残った野茨とバランスをとるために摘んだ透かし百合の花を使っていけた小品花です。
生徒さんがいらした時はまだ百合は蕾でしたが
数日後わずかに開いた中からみえるしべと
秋の柔らかな陽を背に光影のようなヒップが
お互いを引き立てあっているように見えました。
おもいがけない出逢いに思わずカメラを…
いけた花を撮影するのはたいていコンデジですが
一眼の方をつかいました。
先日の稽古では野茨(のいばら)の実付きの枝を使って瓶花をいけていただきました。
お花屋さんから届いた野茨は残念ながら赤く色づく前の青い実でしたが
棘はほとんどなく(取ってくださっているのか、もしくは棘なしノイバラ?)
とても扱いやすかったです。
自宅の庭にも野茨を植えていて棘の大変さがわかっているだけに
お稽古する私たちへの心遣いが感じられました。
留に透かし百合をつかったシンプルな二種いけです。
錦いけは秋の美しい花野の景色を絹織物の一つの錦にたとえ
枝物でなく秋草ばかりを5種から13種ほども!取り合わせていけあげます。
またその際いける色にも上から色使いには順番があったり
お生花ならではの約束事を踏まえながらも
いろんな花材を取り合わずことができる華やかで楽しい花態です。
これは親先生のところでお稽古させていただいたもので
取り合わせは○○花店のご主人さまが決められたそうです。
さすがですねぇ~
錦いけで弁慶草を使ってのは初めてですがとても綺麗だと思います。
またこの花器は嵯峨御流のおオリジナル花器で
煤竹素材で作られた嵯峨好『爽』といいます。
とても使いやすい花器です。
お値段もお手ごろだしお勧めだよ(生徒さんへ…)
シルバーウィーク、混雑する高速道路を避けて近場をドライブしました。
立ち寄った道の駅で鵯花と仙翁を見つけました。
藤袴(園芸品種)によく似ていますが、園芸店や花屋さんでもあまりみたことがありません。
山ではわりとよく見かけるように思いますが、だからかえって売られてないのでしょうか
早速買って帰りいけてみました。
株分けのお生花の縦姿に使いました。
横姿にはこの春kさんから苗をいただいた金水引を。
立派な株でしたので沢山花をつけてくれました。
仙翁にもいろいろありますがたぶんこれは節黒仙翁(ふしぐろせんのう)
のうぜんかずらやひめひおうぎすいせんと同じちょっと苦手な朱色の花ですが
この花はぜんぜん野暮ったく感じません。
それどころかどこか高貴なイメージのするお花です。
花びらがだいぶ痛んでいたので花数をおさえて使いましたが、
存在感のある花なのでこれくらいの量でも目を惹きますね。
それぞれのお花に対する想いもいろいろです。
縦姿、横姿、中横姿とそれぞれの姿に今私ができる精一杯
心をこめてお色直し?!してあげる(させていただく)そのひととき
大切な花との語らいの時間です。
このごろ庭の植栽は見た目より
いけばなの花材として使えるかどうかを重要視(バラを除いて。。。)しがちですが
この樹はそういう想いをいだくようになる以前に植えたもの。
和洋どちらでもOkだし、なんといっても綺麗な斑入りの葉が魅力的です。
ただ夏の暑さで葉が痛んでしまうのが難点
そうなると見てみぬふりするしかなく。。。
がいつしか徒長枝先にまた綺麗な斑がもどってきました。
四方に飛び出たあばれた樹形はけっして綺麗とは言えませんが
この葉は捨てがたい!
楓類は新芽と紅葉時は水揚げが難しいですがこの時季だと比較的たやすく揚がるので
このまま放っておくのももったいないと思いいけてみることにしました。
とはいえこの斑入りの葉、夏には涼しげでいいでしょうけど秋にはどうでしょうか。
ただ五行思想では秋の色は白です。
白斑の葉を秋にいけるとどんなでしょうか。
大好きなお生花、「谷間」という花態にいけてみました。
季節感をだすために竜胆(りんどう)と吾亦紅を少しだけそえました。
うろこ雲が浮かぶ秋の空のよう。。。
秋の白もいいものですね。
薄を使って直成体のお瓶花を稽古していただきました。
留は竜胆(りんどう)と吾亦紅(われもこう)を前留にしました。
薄はまっすぐに伸びた穂としなやかな曲をえがく葉が特徴です。
その美しさを際立たせるため薄の丈は規定よりやや長くとっていけてもらいました。
留の花も竜胆の色が紫でなくピンクだったおかげで
優しい雰囲気のお花になってくれたように思います。
九月九日は重陽の節句、この日にあわせて毎年菊のお生花を稽古します。
今年はうれしいかな(´・_・`) ?!二日連続でした。
白黄赤の三色の菊を二管筒、三管筒(三和の筒)にいけました。
菊をためるときに菊だめやっとこという鋏を使うこともありますが今回は手でためました。
茎をつぶしながらねじるようにしてためるのですが
お水のしっかり揚がった立派な茎!なかなか思うようにためることができませんでした。
悪戦苦闘の跡は親指の爪にも…
二日めの稽古の後、別の用で出かけた先で
手もとの爪が真っ黒なことに気づきあわててひっこめたけど
しっかり見られてしまいました。
恥ずかしい…
萩の花が咲き始めました。
萩は水揚げが難しく、また小花はぽろぽろと落ちやすいので
二・三分咲きの頃いけるほうが扱いやすいと思います。
お生花にいけるには立ち上がった枝が必要ですが
枝垂れる性質の花材なので枝選びに苦労しました。
用流しという花態にいけました。
花留のひとつ、轡を使って水葵をいけてみました
戦国時代陣中にあって武士たちの鋭気を養うため
馬具のひとつである轡を花留、馬盥(ばたらい)を花器にして
花をいけたことが起源とされています。
この時季稲穂がそよぐ水田にあって畦畔に咲く水葵を手折っていけていたのかもしれませんね。
轡の組み方は7通りほどありそれぞれ名前がついてます。
今回は「水鳥」に組んでみました。
これは水中に首をいれて餌を探しながら泳いでいる水鳥の姿を現しています。
どうですか。そんな姿に見えるでしょうか。
お花屋さんに白のシンフォリカルポスがありました。
はじめてこの花を見たのは数年前、薄桃色の実のほうでした。
その愛らしさことといったら…^^
即座に名前を尋ねましたがなんとも覚えにくい名前
思わずメモ紙を探しました。
苗も売られているようです。
ネットの友人はもう何年も前から育てているそうです。さすがですねぇ!
コスモスとドラセナをあわせていけてみました。