている。

そんな当時の事情を踏まえれば、なぜ従軍慰安婦が日本の蛮行の一例としてあげられるのか、わからない。
問題は、日本の軍や政府機関が組織的に女性を強制拉致して慰安所に送り込んだのかどうか、
ということだろう。

だが、韓国が世界中で宣伝しているようなこんなイメージ、
野原で花摘む乙女を軍が強制拉致してsex-slaveにした、なんてことは全く事実に反する。

慰安婦は業者によって集められた。悪質な業者は慰安婦だと知らせずに女給などと偽って戦地に
送り込んだという。要するに売春に絡む人身売買は当時の世界、特にアジアではきわめて
ありふれた話しだった。

多くは貧困な家庭の娘たちで、身売りした女性たちの中には進んで軍の慰安所に志願する者も多かった。
給料が内地に比べて高く、親に仕送りしながら4年も働けば身受け金も完済でき、
あとは自分の稼ぎになったからだ。
朝鮮人慰安婦も例外ではない。たいていは朝鮮人業者によって集められ戦地に送り込まれたという

従軍慰安婦は、当時の悪しき習いであって、日本軍のそれがどうしてホロコーストに匹敵する人類史上
稀に見る非人道的犯罪になってしまうのだろう。
国家が謝罪することではなく個別賠償の話で、村山首相の時期に設立された
女性のためのアジア平和国民基金による賠償が最も適切であったと思う。
それが内外のプロパガンダでつぶされてしまった。

韓国の宣伝活動の上手さに舌を巻くが、
日本を叩くことで国家のレーゾンデートルが成り立っていることがなんとも悲しい。
それに対して反論もできず、謝罪すべきことも謝罪できない日本という国が何とも情けない。


東京の大新聞のトップ記事100人切り競争 戦争称揚記事にしても程度が低すぎ

そして虚言癖のある元日本兵の慰安婦強制連行のでたらめ話を、
裏を取らないで大々的に報道して火をつけた朝日新聞の罪は大きい。
いまだに口をつぐんで知らぬ顔の半兵衛。

※慰安婦問題については、秦郁彦氏の「慰安婦と戦場の性」新潮選書を参考にさせていただいた。
 イデオロギーから離れて資料から真偽を解きほぐす手法は実に説得力がある。関心のある方は必読。






最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私もいつか…。 (麗蘭)
2013-02-26 21:06:38

 今回も貴重な記事を読ませていただいて勉強になりました。
私も、いつか必ず「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」を
訪れたいと思っています。
その時までに自分なりに南京事件のこと、いろいろな資料を
様々な角度をもとに調べておきたいと思います。

いつも勉強になるお話、本場中国の美味しいもの などのお話
楽しく拝見しています。

またこれからも楽しみにしていますのでよろしくお願いします☆
返信する
いつも (kamome)
2013-02-27 00:25:47
コメントで励まされています。
ありがとうございます。
ぜひぜひ中国へ。
苦労のありますが得るものも多いと思います。

この頃、ブログを続けることの大変さがちょっと分かってきました。


返信する

コメントを投稿