子曰、「剛毅木訥近仁。」
(子曰く、「剛毅木訥、仁に近し」と。)
『論語』からの引用です。
高校生の頃、国語の授業で習ったという方も多いのではないでしょうか。
◎ 《 剛毅 》 は、「ごうき」と読み、「意志が堅くて強く、くじけないこと」 を意味します。( → 出典 )
◎ 《 木訥 》 は、「ぼくとつ」と読み、「かざりけがなく、口数が少ないこと」 を意味します。( → 出典 )
◎ 《 仁 》 は、孔子の教えの中心的な言葉です。孔子は、仁に基づく道徳的秩序によって国家を治める徳治主義を説きました。
「剛毅木訥、仁に近し」とは、《 剛毅 》かつ《 木訥 》な人こそが、《 仁 》に近いのだという意味です。
すなわち、《 剛毅 》あるいは《 木訥 》な人を、孔子は高く評価していたということですね。
読者のみなさんは、こういう人を好きですか? あまり好きではありませんか?
もちろん、単に好みの問題ですから、人それぞれの感じ方で良いと思います。
僕はというと、《 剛毅 》な人、《 木訥 》な人、大好きだったりします。
特に、そういう男性には惹かれるものがありますね。
言葉少なで、意志が堅くて、くじけなくて、飾り気が無い。
地味でぱっとしなくて不器用で、なんとなくとっつきにくい。
でも、芯がしっかりしていて、不思議な温かみがある。
「男らしさ」ってのは、実は人によってかなりブレのある曖昧な規範だと思っていますが、僕が「男らしさ」と聞いて思い浮かべる像は、正にこんな感じだったりします。
僕の中では、剛毅木訥 = 男らしさ なのかもしれません。
ところで、《 木訥 》と似た意味の言葉も、色々とあります。
せっかくなので、辞書で調べてみました。
◎ 質朴[しつぼく] = 性格がすなおで律義なこと。( → 出典 )
◎ 素朴[そぼく] = 人の性質・言動などが、素直で飾り気がないこと。( → 出典 )
◎ 純朴[じゅんぼく] = かざりけがなく素直なこと。人情が厚くて素朴なこと。( → 出典 )
◎ 質実[しつじつ] = 飾りけがなく、まじめなこと。質素で誠実なこと。( → 出典 )
素直,飾り気がない,質素,誠実,律儀 などといったキーワードが並びましたね。
どれにも僕は惹かれるものがあります。やはり、僕はこういう人を好きになる傾向があるのでしょうね。
そして、自分自身もまたそういう人間でありたいとも思います。
今の僕は、木訥というにはあまりに多弁ですけれども。
望まずとも、これから着実に歳を重ねていきます。少しずつ、木訥な男に近づいていけたらいいな。
できれば40代・50代になるころには、地味で不器用だけれど誠実でどこか温かみがある、そんなおじさんになっていたいものですね。
(子曰く、「剛毅木訥、仁に近し」と。)
『論語』からの引用です。
高校生の頃、国語の授業で習ったという方も多いのではないでしょうか。
◎ 《 剛毅 》 は、「ごうき」と読み、「意志が堅くて強く、くじけないこと」 を意味します。( → 出典 )
◎ 《 木訥 》 は、「ぼくとつ」と読み、「かざりけがなく、口数が少ないこと」 を意味します。( → 出典 )
◎ 《 仁 》 は、孔子の教えの中心的な言葉です。孔子は、仁に基づく道徳的秩序によって国家を治める徳治主義を説きました。
※ 仁:孔子の教えの中心的な言葉。仁という文字は「人」と「二」からなっており、人と人の間に自然に生まれる親愛の心を、すべての人におし広めたものである。『論語』の中で孔子は仁とは何かかと聞かれて、「人を愛す」と答えている。仁は他者も自分と同じ人間であることを認めて、他者を愛する心であり、他人への思いやり(恕),自分を欺かない純粋なまごころ(忠),自分のわがままを抑える心がけ(克己)などによって養われる。【濱井修監修、小寺聡編『倫理用語集』(山川出版社、2005年)p.78】
「剛毅木訥、仁に近し」とは、《 剛毅 》かつ《 木訥 》な人こそが、《 仁 》に近いのだという意味です。
すなわち、《 剛毅 》あるいは《 木訥 》な人を、孔子は高く評価していたということですね。
読者のみなさんは、こういう人を好きですか? あまり好きではありませんか?
もちろん、単に好みの問題ですから、人それぞれの感じ方で良いと思います。
僕はというと、《 剛毅 》な人、《 木訥 》な人、大好きだったりします。
特に、そういう男性には惹かれるものがありますね。
言葉少なで、意志が堅くて、くじけなくて、飾り気が無い。
地味でぱっとしなくて不器用で、なんとなくとっつきにくい。
でも、芯がしっかりしていて、不思議な温かみがある。
「男らしさ」ってのは、実は人によってかなりブレのある曖昧な規範だと思っていますが、僕が「男らしさ」と聞いて思い浮かべる像は、正にこんな感じだったりします。
僕の中では、剛毅木訥 = 男らしさ なのかもしれません。
ところで、《 木訥 》と似た意味の言葉も、色々とあります。
せっかくなので、辞書で調べてみました。
◎ 質朴[しつぼく] = 性格がすなおで律義なこと。( → 出典 )
◎ 素朴[そぼく] = 人の性質・言動などが、素直で飾り気がないこと。( → 出典 )
◎ 純朴[じゅんぼく] = かざりけがなく素直なこと。人情が厚くて素朴なこと。( → 出典 )
◎ 質実[しつじつ] = 飾りけがなく、まじめなこと。質素で誠実なこと。( → 出典 )
素直,飾り気がない,質素,誠実,律儀 などといったキーワードが並びましたね。
どれにも僕は惹かれるものがあります。やはり、僕はこういう人を好きになる傾向があるのでしょうね。
そして、自分自身もまたそういう人間でありたいとも思います。
今の僕は、木訥というにはあまりに多弁ですけれども。
望まずとも、これから着実に歳を重ねていきます。少しずつ、木訥な男に近づいていけたらいいな。
できれば40代・50代になるころには、地味で不器用だけれど誠実でどこか温かみがある、そんなおじさんになっていたいものですね。