中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

中国的鉄道の話②

2014年04月18日 | 内側から見た中国社会
5月1日はメーデーで祝日。金曜日は授業がなく4連休になるので、
一時帰国することにした。もう2日間の授業も振替にしてもらって6日間の休暇。
帰ったら、散髪して、薬をもらいに行って、本をたくさん買って、焼肉食って、京都の行きつけの(といっても年2回くらいだが)懐石の店でホンモノの和食を味わい、ラケットボールをして、ピアノ弾いて、庭仕事をして、新車を見に行って、何人かの知人と飲んで、、、あっという間に時間が過ぎるだろう。それにしても楽しみだ。

飛行機はワタクシ御用達の春秋航空、上海~高松便。今回は中国の黄金周(ゴールデンウイーク)にかかるので少し高めだが邦貨にして往復20000円ほど。それに空港利用費や税などがかかり32000円。それに金華から上海までの乗車券が200元+上海の前泊ホテル代190元、〆て39000円ほどかかる。これでなけなしの給料の40%近くが吹っ飛ぶのだけど(+_+)

さて鉄道の話だった。
ネットの携程というサイトで上海までの往復の列車を予約しようとした。
動車(新幹線)を予約したかったが、上海から金華まではなぜか夕方以降の動車がない
次善の策で特快(Tで表示される)を予約するつもりだった。

帰りは、黄金周の最終日なので、20日前の予約開始後、あっという間に売り切れる。
その日は授業があるのである学生に頼んでおいた。ところが学生は、なぜか3時から予約開始と思い込んでいて、お目当ての特快はすでに売り切れ。

だが、サイトをよく見てみると、快速(Kで表示される)がまだ残っている。早速、自分で予約した。予約は至極簡単、名前や電話番号、旅券番号などが登録済なので、自分の名前にチェックを入れるだけで、すぐにカード決済の画面に移り、カードの最後の4桁とPINナンバーを打ち込んだらそれで終わり。そして受付番号が表示される。実際に予約が完了すると、携帯のショートメールやPCのメールに予約の詳細が送信されてくる。

注意しないといけないのは保険料。一律20元がサイトの収益元になっていて、保険料のチェックを外さないと加算されてしまう。そして保険料を払わないと予約が遅くなる。なかなか巧妙な仕組みだ。

上海から金華まで、動車だと3時間、特快だと4時間、快速だと5時間もかかる。
予約した快速は、座席指定で座れるが、狭くて汚くて混んでいて対面式、そして人民はたいてい大荷物をかかえて座席の下に置いたりするから、足も満足に動かせない。そして子供は不作法、学生はゲームして騒ぐ、タブレットから音が盛大に漏れる、大声で電話する、
とにかくお行儀がよくなくて疲れる。だから帰路のそれを考えると憂鬱になってしまった。

だが、学生から特別快速の一等が買えたという連絡があった。
彼女はちょくちょくサイトを見てくれていて、キャンセルが出たのを見て素早く買ってくれたのだった。ありがたい。そこで予約番号を控えて、駅に行き、チケットを手に入れなければならない。そして快速のキャンセルもしなければならない。それにはまず予約したチケットを乗車券に換え、それからキャンセル(退票)専門の窓口に行って手続きをする。
手数料は5%ほどかかるがしかたがない。

切符売り場(售票厅)の窓口はいつも人が並んでいて、殺気だった雰囲気だ。
横入りする人はいないが、窓口まで進むとそこで横から人を押しのけるようにして質問してくる人が後を絶たない。多分、○時のチケットはあるか、と聞いているのであろう。あるなら並ぼうと言う魂胆。何のための列か。窓口の前に停止線があるが、誰も守らない。

残念ながらこれが今の中国の水準。だが一昔前は並びもせず押し寄せたのであろう。
20年前に経験済み。

列に並ぶようになっただけでも文明開化、一大前進というべきか。



駅から町の中心の人民広場に行くと、ジジババの素人音楽隊が、ものすごい音量で演奏会の真っ最中。金華市とお隣の蘭渓市の老人大学合同演奏会らしい。楽隊の前列のおばさん、網タイツで足をおっぴろげだ。



その横でおっさんたちがトランプに興じていて、何人かのおっさんが取り囲んで熱心に手を見ている。何がおもしろいんだか、よほど暇なのか、多分そうだろう。


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