Across The Universe

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神尾真由子 チャイコフスキー国際コンクール優勝記念凱旋コンサート

2007年10月16日 | コンサート・レビュー
<曲目>
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ワルツ」「ポロネーズ」
チャイコフスキー:「懐かしい土地の思い出」作品42より「瞑想曲」(*)
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ 作品34(*)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35(*)
指揮:栗田博文
ヴァイオリン:神尾真由子(*)
管弦楽:セントラル愛知交響楽団
会場:愛知県芸術劇場


 

 周知の通り今年のチャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門で優勝したのは諏訪内晶子(ヴァイオリン、1990年)・上原彩子(ピアノ・2002年)に次いで日本人3人目となる神尾真由子でした。神尾真由子の音色はTVで聴いた限り、年齢の割りに渋い感じで、力強さが感じられるもので(かといって力任せに弾いているだけではありませんが)非常に好感が持てたので、さっそく出かけてきました。今回の凱旋コンサートは、神尾真由子の出身地である大阪を皮切りに、名古屋・東京と3箇所で行なわれるもので、名古屋公演ではセントラル愛知交響楽団が管弦楽を担当しています。セントラル愛知の演奏を聴くのは昨年7月以来です。
 さて、神尾真由子は写真では黒髪で色黒な印象を受けましたが、当日は髪を少し茶色に染めており、肌も実際より白く、写真で見るよりも結構良かったです。まあ顔は関係ありませんが、ヴァイオリン演奏はTVで聴いたのと同じく太めの音色で渋い感じ。どことなくオイストラフの演奏に似た感じに聞こえ、若干21歳ながらすでに大器の風格を漂わせています。期待通りの演奏でした。
 ただ一つ残念だったのは、神尾真由子の好演をサポートするセントラル愛知の演奏がイマイチだったこと。弦はわりと良かったのですが、今回のA級戦犯としてやはり管楽器の非力さを挙げておかねばならないと思いました。私は管楽器は非常に苦手で素人同然なのですが、その私でも明らかに音をはずしてるなとわかるのが少なくとも3回ありました。とくにヴァイオリン協奏曲第2楽章冒頭のミスは致命的だなと感じました。

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