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若手には未だ高き壁。40歳1番打者、谷佳知。

2013-07-02 23:17:50 | 2013年シーズン
6月に入って、その兆しが徐々に現実味を増していった。
ファームの試合結果をチェックしていると、5月から打線の中に谷佳知の名前が見られるようになった。
代打など、数試合の出場に留まっていた5月から、6月に入って一気に出場回数が増えた。
腰痛が癒えた証だろうと安堵した。

2000本安打まで、あと86本となって迎えた今シーズン。
ルーキーイヤー以来の開幕2軍スタートも、すぐに1軍へ上がってくるものと思っていたらなかなか名前が聞こえてこない。4月中旬、スポーツ紙に腰痛で戦線離脱の記事が載った。谷の腰痛、小笠原も指に十数針縫うケガを負い、ヨシノブの肉離れも重なった。13年のシーズンはベテラン勢には試練のスタートとなった。

常時スタメン出場が厳しい現状から谷の2000本安打を危惧する論調もあるが、189本でシーズン最多安打を記録した03年のオリックス時代、その3年間はややケガに苦しみながらも成績だけを見ると3年とも100試合前後は試合に出場しており、どの年も100本以上の安打を放っている。07年にジャイアンツに移籍した年は172安打を記録して健在ぶりを発揮。その後は出場試合数が減ってゆくのに比例して当然、安打数も伸び悩む。
しかし、持病の腰痛に負担がかからない程度の出場なら、昨夜の活躍を見てもわかるように、まだまだ仕事をこなす力に衰えはない。そう考えれば、今期中は厳しくても、来季には確実に2000本安打を到達出来るはずだ。

今シーズン、2000安打を達成した2選手。
谷繁は谷より2歳年上の42歳。中村ノリは谷と同じ年生まれだが学年は谷のほうがひとつ上。中村ノリも今季中(7月中)に40歳になる。数々の困難を乗り越えて今季、2000本安打、400号本塁打を達成した中村ノリの記録は偉業といえよう。なにより記録達成以降もさらに旨味を増しているようなバッティングが目立つ。

今現在、野手で40歳以上の選手(今年中に40歳を迎える選手も含めると)は、最年長が44歳のドラゴンズ・山崎武司、オリックス・中島聡。43歳のタイガース・桧山。42歳の谷繁、ヤクルト・宮本、カープ・前田。41歳・ドラゴンズ・和田。40歳の谷、日ハム・稲葉。そして中村ノリ、ジャイアンツ・小笠原、ホークス・松中が今年中に40歳になる。
この中で2000安打を達成しておらず、残りが最も少ないのが谷。続いて和田が残り160本くらいだろうか。山崎も残り170本くらい。松中が230とちょっと。
いずれにしても、達成した選手、あと少しの選手、厳しそうな選手も含め、皆、記録以上の存在感と実績は言うに及ばない。その最たる存在がタイガース・桧山だろう。記録には程遠いが、地域限定とはいえ神様の称号は伊達ではない。

ファームで4割以上の打率を残し、若手との格の違いを見せ付け1軍に昇格した谷。
昨年8月以来のスタメンも、40歳での1番打者起用は信頼の大きさも然ることながら、まだまだ若手には近づけない谷の能力の高さに対するベンチの評価と言ってもいいだろう。

4打数2安打1打点。今季70試合目から谷の2000本安打カウントダウンがようやく始まる。


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