証券アナリスト(CMA) 国際公認投資アナリスト(CIIA) CFA PE

目指せ!証券アナリスト資格(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)、CFA、技術士(経営工学部門・金融工学)

テクニカルアナリスト資格第2次試験統計情報

2008-05-08 | CFTe
日本テクニカルアナリスト協会Webサイトにあった情報を編集しました。検定テクニカルアナリスト(CFTe)試験の統計情報です。

第2次試験(合格最低点60%)
通信教育講座
受講者数
再受講者数受験者数平均点合格者数合格率
第1回 (1998)88


69
第2回 (1999)268


103
第3回 (2000)123


66
第4回 (2001)167


75
第5回 (2002)151


72
第6回 (2003)111


62
第7回 (2004)108


49
第8回 (2005)3231826948.1%8330.9%
第9回 (2006)1951311850.5%4134.8%
第10回 (2007)1761513549.5%4231.1%

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題5解答

2008-05-06 | CFTe
昨日の問題の解答例です。

 月足チャートより。02年10月安値292円から07年7月高値1185円まで57ヵ月で4倍強上昇するという大相場をすでに実現しており、その後8ヵ月で上昇幅の6割を失って649円で一応下げ止まり、直近の下落幅の6割を挽回している。98年9月安値から00年7月高値までが22ヶ月、05年の三角保合い上放れから07年高値までも23ヵ月であり、大局的に見ると、10年に一度ぐらいに訪れる大型の上昇相場をすでに完了してしまった印象が強い。しかし、その後の動きを見ると、02年安値から引かれた長期の下値支持線はまだ割り込んでおらず、今後の展開次第では再度高値に挑戦する可能性も残されていると判断される。今後、953円突破があればその公算が強まるが、それ以前に08年3月安値649円を割り込むようだと、上値トライに向かう前に一段の下値を試すものと見られる。その場合の目標値としては、下値支持線が支える550円近辺、もしくは05年前半に揉み合った三角保合いの頂点となる430円付近が考えられる。
 02年安値までの月足の安値のインターバルは39ヵ月から51ヵ月で平均45ヵ月。その後は上昇相場に移行したため、鮮明な安値の時期を特定できないが、三角保合いから上昇に転じた直後、05年8月が一つのポイントとなり、そこまで34ヵ月である。そこを起点に次の安値の時点を推定すると、09年5月を中心に6ヵ月の範囲が該当する。この期間中にリバウンドのきっかけを掴み、中期上昇相場に向かう公算がある。
 週足チャートより。05年8月までは三角保合いだが、その後強力な上昇トレンドが発生し、5ヵ月で約400円幅の上昇。その後15ヵ月ほどは上昇三角形で、下値を切り上げつつ、上値も更新するという強気を維持したパターン。結局、07年4月より力強い上昇が再開され、1185円まで上昇。最高値を記録した前後の出来高は、クライマックスというほどの過熱感はなく、むしろその後の下げ場面において出来高が膨張しているのが気になる。その後弱気相場に移行して三角保合いの下限を試しつつあるような印象を受ける。ただし3月の649円を付けた後の反発で一気に953円まで戻したところは、単純にテクニカルリバウンドと解釈すべきか、まだ反発の余力を残しているのか微妙なところ。
 ストキャスティックスの動きはおおむね中期的な株価動向を反映しており、基本的に80%を突破して株価が高値を付けた後80%割れとなったところで売り、20%を割り込んで株価が安値を付けた後20%を突破したところで買いという戦略が妥当。ただし天井、底値圏での急反落、急反発の際は判断に遅れが出やすい。
 直近は下値模索の途上で、649円で止まれるか否かが焦点。株価が下げ止まってストキャスティックスも上向くようなら、当面800~850円までのリバウンドがあっても良いと見られる。

1199字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題5

2008-05-05 | CFTe
最後の問題です。

 別紙の2枚の株価チャートは、ある銘柄の「月足チャート」と「週足チャート」です。これらのチャートをテクニカル分析の手法に基づいて分析し、この銘柄の今後の動向を予測して下さい。(1200字以内)

【注意事項】
 チャート分析においては、チャートの中にトレンドラインや補助線、その他の書き込みは自由に行って下さい。むしろ、それらの書き込みが評価のポイントになりますので、記入する場合は明瞭に記入して下さい。

☆ 解答用紙と一緒にチャートも提出してください。


 申し訳ありません。ブログなので、チャートの掲出は勘弁してください。明日、解答例を出します。解答例からチャートが書けるようになったらもう合格間違いなし。ま、どこに着目したら点が取れるのかを把握することが合格のための道筋でしょうね。

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題4‐2解答

2008-05-04 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 不規則時系列分析は、チャート上で縦軸に「価格」、横軸に「時間」の概念が入るものの時間がカレンダーに即さず不規則に入るチャートによる分析である。価格変動に関心を絞り込み、トレンドを大まかに把握するために様々な工夫を凝らしたものである。一定の値幅を超えなければ記載しない等の工夫によってノイズを除去し、トレンドの追及と価格の転換点を捉えることを主眼としている。具体的には、海外で一般的な「ポイント&フィギュア」、日本古来の手法である「練り足」、「カギ足」、「新値足」等がある。また、不規則時系列分析では、価格変動が決められた一定の範囲内に留まった場合は記載されず、長期間のチャートを限られた用紙に記載できることもメリットである。一方、転換ルールの設定の適否によっては「ダマシ」が多くなる。若しくは転換の把握が遅れるといった欠点を持っており、サイクル分析を援用することも困難である。
 新値足は、転換に関する固定値幅を持たず、任意、多くは直前の足型3本に転換の基準を求める。長所として作図し易い事が指摘できる。そのことが普及に繋がったものと思われる。固定値幅を転換ルールに用いる分析手法の場合、価格水準によって転換確認が遅れる。或いはダマシが発生し易いといった問題が生じるが、新値足はこうした問題を回避し易い。底値圏では足型が小さくなりがちであることから、陽転確認が遅れる懸念も小さく、高値圏では足型が大きくなることが多いことからダマシに遭い難いからである。欠点として、中段の保合いでダマシが発生し易い点が指摘できる。中段の保合いでは足型が小さくなりがちなためである。その対策として3本足ではなく5本足を用いるといった工夫も可能だが、買いのタイミングを逸することにもなりかねない。新値足の転換シグナルの合図を基に他の分析手法も用いると良いであろう。

773字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題4‐1解答

2008-05-03 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 時間論とは、天井や底打ちまでに要した時間をもとに、変化が生じ易い時間を観測するという考え方。変化が生じ易い時間を「変化日」と称し、それは相場の屈折する日柄、相場が上下に加速する日柄といった意味がある。この変化日を観測し、価格の均衡点を探る時間分析のことである。時間分析には主体的な力で能動的波動を作りながら変化する時間と、過去の一定時間で自らが形成した受動的波動に制約を受けて変化するという時間の考え方がある。

 まず、能動的波動には「基本数値」という時間の考え方が採用される。基本であるN字型の波動の中の屈折点から時間の流れが生じるとし、基本数値によって屈折点からの日柄を数える。基本数値とは「9、17、26」を単純基本数値とし、それをもとに10通りに定められている。基本数値で得た変化日に必ず転換するわけではないが、この前後にはこれまでの方向に変化が生じる可能性が高い。基本数値は成熟したマーケットであればあるほど相場の中で生きてくるとされている。

 一方、受動的波動には「対等数値」が採用される。対等数値の特徴は「変擬」にあり、基本数値以外の時間の関係で相場の転換を捉えようとするもの。変擬とは過去の一定時間で自らが形成した波動をその区切りとは別の天井や底を出発点として擬することである。この擬するポイントを変擬点という。隔てて変擬する「隔擬」や、期間を重ね合わせて擬する「重擬」がある。前波動の日数が幾らであってもそれが直接の問題ではなく、その後の波動日数は同じになるという考え方である。

 最終的には、能動的波動と受動的波動の2つを統合して観察し、基本数値と対等数値とを照らし合わせながら、適切な変化日を決定することになる。ただし、対等数値もその構成過程において基本数値に影響されているため、基本数値も対等数値も大体一致する場合が多い。

783字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題3‐2解答

2008-05-02 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 バンドを利用した分析手法にはエンベロープとボリンジャーバンドがある。いずれも移動平均線に対して一定の乖離を持つ伴線を引いてバンドを表示したものである。両バンドは、株価が基本的に移動平均線に絡むように動き、バンドの範囲内に収まる修正に着目し、移動平均線に対する乖離が拡大したところで逆張りすることを基本コンセプトとしている。しかし、特定の状況においては、株価の伴線への到着を、それまでの株価レンジを逸脱して大きなトレンド形式に至る前兆と捉えトレンド追従の売買シグナルと見る場合もある。
 移動平均線の価格に一定のパーセンテージまたは値幅の乖離を持つ伴線を施したものがエンベロープであり、それに統計的な要素を持ち込んで、移動平均の対象期間における株価変動の標準偏差を算出し、その一定倍率の乖離を持つ伴線を施したものがボリンジャーバンドである。
 移動平均線の期間の取り方および売買シグナルを設定する乖離度の置き方(パラメーター)によってバンドから発生するシグナルの頻度とタイミングは大きく変化するため、期間の選択に十分な検討と注意を払う必要がある。期間の選択には株価サイクルの期間を観察し適切なパラメーターを選択すべきである。
 エンベロープの注意点は、上下一方に長期間動いた後に生じたエンベロープからの逸脱は、ドラスチックな急反発、急反落の前兆となる場合が多いので十分注意する必要がある。一方、ボリンジャーバンドでは「バンド・ブレイクアウト」をシグナルとして順張りの利用法がある。その場合の特徴としては、ブレイクアウト以前の株価変動が小幅であることがほとんどであり、その結果標準偏差が縮小しバンドの幅も著しく狭まっておりバンド・ブレイクアウトが起こりやすくなっていることである。
 ボリンジャーバンドとエンベロープとの大きな違いは株価のボラティリティに応じてバンドの幅が伸縮することである。

799字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題3‐1解答

2008-05-01 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 上昇三角形型と下降三角形型はトレンド継続の途中における保ち合いの型である。上値が一定で下値が切り上がるフォーメーションが上昇三角形型(アセンディング・トライアングル)、下値が一定で上値が切り下がるフォーメーションが下降三角形型(ディセンディング・トライアングル)である。上昇三角形型は売り勢力は一定だが下値が徐々に切り上がる様子で買い方の勢力が次第に強くなってきていることを示しており、強気のフォーメーションとされる。一方、下降三角形型は買い方の勢力は一定だが次第に売り方の勢力が強くなっていることを示し、弱気のフォーメーションとされる。上昇三角形型、下降三角形型ともに2本の線が交差するアペックス(三角形の右尖端)までに完成し、売買高はフォーメーション形成中減少傾向を辿り、完成後に再び増加するといった特徴がある。
 上昇ウェッジ型と下降ウェッジ型は中期のコンティニュエーション・フォーメーションに分類され、おおよそ1~3ヵ月程度の保ち合いとなる。フォーメーションに突入するまでのトレンドと反対方向の一時休止を形成するため、高値線と安値線が共に上向きとなる上昇ウェッジは弱気、高値線と安値線が共に下向きとなる下降ウェッジは強気を意味する。また、基本的にはトレンド継続中の中間点で示現するが、株価のピークやボトムで示現することも多く、エリオット波動原理の第5波に出現するダイアゴナルトライアングル(斜傾三角形)と解釈が同じとなる。
 三角形型とウェッジ型の相違点は、共にトレンド継続中の一時休止とされるコンティニュエーション・フォーメーションに属すが、ウェッジはしばしば反転ポイントにも示現すること。また、三角形型は保ち合いが長期に及ぶことが多い一方、ウェッジ型は1~3ヵ月程度の中期のフォーメーションを形成することなどが挙げられよう。

771字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題2‐2解答

2008-04-30 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 サイクル分析は価格の周期的な動きに注目し、その方向性や値幅等を予測するものである。サイクルの周期は谷から谷で計測される。これはサイクルの山は安定して示現しないことによる。実際にサイクルを見ると山が左右にずれているケースが多く、この山が左右に移転することをサイクルのトランスレーションという。1サイクルの中で、上昇期間が長く山が右に移転することをライト・トランスレーションといい、反対に下落期間が長く山が左にシフトすることをレフト・トランスレーションという。ライト・トランスレーションは相場の強気局面に現われ、レフト・トランスレーションは弱気場面に現れる。トランスレーションが現われる背景には価格の動きが複数のサイクルの合成で形成されていることが挙げられる。より支配的な長期サイクルの長期的なトレンドに沿って、短期サイクルが歪むということである。ここで、トレンドとは価格の方向性を指す。上昇トレンドとは、より切り上がって行く山と谷の連続であり、下落トレンドはその反対である。ここで、サイクルとトレンドを結び付けて考えると、トレンドが上昇基調にある間はサイクルの山は中央から右側に生じ、ライト・トランスレーションとなる。このようにサイクルの山の位置を確認しトランスレーションを把握することにより、価格のトレンドを確認することができるのである。仮に、ライト・トランスレーションが繰り返される長期上昇相場で、山が左にシフトしたと推定された場合、それをトレンド転換の早期警戒信号として活用することができる。例えば、1年間程度の時間軸での上昇相場の中に60日程度のサイクルが繰り返し観測される相場を想定する。仮に、30日よりもかなり前の段階で、様々な分析手法でピークアウトしたと推定される場合、いったん1年程度の上昇トレンドが変調する可能性を視野に、ポジションを調整するといった使い方が可能と思われる。

796字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題2‐1解答

2008-04-29 | CFTe
8日前の問題の解答です。

RSIは、ウェルズ・ウィルダーによって開発されたオシレーター分析で、直近の一定期間において上昇変動と下降変動のどちらの勢いが強いのかを計測しようとするものである。
計算式: RSI=100-[100/(1+RS)]
    RS=[一定期間における上昇した日の前日終値幅の合計(終値ベース)]
      ÷[一定期間における下落した日の前日終値幅の合計(終値ベース)]
 作成方法は、例えば14日間のRSIでは14日間の上昇幅の合計を分子に、14日間の下落幅の合計を分母にRSを算出する。それを上記の計算式に代入し、RSIの計算結果を時間軸とともににプロットしてゆくと出来上がる。
 分析手法は、0から100までの変動するオシレーターが買われ過ぎ、売られ過ぎのレベルを示唆する。基本的には70%以上、30%以下が使用されるが、パラメーターが短い場合は80%と20%が使われることもある。また、重要な見方としてコンバージェンスとダイバージェンスがある。コンバージェンスとは株価の傾向が下降し、安値を更新しているにもかかわらず、RSIのボトムとボトムを結んだラインが上昇するパターンである。これは近い将来、株価がボトムを付ける予兆としてのシグナルとなる。一方、ダイバージェンスとは株価の傾向が上昇しているにもかかわらず、RSIのピークとピークを結んだラインが下降するパターンである。これは近い将来、株価がピークを付ける予兆としてのシグナルとなる。
 活用する際の注意点としては、オシレーター系テクニカル指標のため、トレンドの変化に対応していないことを念頭に置くべきである。つまり、市場の動きが横ばいやボックス圏での動きでは有効とされるが、トレンドの変化を捉えるのは難しい。そのため、移動平均線やトレンド分析、出来高指標などを参考にすることでRSIの欠点を補うことも実際の活用には欠かせない。

800字

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題1-2解答

2008-04-28 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 第1波は未成熟な推進波。通常3つの推進波のうちで最も短いことが多いが、大きな底値圏形成後には極めて力強くなることもある。
 第3波は通常、推進波の中で最も長くて力強く、最短となることはない。上昇幅は第1波の1.62倍以上の確率が最も高いとされている。トレンド系指標に買いシグナルが発することや、ファンダメンタルズも好転し出来高は最大となる。
 第5波は第3波ほどの力強さはない。多くの確認指標が価格の動きに遅れることや、オシレータ指標などが逆方向にそれ始め、株価の天井を警告するようになる。

 延長とは第1波、第3波、第5波の推進波のいずれかが、更に5つの波に分かれて拡大すること。最も多いのは第3波の延長。延長が起これば9波構成となる。延長の延長も第3波の中で最も多く、この場合には13波構成となる。延長推進波1波に対しては、他の2つの推進波は時間と規模で同等となる傾向がある。
 全体の特徴として、①第1波が延長の場合、第3波と第5波は延長しにくい、②第1波と第3波が普通の波であれば第5波は延長されやすく、出来高が第3波より極めて多くなる時は第5波が延長の延長となる確率が高まる。③第3波が延長の場合、第5波は普通の波になりやすく第1波と同じ長さや値幅になることが多い、―などがある。

 フェイリャーは第5波に見られる特異な動き。通常の上昇波動は1波、3波、5波と高値を更新するのに対して、第5波が第3波の高値を超えられないことをいう。これを未達成として波動の壊れと解釈している。それは、第5波の上昇推進力の衰えを示唆し、下降トレンドへの転換を警告する。第5波がより小さな5波で構成されていればフェイリャーと考えてよい。下落波動においては第5波の安値が第3波の安値の上で下げ止まることをいう。上昇相場ではダブルトップ、下落相場ではダブルボトムのフォーメーションを形成する。

799字