研究者は、細胞死で関与する重要な酵素を亜鉛が調整する方法を特定する
亜鉛が酵素カスパーゼ-3(それはアポトーシスまたは細胞死に中心的である)とどのように相互作用するかという分子の詳細が、ヴァージニア連邦大学の研究者によって導かれる新しい研究で説明された。
アポトーシスの調節不全は、アルツハイマーの疾患のような癌と神経変性疾患に関係する。
亜鉛はカスパーゼの活性を阻害することによってプロセスに影響を及ぼすと知られている。そして、それは上記の病態の治療の重要な薬目標である。
VCUマッシー癌センターのニコラスP.ファレル博士は言う。
「アポトーシスの亜鉛による抑制は、その密接に関連した(原子番号が)隣りの銅の役割と対照をなす。銅はアポトーシスを促進すると理解されている。」
ファレルと彼の研究チーム(A.ジェラード・ダニエル博士とエリカJ.ピーターソン)は、カスパーゼ-3でこれまで認められていない相互作用の部位の証拠を示すために、従来の酵素学と生物物理学的な技術を最高水準の計算方法と組み合わせた。
ファレルによると、カスパーゼは11が既知で、その内の7つは細胞死に関与する。
研究は、すべてのカスパーゼに共通するかもしれない調節性の亜鉛部位を示唆した。
記事ソース:
上記の記事は、ヴァージニア連邦大学により提供される材料に基づく。
学術誌参照:
1.アポトーシスのBio非organic化学作用:
カスパーゼ-3における潜在的な抑制性の亜鉛結合部位。
Angewandte Chemie国際版、2014;
http://www.sciencedaily.com/releases/2014/04/140402111627.htm
<コメント>
亜鉛はアポトーシスを抑制、銅はアポトーシスを促進することが以前から知られていて、今回はその亜鉛がカスパーゼと相互作用する結合部位が判明したかもしれないという記事です。
関連記事にも亜鉛と乳癌の関連があります。
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/02/120206102954.htm
ところで記事には「すべてのカスパーゼ」とあります。カスパーゼ14はフィラグリンのプロセシングに関与することが知られていますが、アトピー性皮膚炎に亜鉛華軟膏が効くことと今回の記事の内容は何か関係あるんでしょうか。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17515931/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21539619/