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2014年12月11日

2014-12-18 22:33:38 | 腸内細菌

腸内微生物叢とパーキンソン病疾患: 関連が発見される
Gut microbiota and Parkinson’s disease: Connection made



ヘルシンキ大学とヘルシンキ大学中央病院で実施された研究によると、パーキンソン病の患者の腸の微生物叢は健康な人のそれとは異なる。研究者たちは現在、腸の微生物とパーキンソン病にはどんな関係があるのかを確かめようと努力している。

「我々の最も重要な観察は、パーキンソン病の患者の腸内にはプレボテラ科(Prevotellaceae family)の細菌が非常に少ないということである; 対照群とは異なり、患者のほとんど誰もこの科の細菌の量は多くなかった」、ヘルシンキ大学病院(HUCH)神経学臨床講義の神経学者、Filip Scheperjans医学博士は言う。この研究は国際パーキンソン運動障害学会の臨床学術誌であるMovement Disordersで発表された。

パーキンソン病患者におけるプレボテラ科細菌の欠乏が何を意味するのかについて、研究者はまだ結論を出していない。これらの細菌には宿主を疾患から保護する特性があるのか? それともこの発見は、ただ単に腸の機能不全が病理の一部であることを示すだけなのか?

「それは我々が答えようと努力している興味深い質問である」、Sheperjansは言う。



さらに興味深いことに、腸内細菌科(Enterobacteriaceae family)の細菌の量は、患者のバランスと歩行の問題の重症度と関連していた。患者がより多くの腸内細菌科を持つほど、症状はより重度である。

「現在我々は被験者を再検討しているところだ。この違いは永続的なのか、そして腸内細菌は疾患とその予後の進行と関連するのか」、Sheperjansは説明する。

「加えて、細菌の生態系のこれらの変化は運動症状(motor symptoms)が現れる前から存在するのかどうかを観察しなければならないだろう。我々はもちろん、腸内微生物叢とパーキンソン病疾患の関係の基礎も確認しようとしている。どんなメカニズムがそれらを結びつけているのか。」

記事出典:
上記の記事は、Helsingin yliopisto(ヘルシンキ大学)によって提供される素材に基づく。

学術誌参照:
1.腸内微生物叢は、パーキンソン病ならびに臨床表現型と関連がある。

Movement Disorders、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/12/141211081120.htm

<コメント>
パーキンソン病の腸内細菌は健康な人とは異なるという記事です。

Abstractには、パーキンソン病患者の糞便中のプレボテラ科(Prevotellaceae)が平均して77.6%減少していたとあります。ただしプレボテラ科の相対存在量(relative abundance)だけでは感度は高いものの(86.1%)特異度は低く(38.9%)、パーキンソン病を見分けるためには使えないようです。

腸内細菌科(Enterobacteriaceae)の相対存在量は、症状の重症度(体位不安定性postural instability、歩行困難gait difficulty)と関連したとあります。

以前からパーキンソン病の原因は腸にあるという仮説があり、今回の研究結果もそれを補強するものになりそうです。


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