八尾市指定文化財に認定された翁面を使う能の公演が八尾市内の学校であった。
その日の午前中は、八尾・高安の散策。
案内は、能楽師の山下麻乃師と八尾のボランティアガイドの方々。
高安に関係のある能といえば『井筒』と『弱法師』。
『井筒』は伊勢物語の昔男(在原業平と同一視される)が、奈良から高安の女のところに通った話を典拠にしている。主人公は奈良に住む妻。
高安の女を主人公にした能もあったそうで、復 . . . 本文を読む
2012.5.27(日)13:00 一心寺シアター倶楽
80年代に初演された南河内万歳一座の作品を3劇団が上演する、「万歳まつり」のトップバッター。
今回上演される演目の中で一番むずかしいかも、と思っていた。時事ネタが一番たくさん含まれている。
当日パンフレットの配役説明を読むと、その辺はよく勉強したんだなと思う。彼らにとって日活映画について調べることは歴史のお勉強とたいして変わらないだろう。 . . . 本文を読む
2012.5.27(日)17:00 ウイングフィールド
6人の出演者は皆、白いシャツに白いパンツ。舞台装置は6個のモノリスのような黒い箱(?)。バックに「PUNK」の文字が点る電光掲示板。
潔いまでに必要最低限の舞台装置。
パンフレットに解説が載せられている。曰く、
1 これは会話劇である。
2 会議を行う六つの会がある。
3 六つの会議のそれぞれの会話は「前後のテクストで固定されることなく」 . . . 本文を読む
ここの写真をなにも知らない人に見せたらどこの風景だと思うだろう、という話を一緒にいた友達とした。
わたしの予想では、一番多い答えはエレクトリカルパレード。
ここはユニバース。
こどものころ、深夜のTVで印象的なCMが流れていたキャバレー・ユニバースだ。
現在は貸しホールになっている。
たすけたるニッポン、というライヴで来たのだが、あまりに斬新な空間構成にびっくりした。こんなライティングは . . . 本文を読む
朝から中之島の科学館まで、金環日食観望会へ。
いくらのか人はいると思っていたが、想像以上。デパートのバーゲン会場みたい。
望遠鏡の映像を投影しているところまで進むのはあきらめて、適当なところでみることにする。
小さな穴を開けた厚紙を持っていったのだが(穴を通った太陽の影が欠けていくのをみるため)、光が薄くてうまく映らない。
ずっと雲がかかっている。
そのおかげでわたしのカメラでも撮れた。
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天野川の上流に何があるのかといえば、磐船神社がある。
何年か前から来てみたいと思っていた場所だ。
饒速日命が天の磐船に乗って降臨したという伝承がある。
その磐船がご神体の神社。
(磐船の写真はバッテリー切れで撮れませんでした)
で。この、岩をご神体とする神社には岩窟拝観というのがあると聞いていた。
巨大な石が積み重なっている岩窟を巡る行だ。
社務所で拝観申し込みをし、行衣(しろたすき . . . 本文を読む
枚方宿の東の端。
天野川にかささぎ橋が架かっている。
かささぎ橋という名前なのに、いるのはなぜか鳩。レリーフはカササギらしい。
これが天野川。
魚影がたくさん見えた。
七夕の伝説では、七月七日に天の川に架かるかささぎの橋を、織姫が車で渡って牽牛に会いに行く。
それをふまえて詠んだ歌が、『伊勢物語』にある。
「かりくらし たなばたつめに 宿からむ 天の河原にわれは来にけり」
(一日狩りを . . . 本文を読む
船から枚方船着場に上がると、すぐ近くに鍵屋資料館がある。資料館の入場券はアクアライナーのチケットに付いていた。
「鍵屋」の暖簾
鍵屋は三十石船の船待ち宿として栄えたらしい。いろんな書き付けや食器が展示されていた。階段箪笥やかまどなども。
くらわんか舟の1/1模型もあって人形が乗っていた。広重の絵のとおりに。
二階は折上げ天井にシャンデリアの大広間。最近まで料亭だったらしい。
近 . . . 本文を読む
江戸時代の三十石船は、伏見から天満まで(下り)は半日(6時間ほど)、天満から伏見まで(上り)は一日(12時間くらい)かかったという(上りは綱で引っ張る)。
そういう話や閘門の解説などをしてくれる人が船に乗っている。たぶん、前に川の駅で展示を見ていたら大橋房太郎(淀川改修に尽力した人)について熱く語ってくれた人だと思う。
天満橋を出航してすぐに大阪城が見え、そこからしばらくは見慣れた景色。
造幣局 . . . 本文を読む
江戸時代、大坂・天満と京都・伏見を往復していた三十石船の航路を船で辿ってみようという企画。
わたしが乗ったのは天満から枚方までの上りの船。
船はアクアライナー。
予定の9時半より5分ほど早い出航。
今回、わたしの目的の第一は「毛馬の閘門」を通ること。
毛馬のあたりは桜の名所だから行ったことはあるのだが、閘門をよく見たことも、ましてや動いているところを見たことは無い。
つい最近まで、現役で毎 . . . 本文を読む
2012.4.21(土)
14:00『いちご大福姫』DRY BONES ウイングフィールド
19:00『現代空想戯曲短編集』彗星マジック インディペンデントシアター1st
「いちご大福姫」をキーワードに書かれた短編6作品のオムニバス。ほとんどが大学生によって書かれた作品で、それを竹内銃一郎が構成・演出する。
それぞれにテイストの違う作品を違うまま、役者は基本的に白いシャツに色違いの蝶ネクタイ . . . 本文を読む
2012.4.29(日)18:00 アイホール
「むずかしいこと言うてんのに全部理解できるんよ。ヤバくない?」
と隣の席の女の子が連れの男の子に言っていた。
わたしは、遠い昔に読んだ『マクベス』を思い出しながら、テキストにとても忠実だなあと思っていた。解釈はあるが翻案は全くない。
前回公演のハムレットは「マジ、パねぇ」といった超若者コトバでしゃべっていたが、今回のマクベスは「~でございますよ」 . . . 本文を読む
なんば・高島屋での催しにブリコラージュの木の椅子が出ていた。
それだけ置いてあると、なかなか椅子だと気づいてもらえないのでお人形を座らせたのだそう。
人形だとベンチのようだが、小さい子どもにぴったりサイズの椅子。後ろに貼ってある2歳くらいの子どもと一緒の写真なら大きさがわかるだろうか。
会場には他に、手拭い、とか、食品サンプル、とか、伝統の庖丁や錫器とか、なぜかキン肉マンの等身大フィギュア . . . 本文を読む
5月6日。
魔神ハンターミツルギ氏と佐藤あかねさんの結婚式に参列した。
神式の結婚式はよくあるし、キリスト教式にも参列したことはある。佛式は珍しい。ちょっと拝見の気分もあった。
天王寺にある一心寺三千佛堂。
後ろの入り口から新郎新婦が入場してくる(お堂だから正確には入堂)。白無垢の花嫁さんがきれい。新郎はこれまで舞台ではみたことがないほど緊張した顔つき。
佛前に進んで花を捧げる。これは、佛さまに . . . 本文を読む