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膵神経内分泌腫瘍に有望な阻害剤の組み合わせ

2015-10-03 06:06:04 | 癌の治療法
Two-drug combination shows promise against one type of pancreatic cancer

September 22, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/09/150922115637.htm

スティーブ・ジョブズ氏も膵神経内分泌腫瘍pancreatic neuroendocrine tumorだった

FAKはAKTを活性化する
FAKは膵島細胞が膵臓で生存するのを助けるが、膵島細胞が腫瘍になるとFAKが過剰に作られるようになる
この過剰なFAKにより腫瘍は化学療法に抵抗して回避できるようになる

FAKの重要性を理解したフロリダ大学の研究者は、mTOR阻害剤であるエベロリムスeverolimusと組み合わせて効果を増す化合物の組み合わせを探し始めた
エベロリムスは膵神経内分泌腫瘍で最も広く使われている薬剤だが、膵神経内分泌腫瘍の患者でエベロリムスに応答するのは5%未満である
エベロリムスは腫瘍の増殖を止めて寿命を延長するが、縮小させることはほとんどできず、そして大半の人には効果がない

そうしてテストされた中の一つ、PF-04554787という化合物は、3つの膵臓癌細胞系統の増殖を著しく阻害し、膵臓癌のマウスモデルでも腫瘍の容量を50%縮小させた

次に研究者はこの化合物をエベロリムスと組み合わせた
研究者がテストしたところ、組み合わせはエベロリムス単体よりも効果的に膵臓癌細胞を殺し、2つのマウス細胞系統ではエベロリムス単体よりも約50%生存能を低下させた

今回の発見は他のほとんどの充実性腫瘍、肺癌や卵巣癌のような同じタンパク質と酵素が関与する腫瘍にも利用できる可能性があるとフロリダ大学のRony Françoisは言う
まだ臨床試験は予定されていないものの、次の研究はこの2つの組み合わせがヒトでどのように作用するのかを研究することになるだろうという



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http://www.sciencedaily.com/releases/2015/09/150924124158.htm
FAKは癌細胞でハイジャックされている
FAKを阻害することで免疫系は癌細胞を認識できるようになる

http://dx.doi.org/10.1016/j.cell.2015.09.001
Nuclear FAK controls chemokine transcription, Tregs and evasion of anti-tumor immunity.
核内のFAKは、ケモカイン転写、制御性T細胞、抗腫瘍免疫の回避を制御する


Highlights
・FAKの減少またはキナーゼの阻害は、扁平上皮癌squamous cell carcinomaの退縮を引き起こす
・FAKは免疫を抑制する微小環境を誘導することにより、腫瘍の免疫回避を促進する
・核内のFAKは、制御性T細胞をリクルートするケモカインCcl5の転写を促進する
・FAKによる制御性T細胞は細胞傷害性のCD8+T細胞を阻害し、腫瘍の寛容を誘導して増殖を許す

Summary
機構的には、核内のFAKはクロマチンと結合し、Ccl5発現を制御する転写因子との複合体ならびに上流の調節因子との複合体として存在する
さらに、FAKの免疫調節性の核内での活性は癌性の扁平上皮細胞に特異的であり、正常な角化細胞は核内にFAKがない

我々は、現在臨床用に開発されているFAK阻害剤のVS-4718が、制御性T細胞を減少させてCD8+T細胞による抗腫瘍応答を促進することを示す



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http://www.sciencedaily.com/releases/2015/09/150927115556.htm
Everolimus improves progression-free survival for patients with advanced, nonfuctional neuroendocrine tumors

>肺ならびに胃腸管の進行性で非機能性の神経内分泌腫瘍/advanced, nonfunctional neuroendocrine tumors (NET) に対するフェーズIIIランダム化試験で、エベロリムスは無増悪生存期間を改善した
 

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