2023/04/08 12:30 THE SITE 4Fギャラリー
画家・実子は花子を「囲って」いる。
芸者だった花子は吉雄と別れてから、形見にと取り交わした扇を見つめて男を待つだけになり、仕事もできなくなった。そんな花子の美しさを見初めた実子は彼女を引き取り、モデルとした。けれど彼女を描いた作品を発表することはしていない。
ある日新聞に、ひたすら男を待つ「美しき狂女」の記事が載る。この記 . . . 本文を読む
2020.12.11(金)12(土) 京都・THEATRE E9 KYOTO
特設ページhttps://shukushuku.karasuma69.org/
(12/27まで見られるアーカイブのURLが載っています)
開場は開演1時間前。
劇場内に入ると、舞台の準備がされている。
天蓋の縁には切り紙
(構成、演出の柳沼さんの力作らしい)、中には季節・方位を表す五色(青赤白黒黄 . . . 本文を読む
2020.11.28(土)19:00 アイホール
出演者急病のため(コロナではない)、彼の代役(作演出家)が声で出演。舞台上の他の役者は彼がそこにいる体で演じる。(一部、彼の台詞を代わりに言っていたと思う)
昔、桃園会がやったのと同じ形式。
意図したものではないけれど、山に入って行方不明という設定の彼が舞台上に不在、というのは効果としてよかったのではないだろうか。
空虚な中心、の彼の役は天皇で . . . 本文を読む
昨日はノボルーザで、
今日はセレノグラフィカ。
とても贅沢した気分。
やはりわたしは生の舞台でしか見られないものが好きらしい。
感想は改めて…というか、セレノグラフィカは感想って言いにくい。
なんか可愛らしくて、面白いんだけど。 . . . 本文を読む
2017.12.24(日)14:00 八尾プリズム小ホール
緞帳が上がると適度に作り込まれた室内風景。アンチークな木製の机、コート掛け、応接セット、そしてイーゼル。
そして、「町田東麓は、さほど売れている画家ではナイ。……」といった、ト書きを読む声が入る。過不足のない人物紹介。
画家は親が残した家にアトリエをつくって暮らしている。だからそれほど売れていなくても、絵画教室などをやりながら暮らして . . . 本文を読む
館内をひとめぐりしたあと、4F(最上階)で、スライドをみながらビルの歴史の解説を聞く。
そして、主役、芝川ビル氏の登場。
震災でも壊れなかったのは、芝川ビルがとても丈夫な鉄筋コンクリート造りだから。
ダム並みの強度の鉄骨が入っているそうです。
そして、火災からビルを守る「鉄の扉」
火から守る。
そのあと、役に立たなくなってしまった扉の登場。エレベーターの扉です。
戦時 . . . 本文を読む
2017.10.21(土)10:30~ 芝川ビル
芝川ビル90周年記念のイベント。
ビルの中をめぐりながらお芝居をみる。登場するのは、建物(の設備)。
総合司会は「伝声管」
つまり、このひと。
次に登場するのが、芝川ビルのシンボル的なこのひと。
天井近くにいるこのひとですね。
芝川ビルは、インカ風の装飾で有名。エキゾチックに造った、ということなんでしょう。
この後、ふ . . . 本文を読む
9月7日にある観劇講座の課題作品の一つです。
https://www.facebook.com/butaikouza/
参加自由ですのでご興味があれば。
2017.8.26、27 芸術創造館
野田秀樹というのはやはりすごい才能だ。
純愛詩集として知られる「智恵子抄」。その著者の高村光太郎は愛妻家だといえるのか、その「愛」とは女を消耗させ引き裂いていくものなのではないか……と言った見解は何十年 . . . 本文を読む
2017.9.3(日)13:30 大淀町文化会館あらかしホール
(書いてる途中です)
滅多に降りない駅で降りて大淀町まで行ったのは、町立ホールで新作能(パンフレットでは「現代能」となっている)の公演があったから。
ホメロスの『オデュッセイア』、その冥府下りの部分に材を取った『冥府行―ネキア―』。
新作の能というよりは、古代ギリシャの物語を能の形式で上演したもの、という感じがした。
なぜそう感じ . . . 本文を読む
今週末(今日月曜日まで含めて)みた舞台は、壱劇屋「憫笑姫」、evkk「売り言葉」、少年王者舘「シアンガーデン」、という、それぞれ趣は違うが刺激的な視覚体験をできる劇団ばかり。
王者舘は、名古屋・東京を経てきての楽日だったためか、役者がコアな人たちだったからか、もの凄く精度の高い舞台だった。
終演後ロビーで、「本日限定、ロボット売ります」という声。
これが説明図→
芝居のラストに出てくる美術 . . . 本文を読む
2017.2.3(木)19:30 ウイングフィールド
土橋氏らしい多層的な脚本を笠井氏らしい手際で演出する。物語を立体化させることなく、いくつもの表面が重なるような、パイ生地みたいな仕上がり。
物語の内容と書き方と演出の相性がとてもいい。
大阪・日本橋のメイド喫茶。一時閉鎖していた店を再開するらしい。そのことを歓迎する人。あんなことがあったのに、と眉を顰める人。
「あんなこと」とは、メイドのル . . . 本文を読む
2017.2.6(月) 19:00 山本能楽堂
『清経』をみるとき、ツレ(清経妻)を女性が演じていると、うわっ怖い、と思ってしまう。
(ツレは面をつけているので外見から男女はわからない。ただ、最初の発声でわかる。しばらくして耳が慣れてくると、男女の違いはわからなくなるのだが)
わたしには清経夫妻が和解したとは思えず、その葛藤が、男女で演じることでリアルに感じられるからだろう。
反対に、男同士だと . . . 本文を読む
『胡蝶 物着・脇留』
僧侶が梅を観賞しているとひとりの女が現れる。彼女は実は蝶の精である。多くの花を知りながら自分が生まれる前に咲いて散る梅の花だけには縁がないことを嘆き、やってきた(上演前のレクチャーで草木の成仏との関連性についても触れられていたが、まだ見ぬ梅花に憧れ来る蝶々というだけでも魅力的だと思う)。
物着(という演出)なので中入りはせず、舞台上で衣装を替える。
女から胡蝶への変身。蝶 . . . 本文を読む
2017.2.4(土)14:00 大槻能楽堂
「観世小次郎信光没後五百年記念」と「大槻能楽堂八十周年記念」ということで、信光作の能を二番。
上演に先立って、天野文雄氏と村上湛氏の対談(レクチャー?)あり。
『星』は復曲能で、そういうものの公演の時には当日パンフレットに詞章全文が載っている。『星』を信光作と断定するには多少問題があるらしい、その旨も書かれている。
ちょっとお勉強的な催し。
―― . . . 本文を読む