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すべては最後の12分22秒のラストシーンへ
何にも予備知識なしで出かけていったこともあって観る前はもう少し格調高い映画なのではと勝手に思い込んでいたけれど、ところがどっこい良くも悪しくもいろんな意味でカラフルな映画で、正直言って前半のコメディ的な展開にはかなり戸惑ってしまったものの、終盤に向けて俄然盛り上がり、終わってみれば思っていた以上の感動が押し寄せ思わずウルウル。

ストーリーそのものは、ユダヤ人の排斥が強行されたブレジネフ政権下、それに反旗を翻したことで楽団を解雇された指揮者がひょんなことからパリのシャトレ座から送られてきた出演依頼を見つけ、かつての楽団仲間を集め、偽のオーケストラを結成してステージに立つというもので、実のところかなり突っ込みどころ満載だったりもするんだな、これが。
しかし、だけど、そうは言ってもそうしたドタバタ劇に中に政治に翻弄される市井の人たちのたくましさや政治的変遷や背景が見え隠れし、そのあたりの描かれ方も今回の大きなテーマだったんだなと観終わってから実感。

それにしても救急車やタクシーの運転手、引っ越し屋、ポルノ映画の音響技術者、博物館の監視員、蚤の市業者などなどバラエティ豊かな職業についている昔の楽団仲間はもちろんのこと、ロシア人、ユダヤ人、ロマ(ジプシー)、フランス人、といったさまざまな人種、さらにはロシアマフィアや大富豪まで登場させるあたり、楽器が奏でるハーモニー同様、人と人とが織り成す協奏曲がそこには描かれていたのだ。

そしてそして、なんと言っても特筆すべきは新進気鋭のバイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケに扮したメラニー・ロラン!
チームガレタッソのクラシック班のチーフ(なのか?)のミカちゃんによると指の置き方も弓の引き方も大いにぎこちないそうだけど、そんなこたぁまずはさておき「イングロリアス・バスターズ」の時よりさらに綺麗になっていて、その可憐な姿を見ているだけでかなりかなり胸キュン( ← 死語)。
我ながら「どうなん?このオヤジ」状態でありました。

加えて映画館に鳴り響くチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」のなんと素晴らしかったことか!
久しぶりに音楽で感動した瞬間でありました。
機会があれば是非是非劇場で。音楽と映画がひとつに昇華する感激がここにはあります。
今日の1曲 “ Tchaikovsky Violin Concerto ” : Jascha Heifetz
ということで20世紀を代表するヴァイオリニストであり、「ヴァイオリニストの王」と称されたヤッシャ・ハイフェッツがソロをとるそのチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を。
動いている彼の姿をはじめて見ましたが、やはり凄い!のであります。
すべては最後の12分22秒のラストシーンへ
何にも予備知識なしで出かけていったこともあって観る前はもう少し格調高い映画なのではと勝手に思い込んでいたけれど、ところがどっこい良くも悪しくもいろんな意味でカラフルな映画で、正直言って前半のコメディ的な展開にはかなり戸惑ってしまったものの、終盤に向けて俄然盛り上がり、終わってみれば思っていた以上の感動が押し寄せ思わずウルウル。

ストーリーそのものは、ユダヤ人の排斥が強行されたブレジネフ政権下、それに反旗を翻したことで楽団を解雇された指揮者がひょんなことからパリのシャトレ座から送られてきた出演依頼を見つけ、かつての楽団仲間を集め、偽のオーケストラを結成してステージに立つというもので、実のところかなり突っ込みどころ満載だったりもするんだな、これが。
しかし、だけど、そうは言ってもそうしたドタバタ劇に中に政治に翻弄される市井の人たちのたくましさや政治的変遷や背景が見え隠れし、そのあたりの描かれ方も今回の大きなテーマだったんだなと観終わってから実感。

それにしても救急車やタクシーの運転手、引っ越し屋、ポルノ映画の音響技術者、博物館の監視員、蚤の市業者などなどバラエティ豊かな職業についている昔の楽団仲間はもちろんのこと、ロシア人、ユダヤ人、ロマ(ジプシー)、フランス人、といったさまざまな人種、さらにはロシアマフィアや大富豪まで登場させるあたり、楽器が奏でるハーモニー同様、人と人とが織り成す協奏曲がそこには描かれていたのだ。

そしてそして、なんと言っても特筆すべきは新進気鋭のバイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケに扮したメラニー・ロラン!
チームガレタッソのクラシック班のチーフ(なのか?)のミカちゃんによると指の置き方も弓の引き方も大いにぎこちないそうだけど、そんなこたぁまずはさておき「イングロリアス・バスターズ」の時よりさらに綺麗になっていて、その可憐な姿を見ているだけでかなりかなり胸キュン( ← 死語)。
我ながら「どうなん?このオヤジ」状態でありました。

加えて映画館に鳴り響くチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」のなんと素晴らしかったことか!
久しぶりに音楽で感動した瞬間でありました。
機会があれば是非是非劇場で。音楽と映画がひとつに昇華する感激がここにはあります。
今日の1曲 “ Tchaikovsky Violin Concerto ” : Jascha Heifetz
ということで20世紀を代表するヴァイオリニストであり、「ヴァイオリニストの王」と称されたヤッシャ・ハイフェッツがソロをとるそのチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を。
動いている彼の姿をはじめて見ましたが、やはり凄い!のであります。
どうもこの1本だけらしいのですが、1939年に製作されたアメリカ映画
『かれらに音楽を』(They Shall Have Music )で貧しい音楽学校に手を差し伸べる
そんな本人役で出演いるとのことです。
なのでこの動画の最後で演技を見せてくれているのは
間違いなく本人だろうし、
そんなことまでやっていたと知って少々びっくりであります。
プーチン似の共産党マネージャ,なんとなくWアレンを思わせるユダヤ人のトランペット吹きとか,つまんないトコで喜んでみてました.
ユダヤ人のトランペット吹きとか
そういった細かいところで勝手に面白がるのも映画の楽しみですよね。
それにしても映画を見た後で一杯、ということがなかなか出来てません。
思えば香林坊に映画館が10数館あった頃は、見る映画にも、
一杯をやりに行く飲み屋にも事欠かなかったのですが…。
まったく、ウ~ムであります。