「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

にんじんさんがあかいわけ

2011-11-05 15:51:09 | 書籍・絵本


    


 にんじんさんがあかいわけ 松谷みよ子/作 ひらやまえいぞう/絵  童心社

  にんじんさんとだいこんさん、それからごぼうさんの三人はなかよく
  お風呂へでかけます。
  お風呂の入り方はみんな別々
  にんじんさんがあかいのは、そこに”わけ”があって・・・

  あ~、カワイイ にんじんさん
  じつはわたしは大のにんじん嫌い
  でも、かぞくのために「にんじんサラダ」を作りますよ。
  だって、とてもきれいなサラダになるもの

     

    季節はずれのような暖かい日が続いている。
    コートもいらない。
    街にはクリスマスの飾りつけが目につくようになった。
    でも・・・
    今年、あったことが堂々巡りしている。

   

    春を恨んだりはしない 池澤夏樹 中央公論新社

    被災地に足を運んで人と対話して考えてきたことを綴っている。
    「作家になって長いが、こんな風に本を書いたことはなかった。」と
    著者が言っているようにあの日、あの後の日々は
    誰にとっても背負いきれないほど重い。
    悲しみの深さについて考えればきりがなく
    原発の問題は途方なく大きい。

   「今もこれからも我々の背後には死者たちがいる。」
   このどうしようもない思いを抱えて
   その先に向かって歩いていかなければならない。とある。

   ヴィスワヴァ・シンボルスカ 「眺めとの別れ」

   またやって来たからといって
   春を恨んだりしない
   例年のように自分の義務を
   果たしているからといって
   春を責めたりはしない

   わかっている わたしがいくら悲しくても
   そのせいで緑の萌えるのが止まったりはしないと
   ・・・
               ( 書籍・引用から )


いえめん。

2011-11-04 23:25:26 | 書籍・絵本

 

    いえめん。 門脇宏 徳間書店

     インスタントラーメン”魔法の132杯”
     塩ラーメン=めんたいとマヨネーズ
     醤油ラーメン=ささがきごぼうとつみれ
     オゥーーー
     なるほど。。。

   

    !!!カップヌードルミュージアム へ行く。

     世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した
     安藤百福発明記念館
     百福シアター「MOMOFUKUTV」創造的思考・・・
     アニメで楽しく観ました。なるほど

    

    

     インスタントラーメンヒストリーキューブ
     3000展の数は圧巻

    

     

      クリエイティブシンキング ボックスはなかなか面白い。
      プロデュースの佐藤可士和さんのセンスに感動

      あと、オリジナルのカップヌードルがつくれたりして
      こどもたちは楽しそうだった。
      普段はカップ麺、インスタントラーメンはあまり食べないのだけど
      今日はちょっと食べてみたくなって、ね。
      ラーメンが美味しい季節になった。
      横浜みなとみらい駅から横浜中華街へ 
      小龍包がおいしくて、何個もたべてしまった。
      
       

    


悪い本

2011-10-28 11:31:07 | 書籍・絵本


 

    悪い本  「怪談えほんシリーズ」 宮部みゆき 吉田尚令 岩崎書店

   この世の中のどこかに存在する悪い本。
   そんな本いらない?
   でもきっとほしくなる。
   いつかどこかで、誰かを嫌いになり、誰かがいなくなればいいと思う。
   そのときに・・・。
                               (書籍紹介文より)


   怖さがジワーを滲み出てくる。
   可愛らしい絵のなかに侵食してくる黒い世界
   自分の心のなかの暗礁に触れてしまったようで・・・
   でも、ね。
   何回もページを開いてしまった。
   椅子に座って、目が光っていた くまさんが怖かった。
   この本のことを考えながら わんこと散歩していたら
   道に くまさんが 落ちていた。
   ・・・
   呪われたかな
   おそらく子どもの落し物だから、そのままにしておこうと
   思ったのだけど、どうしても くまさんが 欲しいわんこ
   座り込んで動かない。
   はい、お持ち帰り。。。怖いなぁ
   
  

  


シュレディンガーの哲学する猫

2011-10-27 10:39:11 | 書籍・絵本

  

 シュレディンガーの哲学する猫 竹内薫・竹内さなみ 中公文庫

 飼い猫ミケコに「半分生きて半分死んでいる」シュレ猫が憑依し
 大騒動を巻き起こすファンタジー
                                ( 「MARE」データべースより )

  哲学の入門書です。
  森見登美彦さんの本を読んでいたら 「シュレディンガーの猫」が出てきた。
  シュレディガーの猫?なんだろ
  で、図書館に行って行って、見つけたのがこの本
  シュレディンガーさんが思考実験をおこなった猫が私の前にあらわれて
  話し始める。
  シュレ猫さんは素敵だけど、ちょいと難しいよー
  哲学の”て”もない私が 「私とは・・・」と考えてみる。
  でも、それより、けやきの紅葉を見上げる散歩みち

 

 

 

   朝、6時の散歩みち
   私の1番好きな季節になってきた。 


アライバル

2011-10-25 16:11:01 | 書籍・絵本


  

    アライバル  ショーン・タン 河出書房新社

    どんなことばよりも
    雄弁な希望
    住み慣れた街を包む、不穏な空気。
    新しい暮らしを手にいれるため、男はひとり
    見知らぬ国へ旅立つ。

    たとえどんな場所に行っても人間は必ず自分の居場所を
    作ることができる。そんな希望が、この本には込められています。
                     「AERA」2011年5月2-9号
  ・・・
    本に救われるというのは、本当にあるものなんだなと思いました。
                    翻訳家 岸本佐知子
                        ( 書籍・おびより )

    ひとことのことばもない絵本
    圧倒的な絵の力
    一枚、一枚の絵が凄みをもって立ちあがる。
    本屋で小1時間、異世界に入り込んでしまった。
    ショーン・タンって、凄い。
    ちなみに「arrival」とは到着・目的の達成、ある場所に到着する行為


ピン・ポン・バス

2011-10-24 17:29:12 | 書籍・絵本


  

    ピン・ポン・バス  竹下文子・作 鈴木まもる・絵 偕成社

     ブルン ブルルン
    バスがはっしゃしました。
    「おりるかたは ボタンをおして おしらせください」
    「ピンポン」と なるたびに バスは とまります。
    がっこうのまえ びょういんのまえ
    おてらのまえ 大きな木の下・・・
    いろんな人が のって いろんな人が おりていきます。
                                        (書籍・おびより)

     仕事帰りに寄った本屋さんの児童書コーナーにあった。
     バスに乗り降りする人の様子
     運転手さんの仕事ぶり
     駅前の雑踏から市街地に移る景観
     まるでバスに乗車しているような絵本。

     暗くなった夜道にバスのあかりが見えるとふと乗ってみたくなる。
     行き先もないのに・・・

    


はしるチンチン

2011-10-23 17:47:41 | 書籍・絵本


  

    はしるチンチン しりあがり寿 岩崎書店

    裸の3歳児、コウキくんが、街を抜け、海を越え
    笑いながらどこまでも走っていく
    男の子のエネルギーに(笑)

   

    2011グリーンリボン・ランニングフェスティバル
    話そう。
    大切な人と。
    移植医療でつながるグリーンリボンキャンペーン
    臓器移植を受けた人や障害にある人と一般ランナーが
    一緒に走る「グリーンリボン・ランニング」
    東京・国立競技場と神宮外苑コースを走る。
    息子が一般エントリーしていたので応援?に行く。

   

  

     3800人のランナーがスタート
     息子はどこにいるのかな~
     福山雅治さんの歌が流れる国立競技場には
     さわやかな風が吹いていた。
     お父さんやお母さんを応援する子ども
     友達を応援する仲間
     仮装して走るランナー
     みんなイキイキ
     記録というより走ることを楽しんでいる。

     

     サッカー観戦でしか来たことのなかった国立
     見慣れた雰囲気と違って新鮮だった。
     今日は日本の臓器移植事情・臓器移植法の改正なども
     少しだけ知ることが出来た。
     ・・・
     息子も完走したことだし
     猫さんの案内でランチでも

    
    


きみの鳥はうたえる

2011-10-20 15:55:30 | 書籍・絵本


     

     きみの鳥はうたえる   佐藤泰志  河出文庫

     「きみの鳥はうたえる」と「草の響き」の2作を収録
     どちらもとてもよかった。
     「きみの鳥はうたえる」は書店員の主人公と共に住む友人の静雄
     そして書店の同僚、佐知子の3人の物語
     ジャズ喫茶、ビートルズ・・・
     70年代の青春が甦る。

     「草の響き」の方に 私は心をひかれた。
     主人公は印刷所勤めで 精神の不調が大きくなり医師から
     走ることを 勧められる。
     ランニングを通じて 安定を取り戻していく主人公
     暴走族たちと一緒に走ったりする、束の間の交流がなんとも
     良かった。

     走ることについて語るときに僕の語ること  村上春樹 文春文庫

     ランニング論でもあるけど 著者がここまで自分のことを語ることは
     他では あまりないのでは?
     「走ること」に興味のない私だけど、思っていたより面白い本だった。

     > 僕はホームメイドのこぢんまりとした空白の中を、懐かしい沈黙の中を
         ただ走り続けている。
         それはなかなか素敵なことなのだ。
     と村上春樹さんは語る。

     

     この2冊、実は本屋さんに行く暇がなくって 息子の本棚から借りた本
      佐藤泰志さんは知らない作家だったし
      村上春樹さんは好きだけど、「走ることについて~」のタイトルでは
      自分では選ばないだろう。
      はい、たまには自分では選べない本を読むこと、大切かも
      ・・・
      息子、なんか最近、走っています。
      この本や「BORN TO RUN」などを読んで 
      いまはまだ、ぼんやりとした空間を走りだしたくなったのかも
      今日も かなり  真剣に
      走る、走る。。。 
    
      今週末は 国立である「ランニングフェスティバル」にエントリーしている。
      まずは10キロ(笑) つぎはハーフ
      そして、いつか42.195キロを目指して?

      

       今日はちょっと西新宿にある病院まで行く
       新宿は苦手だけど・・・
       喧噪が好き
       喧噪のなかにいれば
       自分を見失える
       街にはハロウィンの飾り

    

       夕刊が届いた。(読売新聞)
       えっ 広告がなくて 空白のスペース
       で、今日、10月20日は新聞広告の日だそうで
       「東日本大震災の直後。広告が消えた新聞をおぼえていますか。」
       「ふだん、なにげなく目にする広告。でもそれは、幸福の証なのかもしれない。」
       「広告スペースも、記事で埋めつくされた。それでも、悲しみのすべてを伝える
        ことはできなかった。」 など 小さく書かれている。
       新聞の白いスペースをじっとみる。
       何も出来ず、何も考えられなかった、あの日から
       私は何をしてきたのか・・・
    
      


望月青果店

2011-10-18 12:31:49 | 書籍・絵本

   
  

    望月青果店 小手鞠るい 中央公新社

    苺、桃、マスカット・・・鮮やかな果実に囲まれて娘は育った。
      捨ててきたはずの故郷と母
      交わされた約束。停電の夜に、記憶の灯がともる。
      みずみずしくて甘酸っぱい、家族の物語
                          (出版社内容紹介より)


   母娘の微妙な関係や夫婦の日常をつづりながら
      人は過去とどう向き合うのか・・・
      主人公はニューヨーク州の田舎で民宿を営む50代の鈴子
      幼いころに視力を失った夫と盲導犬と満たされた日々を送る。
      ある日、岡山に住む母の体調がおもわしくとの知らせに
      ふと自分の人生を振り返る。
      ・・・
      いくつになっても親子は親子なんだろうね。
      50歳を過ぎてもこんなに親から脱せないものかな
      誰だって過去の重みを背負っている。
      これが捨てなけければ、ならなかった母と故郷だったのか?
      なんだかなあ~
      視力障害のある夫との生活シーンは美しくて良かった。
      そこは恋愛小説の名手と呼ばれている著者だけのことはある。

    

       盲導犬の存在を知っていても、恥かしいことにあまりよく知らない。
       吉祥寺の駅を盲導犬が歩いていた。
       ずいぶんとさっさと歩くことに驚いた。
       階段の手前にくると、さっと止まって横を向いて
       鼻先で人の足にふれて
       昇りだよ
       踊り場になると、また止まって鼻先で足にふれる。
       平らだよ
       そして、また昇り
       鼻先をすりつけて、自分の案内すべき人にちゃんと伝わったかを
       まっすぐな瞳で見上げて確認する。
       あ、すごいな

       人はすぐに人との関係に悩むけど
       盲導犬は自分の案内すべき人に信号を過不足なく送っている。
       本当にすごいよ。
      


なっとうくん西へいく

2011-10-17 18:11:36 | 書籍・絵本


  

     なっとうくん 西へいく  三輪一雄 PHP研究所

     その昔、関西では嫌われていた「なっとう」
     東京から大阪へ転校してきた男の子の服に
     なっとうがついていて、クラスは大騒ぎに。
                  (出版社紹介文より)

      栄養たっぷりなのにねぇ
      くさいとかネバネバしているとか西ではさけられて
      なみだをながしていた、なっとうくん
      大阪生まれの三輪さんの絵本
      大阪弁でおもしろくて勉強になるよ。

      きのう「水戸」ー「東京V」の試合をKsスタジアムまで
      観戦に行った息子からのお土産
      水戸納豆と巻選手を撮影した写真
      残念ながら巻のゴールは・・・
      巻のゴールがみたい!