ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

独逸帝国製望遠鏡玉がやってきた!Carl Zeiss Jena TESSAR 13.5cm

2017年07月28日 | ほぼカメラ噺

朝いちに宅急便が届く

丁寧に梱包された箱から出てきたのは・・・ 

Carl Zeiss Jena TESSAR 1:4.5 f=13.5cm 戦前のドイツで作られたカメラ用のレンズだ 

M さんありがとうございます!大切に使わせていただきます 

ずっしり重いのは真鍮で作られているからで 

その上にクロムメッキを施してあり さらに黒く焼き付け塗装がされているのだが・・・ 


これだけ使い込まれているにも関わらず先端の黒塗りがいまだに艶やかなのは 

やはりこれが Carl Zeiss 製だからかもしれない 


TESSAR というレンズは4枚構成になっていて当時は「鷹の目」とまで呼ばれたようで 

実際にどの TESSAR もカミソリで切ったようにシャープに写るので 

今でもこのレンズ構成をお手本にして作られているレンズが多くあるほどだ 


このレンズは元々はコンタックスというカメラのために作られたものなのだが 

それをライカにも付けられるようにマウントをネジ式に換えてある 

この時代のライカの 135mm レンズといえば elmar 13.5cm があったものの 

巨大企業であるカールツアイスの定評あるレンズを使いたい人も多かったとみえて 

ライカマウントに換えられたレンズは他にも・・・いくつもあるのは 

それだけライカのカメラが小さくて軽くて使い易かったのに対して 

コンタックスが重いうえに複雑な機構のせいで故障しやすかったということだと言われているが 

それは後年になってライカ贔屓が広めた作り話だと言うのがカールツアイス贔屓の言い分だったりする 

とにかく LUMIX G7 にライカMマウントのアダプターを噛ませて 

さらにそこにライカLマウントのメスネジのマウントをねじ込み TESSAR 13.5cm を付けてみる 


う〜む elmar 13.5cm に似ている 

似ているというよりも elmar 13.5cm の鏡胴に TESSAR 13.5cm を嵌め込んだようにも見える 

しかし細部を良く見比べるとフォーカシングリングまわりのデザインなどに差異があるので 

そうではないのだということが判る やはり正規改造品なのだ 

よし!こうなったら・・・ってどうもなってはいないが 

試写するしかない!と外に出て家の陰に咲いた露草を撮ってみる 

最短撮影距離の 1.45m で撮る 絞りは開放の 4.5 だ 


ふんわりとハロが画面全体を覆っているものの細部はしっかりと描写している 

ピントが甘いのは私の老眼のせいだろう 

日向に咲いた露草も撮ってみる 

やはり最短撮影距離の 1.45m で絞りは 8 にする フードが無いので簡易的に手でハレを切る 


青い花びらのチリチリと光る細胞まで感じられる描写だ 

それでいて柔らかい雰囲気になるのはコーティング技術が遅れていたからでもあるけれど 

それだけではなくて戦前の写真家が望んだセンスを汲み取って設計しているからで 

そこが現実を複写するような現在のレンズとの違いなのだが 

ところが最近のデジカメやスマホの鮮明な画像に慣れた青年たちが 

使いっきりのフイルムカメラである写るんですやインスタントカメラのチェキを 

雰囲気が出ると言って使っているらしいと聞いて「さもありなん」と思う 

昨今の電子制御された機器は人間の生理のリズムやテンポを越えた性能になっている 

道具は人が使うモノだ 使われるのでは奴隷になってしまうではないか! 


話を戻して・・・ 

このレンズにふさわしいフードは無いか?とカメラ置き場を探したら 

Super-Takumar 135mm F3.5 用フードを見つけた 

ネジ径をうまく合わせれば立派に使える望遠レンズになるはずだ 

そしてフルサイズのカメラを装備すれば・・・夢じゃ夢じゃ夢でござる・・・ 

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