ののの日々

わんこと野の花を愛する日々

好きな感じ

2010-10-31 21:41:06 | Weblog
今日久しぶりに新宿を歩いた。

それで気がついたのだけれど、街行く人たちの服装がとっても好きな感じだという事。

一昔前みたいに、「右へならい」的な画一感がない。

バブル期の肩パットバリバリと違って、程良く力が抜けてそれぞれに着たいものを上手に着こなしている感じ。

それだけ日本が成熟期にはいっているという事かな。

少し景気が悪いくらいのほうがいい事もありそう。



でもひとつだけ…。

いい熟年の女性が、若者向けのファーつきのブーツを履いているのは目に痛かった。
すいません、えらそうに…。








クリキがんばれ

2010-10-28 08:15:22 | 心動いた話
なんだかんだあって、見逃してしまった。
栗城史多のエベレスト無酸素登頂生中継。

少し前からツイッターで追跡していて、頂上挑戦が楽しみだったのですが…。

残念なあまり、栗城クンが書いた本を注文してしまいました。



「一歩を超える勇気」

「NO LIMIT 自分を超える方法」

「凍」(これは沢木耕太郎著の山岳物)


先月ベテラン登山家が遭難したばかりという事もあり、素人は何を無茶な事をと諌める向きもあるけれど、
5万人を超えるひとたちがネットで見つめる中、たった一人でエベレスト登頂に挑戦した
彼の在り方は、示唆に富んでいると思う。


登頂は成功しなかったらしい。

勇気ある撤退は、リアルタイムな電波を通して彼を支え続けたサポーターたちの
「生きて還って!!」という願いがあったればこそ。



ひとりで頑張る。

でもひとりじゃない。






次に向けて、クリキ頑張れ!   私も頑張る。









フォームを変える

2010-10-27 09:15:24 | 心動いた話
今回の浅田真央ちゃんは今までないほどの悪い順位でした。

オリンピックであんなに輝いた彼女に何が起こっているのでしょう。
推測されるのは、コーチが変わり目指すものが変化したこと。
そして年齢とともに変わる自分の体への調整途上である事。


今、ハンカチ王子として一世を風靡した斉藤選手が、早稲田での野球生活を終えプロへと挑戦するドラフトに臨もうとしています。
数々の好成績を残した彼も大学時代は順風漫歩だった訳ではなく、やはり年齢とともに
変わる自分に合わせてフォーム修正をし、苦しいスランプも経てきているそうです。
迎える球団ももろ手を挙げて歓迎かと思いきや、プロの厳しいレベルで通用するか慎重な
見方もあるとか。



フォーム修正がいかに難しく、強い意志が必要な事か…。
たとえば少し体重を減らすだけでも、私たちはやれダイエット食品だ運動器具だと
大騒ぎで挑戦しては失敗、それどころかリバウンドでもっと太ってしまう事はよくある事。

イチロー選手があんなに同じ事を繰り返し持続し、記録を塗り替える事ができているのは、
決して同じ事しているからではなく、フォームの微調整を幾度となくやって、課題を克服しているからだと聞きます。



人生にフォーム修正が必要だとすれば、その困難さは推して知るべし…でしょう。



政治改革だ、財政再建だと世間では騒いでいますが、それは一人ひとりが自分の人生や
生活の在り方のフォームを修正できるかどうかにかかっているのかもしれません。


「すべては繋がっている」とは星野道夫が繰り返し言っていた言葉ですが、その繋がりを本当に理解すれば、
自分のほんのわずかなフォーム修正が、身近なひとを変え、繋がっているすべてを変える事ができる…。


そんな事を考えるこの頃。









月の虹

2010-10-25 06:56:10 | 心動いた話
おとといの夜の月を覚えている人はいるでしょうか?

もしかしたら満月だったのかもしれません。

夜、夕刊を取っていないんだったと外に出ると、思いの他明るいのに気付き、

空を見上げるとまあるい月がいました。

空はまだら模様の薄い雲に覆われているのに、月の光はその雲を突き抜けて

煌々と辺りを照らし、外灯が点っているのにも負けず影をなすほどに強く届いています。


ただ薄いまだら雲のため、月の輪郭はおぼろにぼけ、光の強さとはうらはらに優しい表情。

そしてそのおぼろな月の、はるか離れた周囲を、わずかな光の輪がぐるりと囲んでいるのです。

なんと形容していいのか、本当にぐるりと。

たとえれば、うつむき微笑むマリア像の頭の後ろに丸い輪があるように、

なんとも静謐な夜に、おぼろな月をさらに優しい光の輪が囲っている…。

薄いまだらな雲は風に乗り動いていて…。



雨の後虹が射す時、条件によっては太陽のまわりをぐるりと360度取り囲むように見える時があると聞くけれど、

ちょうどそんな感じで条件がそろい、月のまわりに光の屈折やら散らばりが生じたのでしょうか。


きっと「虹」ではないのですが、私にはそれが月の作る優しい凛とした「虹」に見えました。




チリの採掘場の事故で閉じ込められた人たちが救出された時、皆一様にサングラスをかけていました。

長い間暗闇にいたので、地上の光やカメラのフラッシュに目が耐えられない状態だったからだそうです。

強烈な光を時には避けたほうがいい事もある。


私にとっての「月の虹」は、心を鎮めてくれる何よりのお見舞い品に思えました。


今日は雨。


海はこの冷たい雨でほっとしている事でしょう。


空気はいい

2010-10-23 09:54:05 | Weblog
空は青く、ススキはたなびいている。


空気は良くなってきていますがと、富士山を撮りに来ていた人が言う。


その富士山は、夏の間暑さでゆだった海が熱がまだ下がらないのか盛んにつくる雲に覆われて、まだ見えない。
急にすべてが良くなるのでなく、少しずつ。

空気は澄んでいる。

歩け歩け☆

2010-10-22 18:54:09 | Weblog


よく分からない事で頭がいっぱいな時は、とにかく歩く。

光が向こうに見えていて、近づいてもその光を手に入れる事が出来るわけではないけれど、

それまでの道程になかったものが、そこかしこにある事を、

道端の小さなアカマンマの花やひっそり実をつけているスズメウリが教えてくれる。




エノコログサ

2010-10-07 22:40:35 | 野の花
この所、家族のこととか自分のこととか、ジェットコースター状態に色んな事が続いて
どれがホントの「わたし」なのか分からなくなることさえあります。

摩耗したり衰えたりするものがある一方で、以前は気付かなかった事象をなんなく受容できる
ものがあったり…。

「今」は紛れもなく「今」なのだ、いずれあるべき「未来」の手前ではないのだ、と感じる事しきり。



…とまあ、分かるような分からないような事を考えていても、道端のエノコログサに勝るものは
結局ないのかもしれない。


その「当たり前」さと、ぶれる事のない「強さ」が愛おしい。