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2014年8月11日

2014-08-13 23:15:39 | 

医療用の油は、Glut1欠損と関連する消耗性てんかん発作を低下させる



テキサス大学サウスウエスタン・メディカル・センターの前臨床試験に参加した14人はGlut1欠損(G1D)という疾患を患っていたが、彼らの癲癇(てんかん)発作の頻度は『食用油』により著しく減少した。

彼らのほとんどは脳代謝の急速な増加を示し、神経心理学能力は改善した。

この発見が示唆するのは、トリヘプタノインというトウゴマに由来する油が遺伝的疾患と関連する脳ブドウ糖の枯渇を改善したということである。



G1Dはしばしば診断が確定せず、疾患を患う約38,000人のアメリカ人で唯一証明された治療は高脂肪のケトン誘発食だけであり、しかもそれは患者のおよそ3分の2にしか効果がない。

加えてケトン食は、例えば腎結石と代謝性異常の発症のような長期リスクがある。

本研究の結果によれば、トリヘプタノインはケトン誘発食と同程度に効果的なように見える;

しかし、この油が治療として利用できるようになるには、より多くの研究が実行される必要があると研究者は言う。



「肝臓と脳で産生されるトリヘプタノイン副産物は、この疾患で優先的に減少する脳化学物質を補充する」、テキサス大学サウスウエスタンの希少脳疾患プログラム(Rare Brain Disorders Program)のパスカル博士は言う。

他の代謝病の実験的治療としてのトリヘプタノインが成功し、G1Dマウスでの前臨床試験も成功したことにより、パスカル博士とチャールズ・ロウ博士たちはG1D患者のための研究を開始することを思いついた。

研究に参加した14人の小児と成人の患者は、体重に基づいて様々な量の油を1日4回消費した。

試験の成功を仮定して、パスカル博士は新しいG1D治療としてトリヘプタノインの医療食品指定を容易にするため、最適な投与量を調整するための更なる研究を計画している。

学術誌参照:
1.グルコース輸送体タイプI欠損(G1D)のためのトリヘプタノイン。

JAMA神経学、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/08/140811165819.htm

 

<コメント>
GLUT1欠損による脳のグルコース欠乏とてんかん発作には、トウゴマ(castor bean)由来のトリヘプタノイン(triheptanoin)が効果的だったという記事です。heptaは7の意で、トリヘプタノインは炭素が7つのヘプタン酸(heptanoate/heptanoid acid)のトリグリセリドです。

アセチルCoAのみを補充するケトン食と違い、トリヘプタノインは炭素が5つのケトン体(3-オキソペンタン酸3-ヒドロキシペンタン酸)等へ代謝され、脳に取り込まれてTCA回路を補充(replenish/anaplerosis)して、GABAの産生の促進につながるようです。


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