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ハプスブルク家 12 の物語

2011年07月08日 | 読書
名画で読み解く シリーズ

「ハプスブルク家12の物語」

20世紀初頭に及ぶ、650年間の一族の物語。

ややこしい中世から近代史が、
(私なりに……ですが)
少しは整理されたかな?

しかし、ややこしいね。
敵味方、血族結婚、入り乱れ。

でも、
絵解き物語だから、無味乾燥な教科書とは比べ物にはならない。
抜群にわかりやすくて、面白い。


肖像画は描かれた人物だけでなく、描いた画家の内面が滲みでるものだというのが
なるほど!

そして、
鑑賞する側の、知識で
同じ絵が、全く違う視点から見えてくる。

美術鑑賞は感性ばかりが、要求されていたように思うけれど
実は、
知識があった上での感性が大切だなぁと、思う。

そうして、膨大な絵画遺産を改めて観察すると
世界の厚みが増す。

うーむ、美味。

ところで
神聖ローマ帝国帝冠に描かれた「騎士」?
……
おちゃめなポーズ。

これは何なんだ!

神聖かまってちゃんだ。

うふふ。

中野京子著
光文社新書